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買いだめは逆効果!? 管理栄養士が実践する「年末のお買い物術」

年末年始に向けて、食材を買いだめしておくという人も多いでしょう。年始はスーパーなどのお店も休業するところが増えるため、年末年始に使う食材は年内に買っておきたいものです。しかし、冷蔵庫と冷凍庫にストックしておける量は限られているため、せっかく買った食材が無駄になってしまった……という事態は避けたいですよね。そこで今回は、年末年始に買いだめしておくべき食材と、しない方がいい食材について管理栄養士の筆者が解説します。

年末年始に買いだめしておくべきもの

年末年始に買いだめしておくべきもの

冷凍の肉・魚

魚介はまぐろの赤身やえびなどをストックしておけば、刺身や天ぷらも用意できて便利です。肉は焼肉や鍋などにも使えますね。

年末年始はごみの収集も休みになるので、なるべくごみを増やしたくないもの。トレイ入りではない肉・魚を選んだり、トレイ入りの場合は小分けにして冷凍しておいたりと、ごみを少なくするための工夫をしておくといいでしょう。

長期保存しやすい野菜

常温でも日持ちしやすい野菜を買っておくと安心です。じゃがいもや玉ねぎ、にんじんなどの根菜類は、冬場の気温で、丸ごとの状態であれば、常温でも日が当たらない場所で保存できます。調理した場合は早めに使い切りましょう。

どうしても余った場合は、使いやすい大きさにカットして冷凍しておきます。ただし、じゃがいもはそのまま冷凍すると食感が悪くなるため一度茹でてマッシュした状態で冷凍するのがおすすめです。

乾物

年末年始は冷凍庫や冷蔵庫が食材でいっぱいになりやすいので、常温保存しておける乾物を買っておけば買い物にいけないときも安心です。

切り干し大根や乾燥ひじきなどの乾物があると、あと1品ほしいときなどにすぐ使えます。また、乾燥椎茸や春雨などのストックがあれば、年末年始の残り食材で鍋をつくるときにも便利ですよ。

缶詰

乾物と同様に、常温で長期保存できる缶詰もストックしておけば、いざというときに便利です。

サバやイワシなど魚の缶詰はパスタや炊き込みご飯、雑炊やチャーハンなど、炭水化物メインになりやすいレシピに使えばたんぱく質が手軽に補給できますし、アレンジもしやすい食材です。焼き鳥の缶詰はそのまま食べたり親子丼にしたりとすぐに1品プラスできるので、ストックしておくといいでしょう。トマト缶は、パスタやミネストローネなど、年始でおせちに飽きてしまったときに使いやすい食材ですね。

年末年始に買いだめしない方がいいもの

年末年始に買いだめしない方がいいもの

日持ちしない野菜

レタスなどの葉物野菜・もやし・きゅうりなど、水分が多い野菜は冷蔵保存しても日持ちしないため、買いだめしない方がいいでしょう。白菜など鍋に使いやすい野菜はカットして冷凍保存しておけば安心です。

ただし、年末年始に買いものが多くなると、食材が冷凍庫に入りきらない可能性があります。あらかじめ冷凍庫の容量をチェックしておきましょう。

冷凍に向かない食材

豆腐やこんにゃく、ちくわやかまぼこなどの練り製品などは、冷凍すると食感が変わってしまうことも。このような食材は買いだめせずに早めに使い切るほうがいいでしょう。

年末年始は賢く買いだめしておきましょう

年末年始に家でゆっくり過ごす場合は、食材が多めにあると安心ですよね。せっかく買いだめするのであれば、無駄なく節約にもつながる買い物をしたいものです。常温でも保存できるものや冷凍保存もうまく活用し、お正月が過ぎても使えるような工夫をしておきましょう。
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筆者情報

寺内麻美
管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。