「室内でも寒いと感じたら…」“エアコン冷え”を解消する簡単習慣
どんどん気温が上がり、もうすぐ真夏の時期がやってきます。その結果、冷房を強めに設定したり、冷たい物を食べることが多くなり、“体の外側は暑いのに内側は冷えきっている……”という状態になっている人も少なくないでしょう。特に、夏は暑いので体を動かすのも少し億劫な時期になりますが、内側から体を冷やさないためにも入浴や運動を定期的に行なって血行をよくすることも大事です。そこで今回は、ヨガインストラクターの筆者が「エアコンの冷え対策におすすめの1日1分でできる簡単習慣」をご紹介します! マットや道具は必要のない動きなので、ぜひお気軽にお試しください。
冷え性の原因は?
エアコンがついてる部屋に長時間いると、最初は良くても少しずつ「肌寒い……」と感じてきますよね。その間、実感はなくても体には大きなストレスがかかっていると言われています。
本来ならば自律神経の「副交感神経」の働きで暑いときは自動的に体内の熱を排出するのですが、体が冷えたままの状態でいると自律神経の「交感神経」の働きが優位になり、体温を逃さないようにと血管を収縮させようとします。
それが続くと少しずつ自律神経がダメージを受け、通常の体温調節が自身の身体でできなくなり、年中冷えに悩まされる可能性もあるようです。
そうなる前に、室内の温度調節や、体を冷やさない対策を取ってあげることが大切ですよ。
冷え対策で気をつけたいこと
体を必要以上に冷やさないために、下記の5つのポイントに気を付けてみてください。
1.エアコンの温度は25~28度の間で設定し、寒さを感じない温度かつ外気温との差が大きすぎない温度に設定すること。
2.オフィスなどの温度調整ができないところでは、首、足首、手首、腹部を温められるような腹巻やレッグウォーマーなどを使って体をなるべく冷やさないこと。
3.体を冷やすような食べ物だけでなく、体を温める食べ物も積極的に摂ることでバランスの良い食事を意識する。
4.シャワーだけでなく週に何度かは湯船に入って入浴する。
※少し低めの温度でゆっくり時間をかけてあげたほうが湯冷めしにくいと言われています。
5.定期的に運動を行なう。
特におうち時間が増えて運動不足の方は、ウォーキングや階段の登り降りだけでもいいので体を動かす習慣を意識しましょう。
これを機に体を冷やさないこと、そして血行を悪くさせないような生活を心がけてみましょう。
おすすめの簡単エクササイズ
それでは、これから冷え対策におすすめの「たった1分でできる簡単エクササイズ」を紹介していきます!
肩甲骨まわりの筋肉を大きく動かすことで上半身の血行を促進させながら、足の筋肉もしっかりと使い全身をバランスよく動かすことができる動きです。
それではやり方を見ていきましょう!
やり方をチェック!
1.足を閉じて立つ
2.右足を大きく後ろに引き、骨盤を平行に水平に保つ
3.息を吸いながら両手を持ち上げる
4.吐く呼吸で左膝を曲げながら腰を落とす
5.左のかかとの上に膝が来る位置に合わせる
6.吐く息で肘を横に引きながら肩甲骨を寄せる
7.吸う呼吸で腕を伸ばし、また吐く呼吸で肘を引く
8.3~5回程度、呼吸に合わせて繰り返す
9.下半身はそのままの状態で、体の後ろで指を組み肘を伸ばす
10.数回呼吸したら、足を前に戻し反対も同様に行なう
動きのポイント
今回のトレーニングのポイントは6つ! トレーニングの効果を高めるためにも、ぜひ意識してみてくださいね。
1.ゆっくりと丁寧な動作を心がける
2.深い呼吸を意識する
3.肩や首に余計な力が入らないように意識する
4.肩甲骨を大きく動かす
5.お腹を締めて行なう
6.後ろの足の膝をしっかりと伸ばす
いかがでしたか? 余裕がある日には、お休みを入れながら2~3セットほどチャレンジしてみてくださいね。
続けることで、体にも心にも少しずつ変化がでてくるはず。自分の体調と相談しながら、できる範囲で継続してみてください。
©buritora/shutterstock
NATTY/池田夏子
YES TOKYO STUDIO中目黒スタジオマネージャー兼インストラクター。 2014年ヨガインストラクターとして活動開始。翌年2015年インド・ケララ州にあるアシュラムにてヨガ哲学を深める。帰国後都内スタジオでグループレッスン、パーソナルレッスンを中心に、オフィスヨガや企業主導型のイベントなどでも活動中。2019年インドにてRYT500トレーニングを終了。ヨガインストラクターとしての実績はもちろん、雑誌や広告のヨガポーズ監修、ヨガモデルの活動も多く、数々のメディアに出演中。 近年はモデル単体の活動も増え、ご当地ビールのポスターやアウトドア雑誌の表紙などにも出演。