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料理中に後悔しました… 管理栄養士がやめた「逆効果な料理テク」4つ

自分や家族のために、日々料理をがんばっているという人も多いでしょう。管理栄養士である筆者も、料理をする中で「失敗した」「なかなか続かない」と思うことはたくさんあります。そこで今回は、筆者が料理において「やめたポイント」についてご紹介します。合うかどうかは個人差があると思いますので、一例として参考にしてみてください。

【やめた料理テク】毎週の作りおき

料理中に後悔しました… 管理栄養士がやめた「逆効果な料理テク」4つ

以前は料理の時短になると思い、週末に常備菜を作りおきしていたこともありました。しかし、食べきれずに傷んでしまったり、毎日同じようなメニューになりがちで飽きてしまったりしたので、今は作りおきをやめています。

その代わりに、「切りおき」と「冷凍保存」を取り入れました。切りおきとは、野菜やお肉などをカットし、1回分ずつに分けて冷蔵・冷凍保存すること。野菜を切りおきしておくと、サラダや炒め物、スープなどに使えて便利ですよ。お肉は調味料を加えておけば、焼いたり煮たりするだけでメインのおかずが完成します。

【やめた料理テク】一汁三菜にこだわりおかずを作る

栄養バランスはもちろん気にしたいところですが、毎食おかずをたくさん並べるのは手間がかかって大変ですし、コストもかさみます。そのため、おかずをたくさん用意するのをやめました。

その代わりに、野菜をたっぷり入れた具沢山のスープや味噌汁を多めに作ったり、一品にさまざまな食材を取り入れたりすれば、栄養も摂れて満足感もアップ。「野菜たっぷりのカレー」や「彩り野菜と肉炒め」など、工夫次第で栄養価の高い一品が作れます。残り野菜や冷凍ストックをうまく活用しつつ作れるので、食費の節約になるのも嬉しいポイントです。

【やめた料理テク】じゃがいもの時短調理

じゃがいもの時短調理

じゃがいもは電子レンジで調理すると時短につながりそうですが、電子レンジは水分を飛ばす性質があるため、パサついてしまったことがありました。そのため、できるだけ鍋で茹でるようにしています。

じゃがいもを電子レンジで加熱したいときには、水で濡らしたキッチンペーパーで包み、600Wで3分ほど加熱。硬い場合は、10秒ずつ加熱しながら様子を見ましょう。こうすることで、パサつきを防ぎやすくなりますよ。

【やめた料理テク】たまごの電子レンジ調理

たまごの電子レンジ調理

たまごを電子レンジ調理で時短する方法も試したことがあります。確かに便利でしたが、筆者が感じたデメリットについてご紹介します。

電子レンジで作る目玉焼き

耐熱容器にたまごを割り入れ、水分を加えて黄身に穴をあけ、電子レンジで加熱すると簡単に目玉焼きが作れるという方法があります。

実際、やってみるととても便利でした。しかし、時々たまごが爆発してしまうことがあり、そのたびに電子レンジを掃除する手間がかかるため、最近ではガス調理に戻しました。

たまごを電子レンジにかけるときには、穴をあけても加熱しすぎると爆発しやすいため気を付けましょう。

電子レンジで作るたまごそぼろ

溶きほぐしたたまごを耐熱容器に入れて加熱し、たまごそぼろを作ってみたこともあります。

レンジで加熱している間にほかの作業ができるため、確かに時短につながりましたが、耐熱容器にたまごがこびりつきやすく、その後の洗いものが大変でした。また、電子レンジは水分が飛ぶためパサつきやすく、食感が損なわれてしまう点も気になりました。パサつきを防ぐためには、マヨネーズを加えるといいそうです。

なお、電子レンジ加熱の注意点として、生たまごを殻付きのまま電子レンジにかけると爆発してしまうので、絶対にやめましょう。

自分に合う料理方法を見つけよう

今回は、筆者が料理でやめたことや失敗談についてご紹介しました。自分に合った料理スタイルは、使える時間や家族構成、キッチン設備などによっても変わってくるでしょう。そのため、まずはさまざまな料理の工夫を試してみることをおすすめします。

ぜひご自身に合った方法を見つけて、日々の料理を楽しんでくださいね。

©︎Digital Vision./Kinga Krzeminska/Jackyenjoyphotography/gettyimages

筆者情報

寺内麻美
管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。