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頭金、誰が払った? 女性約100人に聞いた「30代、40代の住宅事情」

今回は、ライフスタイルに関心の高いanan Beauty+ clubのメンバーに「住宅の購入」をテーマに徹底ヒアリング。女性たちのマイホームを購入した理由はもちろん、住宅購入資金や頭金、こだわったポイントまで、さまざまな工夫が見えてきました。将来に役に立つ、住宅購入経験者の知恵をメインにご紹介します!

女性たちの「住宅の購入事情」を大調査!

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賃貸に住み続けるのか、持ち家にすべきか…女性たちはどんなことを考えて、今住んでいる家を選択したのでしょうか。
今回は、anan Beauty+ clubのメンバーに「住宅の購入事情」についてリサーチ。まずは既婚か未婚かを聞いたところ、7:3で結婚している人が多い結果でした。その条件のもとで、「現在住んでいる家の形態」について聞いてみました。

※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。

Q. 現在お住いのご自宅はどのような形態ですか?

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戸建ての持ち家に住んでいる人が35.3%と1番多い結果に。その次に、持ち家のマンション、賃貸のマンションと続きました。購入した家に住んでいる人は、6割以上と賃貸よりも多い結果に。既婚者に多く質問したこともあり、すでにマイホームを購入済の人も多かったのかもしれません。

また、賃貸にお住いの方に「将来的に家を買う予定ですか?」と聞いてみたところ

はい 50%
いいえ 50%

とこちらは半数にピッタリ分かれる結果に。買う予定の人にさらに理由を聞いてみると、

「値段を見つつ、子どもが中学校に行くタイミングとか学校が落ち着いたら」(37歳・主婦)

「将来的には購入しようと思ってはいるが、時期などはとくに決まっていない」(32歳・フリーランス)

「子どもは将来2〜3人欲しいので、部屋の数をいくつにしようかな〜と悩んでいるので、数年後になりそうです」(33歳・主婦)

など、購入することは決まっていても、今すぐにという人は少ないようです。「資金を貯めるために財形住宅貯蓄をしています」という人もいました。

続いて、持ち家に住んでいると回答した人に、住宅を購入したきっかけについてリサーチ。

Q. 住宅を購入したきっかけについて教えてください。

結婚がきっかけ

「結婚を機に、父が投資目的で買ったマンションに住まわせてもらっています」(27歳・会社員)

引っ越しがきっかけ

「東京から実家の大阪に引っ越したタイミングで購入しました。私は特にこだわりがなかったのですが、大阪に行くなら購入したいという夫の希望により」(32歳・会社員)

「就職を機にワンルームへ引っ越しましたが、当時付き合っていた年下彼氏が家に転がり込んできてしまい、狭いため引っ越しを検討したのですが、希望の立地や広さだとかなり高額になってしまうため、いっそのことと思いマンション購入を決意しました」(30歳・専門職)

昇進がきっかけ

「昇進のタイミングで話し合って決めた。毎年誕生日プレゼント何がいい? と夫に聞かれるたびに『家! 家以外はいらない!』と答えていたところ、5年目にして叶いました」(38歳・専門職)

コロナ禍がきっかけ

「コロナ禍でやることがなく、ウォーキングしていたらオープンハウスの人に家を見ていかないかと声をかけられ、暇なので見に行ったのが最初です。いずれは家を買うかなというくらいふわっとした考えはあったものの、一切計画はなかったです。その後、なんとなく家を買ってもよいかもと思うように。私はマンションでもよかったのですが、夫が戸建てが良さそうなので、なんとなく戸建ての流れになりました」(35歳・専門職)

「コロナ禍でリモートワークが増え、時間もできたので郊外に家を建てることにしました」(32歳・会社員)

環境が変わったことをきっかけに購入を決めた人が多いようです。結婚や就職などのライフステージの変化だけでなく、昨今のコロナ禍で時間ができたことから、持ち家を購入する流れになったという人も。何かと辛いことが多かったコロナ禍ですが、良い方向に生活を変化させた人も多いのかもしれません。

Q. 住宅購入資金や頭金はどうした?

続いては友人にもなかなか聞きづらい、住宅購入資金や頭金などの費用面について。

「頭金は彼のご両親に借りた。それ以外はローンを組んで返済」(38歳・専門職)

「頭金は夫がだしてくれて、ローンは夫婦折半でコツコツ返済しています」(32歳・会社員)

