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現役薬剤師に聞く! ドラッグストアで購入できる「花粉症対策商品」4選

2023年の花粉、すでに多いと感じませんか? 病院へ行って薬を処方してもらいたいけどそんな時間はない、または病院に行くほどではないけれど症状を緩和したいというかたも多いのではないでしょうか。そこで、現役薬剤師のかえでら実子さんに、花粉症の症状に効果的な市販薬を教えてもらいました。

薬剤師がオススメするドラッグストアで買える花粉症対策薬

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本格的な花粉症シーズンの到来です。2月の初旬から症状のでているかたも多く、「2023年は例年より花粉の飛散量が多い」という予想が残念ながら当たっているようです。私自身は、たぶん、花粉症ではありませんが、毎年この時期2日間だけものすごい量の鼻水がでます。黄砂かPM2.5かと調べても飛散情報は出ていない…それならば何なのか…。ドクターに聞いてもはっきりわからず、いまだに謎です。

私の話はさておき、本題に入りましょう。

花粉症対策、みなさん色々とされているのではないでしょうか。マスクやゴーグル、家の中に花粉を持ち込まないという対策は一定の効果はあるかもしれませんが、花粉のひとつひとつはとても小さく肉眼でななかなか見えないので、どれだけ頑張っても正直限界があります。症状を根本的に緩和させたいのであれば、やはり薬に頼るのが一番! とはいうものの「なかなか時間がとれない…」「薬以外で、なにか対策したいんだけど…」というかたが多いのも事実です。そこで、ドラッグストアで買える花粉症対策商品をいくつか紹介したいと思います!

まずは飲み薬から。市販されている花粉症に効く薬はいくつか販売されていますが、アレルギー症状に効く薬は眠気がつきもの。その中で、なるべく眠気の出にくいものを選んでみました。

アレジオン20(エスエス製薬株式会社)

こちらは服用回数が寝る前の1回のみ。また、服用後、効果が早めに出るところがおすすめポイント! 気になる眠気や口の渇きもおこりにくい薬です。日中、薬を服用するのが難しかったり、何回も服用するのはめんどくさいし忘れてしまう、というかたにぜひ試していただきたいです。

次にご紹介するのは、同じく飲み薬ですが“絶対に眠くなるのは困る!”というかたへおすすめしたい商品です。

小青竜湯エキス顆粒Aクラシエ[10包入](クラシエ製薬株式会社)

小青竜湯は鼻水を抑える効果の高い漢方薬で、眠たくなる成分はいっさい入っていません。また、4歳以上から服用できるので、子どもに花粉症のような症状がでているけど病院にいくほどでは…という場合に試してみてもいいかもしれません。粉薬が苦手なかたには錠剤タイプもあるので、好みに合わせてお選びいただければと思います。ちなみに、この漢方薬は目や喉の症状には効きづらくなっています。

続いては、目が痒すぎて目を取り出して洗ってしまいたい! というかたに。

アイボン(小林製薬株式会社)

こちらは花粉を洗い流すことで、目のかゆみを抑えることができます。アレルゲンである花粉が目の表面にとどまっていると、かゆみがより増すことがあるので、原因物質である花粉を取り除くようにすることが大事です。ただ、かゆいからといって使いすぎてしまうと、涙の層まで洗い流してしまう可能性があるので、必ず使用方法・回数を守るようにしましょう。

最後は、花粉症の症状を抑えるのではなく、起こりにくくする商品のご紹介です。

アレルケア(アサヒグループ食品株式会社)

こちらは乳酸菌の入ったサプリメント。乳酸菌には、腸内を酸性に傾けることで悪玉菌を増殖しにくくさせるという整腸作用があります。アレルギー反応にかかわる免疫細胞の多くは腸内に集まっており、腸内環境のバランスが乱れると免疫系のバランスも崩れてしまいます。それがアレルギー症状を引き起こす一因であると考えられているので、腸内環境の改善は花粉症対策としてとても大事なことのひとつなんです。
乳酸菌を積極的に摂取して腸内環境を整え、来年以降の花粉シーズンにも備えていきましょう!

花粉症の症状は本当にお辛いと思います。薬やサプリメントを上手に使用して、花粉シーズンをなるべく快適に過ごせるようにしましょうね。

かえでら実子…某薬科大学卒業後、ドラッグストアや調剤薬局に勤務し、調剤業務や在宅医療に携わる。趣味は美容とイラスト。現在ネイルの勉強中で、先日ネイリスト検定3級を取得。

(C)Daniel Grill/Getty Images