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かさばる冬服もすっきり収納! 片付けのプロが教える「秋冬のクローゼット整理術」

秋冬のクローゼットは、コートやダウンなど、かさばるものが増えがち。ゆとりをもって仕舞っていたはずなのに、いつの間にかぎゅうぎゅうに詰め込まれている状態になっていることはありませんか? そこで今回は、整理収納アドバイザーである筆者が実践している「クローゼット整理術」をご紹介します。

冬のクローゼットはごちゃつきがち

クローゼット内

冬の時期のクローゼットにおいて、筆者は以前こんな悩みを抱えていました。

・コートやダウンがかさばって、取り出しにくい
・ニットをたたむのが苦手で、仕舞いにくい
・ハンガーやケースがバラバラで、余計にごちゃごちゃ見える

春夏よりも厚みのある洋服が増えるため、パイプに掛けたハンガーもチェストの引き出しの中も、パンパンになってしまいがち。取り出しにくさと合わせて、戻しにくさも感じます。

クローゼットは扉を閉めてしまえば見えなくなるスペースなので、洋服や小物が多くても、収納さえできれば大きな問題はないでしょう。しかし「戻しにくい」「ものが置きっぱなしになっている」と感じるのであれば、自分の管理できる量の範囲を超えて、ものが増えすぎているサインかもしれません。

クローゼットの理想は8割収納! まずは洋服の数の見直しを

洋服が取り出しにくい、戻しにくいと感じたとき、先に「ハンガーを買い足そう」「ハンガーラックを増やそう」と考えるのはNG。収納を増やす前に、まずは持っている洋服の見直しをしてみましょう。

2年以上袖を通していない服や、生地のチクチク感や傷みが気になっているもの、ドライクリーニング必須で手入れが面倒なアイテムなどはありませんか?

ニット

筆者は40代中盤になって、いくつかの冬服を手放しました。たとえばモコモコと厚みのあるニットや、ホームクリーニングできないニットなど。現在は薄手で肌ざわりのよいものや、自宅で手軽に洗えるニットが中心です。

着る機会がない洋服は、意識していなくてもどこかしらに理由があるはず。多すぎる選択肢で悩むより、好きなものを繰り返し愛着を持って選べるほうが、コーディネートしやすくなり、今の自分に合った装いができると思います。

見やすくて選びやすいクローゼットのコツ2つ

洋服の見直しができたら、前よりもクローゼット内に余白ができるようになっているでしょう。よりスッキリ見える、クローゼット収納のポイントを2つお伝えいたします。

(1)薄手のハンガーで統一して、本数を限定する

ハンガー

厚みや色がバラバラのハンガーを使用していると、見た目がごちゃつきやすくなり、アイテムを探しにくくなってしまいます。またプラスチック製の滑りやすいハンガーだと、洋服が度々落ちてきてしまう上、ハンガーにかけるのを面倒に感じてしまうかもしれません。

そんなときは、滑りにくい起毛加工やラバー加工の薄手ハンガーに替えてみてください。パイプの長さに合わせて、ハンガーの数を増やしすぎないこともポイントです。

パイプの長さ(cm)÷ハンガーに洋服をかけたときの平均的な厚み+ゆとり(3cm、厚手のものは5cm)×0.8

で計算すると、ぎゅうぎゅう詰めにならず、ほどよいゆとりのあるハンガーの数が分かりますよ。

(2)すっきり見やすいニットのたたみ方

ニットのたたみ方

ニット類はハンガーにかけると伸びたり、首回りが広がってしまったりすることがあるので、基本的には畳んで仕舞っておくのがおすすめです。

ポイントは、ニットを3つ折りにして、上下に重ねないようにすること。上から重ねて仕舞うと下のニットが取り出しにくい上、重みでシワがついてしまう可能性もあります。引き出しの高さに合うように、3つ折りにして立てて仕舞っておきましょう。

1~2割ゆとりのあるクローゼットを目指そう

厚手の洋服でクローゼットがパンパンな状態では、洋服同士が圧縮されてしわが寄ったり、服選びに時間がかかってしまったりすることも。1~2割程度、ほどよいゆとりのあるスペースを保てるように、自分の管理できる量をキープしましょう。好きな洋服を見やすく、快適にコーディネートできるクローゼットを目指して、ぜひ参考にしてみてくださいね。

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani