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逆に「免疫」下げてます!【医師解説】健康的に見えて実はNGなランチ

今年の冬は人と会う機会も増えそう。風邪やインフルエンザ、新型コロナなどの感染には十分に注意したいものです。いつものランチを少し見直せば、免疫を整えることもできるとか。今回は、働く女性のランチのパターンにプラスしたい食材を医師に教わります。

今年の冬は要注意! 医師が警報レベルと回答!?

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今年の冬はコロナ禍後、行動制限のない3年ぶりの年末年始を控えていることから、免疫の低下に関して注意が呼びかけられています。

キリンホールディングスが「免疫のケア」を啓発するために複数企業や自治体と行う「げんきな免疫プロジェクト」の一環として、医師・看護師600名を対象に「免疫の低下に対する危惧」に関するアンケートを実施しました。

今年の免疫の低下に対する危惧と免疫のケアの注意すべき度合いを「免疫注意報」で示すと、どのレベルとなるかを尋ねたところ「警報(例年に比べてしっかりと注意したほうがよい)」が 23.8%、次いで「要注意(例年に比べてややしっかりと注意したほうがよい)」が 53.2%となり、あわせて約8割となる77.0%が、例年よりも注意したほうがよいと回答しました。

キリン調査結果

医師の石原新菜さんは、次のように警笛を鳴らします。

石原さん 今年は記録的な猛暑の影響で外出控えによる運動不足、エアコンの使用によるカラダの冷え、秋口の気温の変化による室内外の気温差で自律神経のバランスが乱れ、免疫機能の低下につながっている恐れがあります。

加えて、今年の冬は日常生活が戻り、外出や人との交流が増えることが見込まれ、ウイルスに感染する可能性のある機会も増えていきます。特に日常生活の中で免疫のケアをしておきましょう。

免疫を高めるには? よくある働く女性のランチをチェック!

ーー具体的には、どんなことに注意すると良いのでしょうか。食事について考えていきましょう。石原さんに、働く女性のランチのパターン3つについて、免疫の面から注意したい点とおすすめの改善策を教えていただきました。

【ケース1】コンビニおにぎり+コンビニサラダ+カップ味噌汁

ーーコンビニの定番ランチといえばこれ。一見、シンプルで健康的に見えますが…?

ここに注意

石原さん コンビニのおにぎりだけでは栄養不足になるのではと不安になり、コンビニサラダを手に取りがちですね。ただ、コンビニサラダの多くは葉物野菜などの夏野菜中心です。栄養的には悪くありませんが、冬場、カラダの温度を上げるのに向いている食材ではありません。

免疫細胞には温度が高いと活発化するという性質があり、カラダの温度が1℃下がると免疫力が30%下がるといわれているからです。

おすすめの改善策

石原さん サラダや副菜はできるだけカラダを温めるジャガイモやニンジン、カボチャなどの温野菜を選ぶようにしましょう。

味噌汁には代謝を上げるビタミン、ミネラル、アミノ酸が豊富に含まれるのでOKですが、さらにショウガをプラスするのもおすすめです。生のショウガに多く含まれる辛味成分「ジンゲロール」は加熱すると「ショウガオール」に変化し、カラダを内部から温めるといわれています。すり下ろした生のショウガをみそ汁に入れましょう。外出先ではチューブ入りのショウガでもOKです。

【ケース2】カフェのサンドイッチ+アイスカフェオレ

ーーカフェで簡易的にランチを取ることもありますよね。サンドイッチとアイスカフェオレなどの組み合わせは鉄板かも。

ここに注意

石原さん サンドイッチは具材により栄養価も異なりますが、一般的なサンドイッチは常温であったり、場合によっては冷たいことが多いため、カラダの温度を上げ、免疫力を高める食べ物としては適しません。カフェオレは、アイスだとカラダを冷やすので、冬場はあまり免疫対策にはならないでしょう。

おすすめの改善策

石原さん 漢方では、カラダを冷やすものを陰性食品、温めるものを陽性食品と区分しています。カフェオレに使われている牛乳やコーヒーは陰性食品なので、陽性食品のココアがおすすめです。チャイや、シナモンなどをトッピングしているホットドリンクも良いですね。

サンドイッチとセットでポタージュを選んでも良いでしょう。とろみがあるスープは冷めにくく、カラダを温めるには特におすすめです。

【ケース3】カップラーメンのみ

ーーテレワークや休日などに簡単かつ、素早くランチを済ませたいときの救世主、カップラーメン。免疫的にはNGなのでしょうか?

ここに注意

石原さん カップラーメンだけでは、免疫細胞の主原料となるたんぱく質や免疫力に密接な関わりのあるビタミンDやビタミンA、乳酸菌などの栄養が摂取しにくいです。

免疫を高めるためには栄養をバランス良く摂取するのがカギとなります。免疫細胞の7割が腸に存在するといわれており、偏った栄養摂取による腸内環境の乱れは免疫力の低下につながるため、ランチでも野菜を中心に摂取できるビタミン群やタンパク質をバランスよく取り入れましょう。

おすすめの改善策

石原さん カップラーメンにすり下ろしショウガを足すのもおすすめですが、スパイスをプラスするのも良いですね。胃腸の動きを活発にし、消化を助ける働きがあります。

あわせて鶏肉やきのこ、ニンジンなどの栄養素の高い副菜を摂るように心がけましょう。鶏肉はたんぱく質の優れた供給源であり、ニンジンにはビタミンAが、きのこにはビタミンDが豊富に含まれています。

ーー普段のランチに自信がなかった人も多いはず。今回のアドバイスでどのように工夫すれば良いかわかりました。ポイントは「栄養バランスよく摂ること」「カラダを温めること」といえそうです。

Information

<教えてくれた人>

石原 新菜(いしはら・にいな)さん

石原新菜さん

イシハラクリニック副院長。父の経営するクリニックで漢方薬処方を中心とする診療を行うかたわら、テレビ・ラジオへの出演や執筆、講演活動なども積極的に行う。

<筆者情報>

椎原茜
ライター。記事を通して、読者の方々に役立つ情報を知ってもらい、ハッピーかつ快適な生活を送っていただきたいという思いで執筆中。

<調査出典>

キリンホールディングス げんきな免疫プロジェクト「『免疫の低下に対する危惧』に関するアンケート」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000132061.html

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