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“年末年始に食べすぎた…” 管理栄養士が教える「暴飲暴食リセットごはん」

年末年始はクリスマスやお正月などのイベントが続き、つい食べすぎてしまったという人も多いのではないでしょうか。そのまま放置してしまうと、いつのまにか体重が増えてしまって、なかなか戻りにくくなることも。早めに食生活をリセットすることが大切です。今回は管理栄養士の筆者が、年末年始に食べすぎた人向けの「年明けリセットレシピ」をご紹介します。

ささみともずくの雑炊

©寺内麻美
©寺内麻美

正月明けのリセットのためには、消化に時間のかかる油が控えめなメニューがおすすめです。脂質が控えめでたんぱく質が摂れる鶏ささみと、腸内環境を整えてくれる食物繊維が豊富なもずくを加えた、胃に優しい雑炊レシピをご紹介します。

【材料】2人分
・鶏ささみ:2本
・酒:小さじ1
・塩:少々
・もずく酢:1パック(70g)
・水:500ml
・ごはん:200g
・青ねぎ(小口切り):適量
(A)
・鶏がらスープの素:小さじ2
・しょうゆ:小さじ1
・おろし生姜:小さじ1

【作り方】
1.鶏ささみは筋を取り除き、酒と塩をもみこみ下味をつけておく。
2.鍋に水500mlと鶏ささみを入れて中火で加熱し、沸騰したら1分ほど茹でて火を止め、余熱で火を通す。粗熱が取れたら鶏ささみを取り出し、食べやすい大きさにほぐす。
3.2の鍋にごはんと(A)を入れて中火で熱し、沸騰したら弱火にする。もずく酢を加え、とろみがつくまで2~3分煮る。
4.3に鶏ささみを加えて、塩やしょうゆで味を調える。
5.器に盛り、青ねぎを散らして完成。

【ポイント】
鶏ささみは煮込むと硬くなりやすいため、最初に茹でてから一度取り出しておくとやわらかく仕上がります。

切り干し大根とツナのさっぱりサラダ

©寺内麻美
©寺内麻美

年末年始に野菜が不足していた方へぴったりな簡単レシピです。切り干し大根や水菜などの野菜には食物繊維が豊富に含まれ、腸内環境を整えてくれます。今回はマヨネーズやドレッシングなどを使わずに脂質控えめのレシピにしたので、ダイエット中にもおすすめですよ。

【材料】2人分
・切り干し大根:20g
・水菜:80g
・にんじん:1/3本(50g)
・ツナ缶:1缶(70g)
・刻みのり:適量
(A)
・ポン酢しょうゆ:大さじ2
・おろし生姜:小さじ1

【作り方】
1.切り干し大根はたっぷりの水で戻し、水気を絞る。ツナ缶は油をきっておく。
2.にんじんは細切りに、水菜は根元を切り落として4~5cm幅に切る。
3.ボウルに切り干し大根・ツナ・にんじん・水菜・(A)を加えて混ぜ合わせる。
4.器に盛り、刻みのりを散らして完成。

【ポイント】
切り干し大根は水で戻したあと、しっかり水気を切らないと味が薄くなります。脂質が気にならない方は、マヨネーズやごま油を加えるアレンジもおすすめです。

年明けは早めの対策でリセットしましょう

年末年始はつい食べすぎる機会も多く、体重が増えやすい時期でしょう。しかし食べた分はすぐ体脂肪に変わるわけではありませんので、早めのリセットが大切! 今回お伝えしたような食事のほかにも、こまめな水分補給や適度な運動なども取り入れ、すっきりした体を目指しましょう。

筆者情報

寺内麻美
管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。