「頭金は自分の貯金+親がだしてくれた+祖父母の生前贈与でまかないました。残りはローンにしたのですが、社会人1年目のときに購入を決定、竣工・引き渡しが社会人2年目のときで住宅ローンが組めなかったため、一般融資でローンを組みました」(30歳・専門職)

「頭金はそんなに必要じゃなかったので手持ちのお金からだしました」(32歳・会社員)

「住宅購入資金は100万円ほど義両親がだしてくれて助かりました。頭金は自分たちの貯金から。夫婦2人で半分ずつにして35年ローンです。お互い、場所によっては家が1軒余裕で建つだろうくらいのローンを組んでいます(笑)」(35歳・専門職)

「親子ローンを組んでコツコツ返済しています」(27歳・会社員)

頭金は、夫婦の貯金から、パートナーがだしてくれたという人、親が出してくれたという人などさまざま。今すぐとは言わなくとも「将来的に持ち家が欲しい」という人は、両親と家について話し合う場を作る、貯金を早いうちからしておく必要がありますね。

筆者は、貯金をほぼ持ち合わせていないですから、みなさんしっかり考えていることに感心するばかりです…。

Q. 家を購入するにあたって、こだわったポイント、参考にしたものを教えてください。

「デザイン性と間取り。インスタでずっと情報収集してました」(32歳・会社員)

「とにかく立地。出張や移動が多いので、アクセスが良い場所が全てだった。空港や新幹線に近い品川までのアクセスが30分以内で、駅から家まで10分以内の戸建。これが条件だった」(38歳・専門職)

「以前住んでいた地域で周りの大きな河川が氾濫しそうになり両親が心配したため、ハザードマップを参考に家を決めました」(27歳・会社員)

「駅近なこと」(34歳・会社員)

「立地と将来の価値を見越して、大阪の中心街にしました」(32歳・専門職)

「玄関やキッチンにエコカラット、キッチンに作り付け家具、リビングにダクトレールとダウンライトをオプション追加。ダクトレールに気に入ったペンダントライトやミニシャンデリアを下げてお気に入りの空間を作りました」(30歳・専門職)

「注文住宅なので全てです。設計士さんの間取りがあまり気に入らず全部自分たちで描き直しました。収納が十分に欲しいのでテレビボード裏や階段下にも収納を作り、シューズインクローゼットは他のお家に比べたら大きいと思います。クローゼットもどうやったら物が多く入るかを考えて、廊下含めて6畳以上使ってます。ランドリールームもあるし、トレーニングルームも作って大満足。参考にしたのはインスタと展示場、見せてもらった建売住宅を参考にしました」(35歳・専門職)

デザインも、間取りも、立地も大事にしたいですが、全て叶えるにはお金と相談が必要です。完璧な理想の家にするなら、費用はかさみますが、注文住宅を選択すると大満足の家が完成しそう! またいずれ引っ越すことも視野に入れているのなら、資産価値のある家を購入するのも大事なポイントかも。

戸建てにするかマンションにするか、将来住む家の形態を決めていない人は、インスタなどのSNS、展示場に実際に行って、理想の家のイメージを定めておくだけでもよさそう。

Q. 将来的にはどのような住宅に住みたいと思いますか?

マンション(購入)37.5%
戸建て(購入) 18.8%
マンション(賃貸)12.5%
戸建て(賃貸) 6.3%
今の家に住み続けたい 6.3%
その他 18.8%

購入している家に住んでいる人も、賃貸に住んでいる人もどちらにも聞いてみたところ、将来的には今と違う形態の家に住みたいという人が多数、今の家のままでいいという人は少数派の結果でした。

「子どもが大きくなったら別のところに住みたい」(32歳・会社員)

「戸建ての維持が辛くなったら売ってマンション、暮らすのがきつくなったら老人ホーム付きマンションみたいなところかなぁと思ってます」(35歳・会社員)

「軽井沢とか那須とかに移住するのも憧れです」(32歳・会社員)

など、今住んでいる家が不満というよりも、"一生同じ家に住む"ということにはこだわりはなく、子どもが独立した後や老後は、今と別の家に住んで満喫するのもいいなということのようですね。どんな人生を送りたいかに併せて、どんな家に住みたいかも一度しっかり考えてみることをオススメします。

みなさん真剣に調べて相談して購入している

いかがでしたか。女性たちの「住宅事情」をご紹介しました。今はまだ、将来住む家について具体的に考えていないという人も、自分の理想の暮らしを考える機会になったのでは。心地いいいと思える家に住んで、充実した毎日を過ごしたいものです!

(C)krisanapong detraphiphat/Getty Images