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野菜の皮は捨てないで!【管理栄養士直伝】ゴミで節約できる「意外な活用法」

物価の高騰が続いているなか、なるべく楽しく、無理なく節約できるといいですよね。たとえば野菜の皮やコーヒーかすなど、本来は捨ててしまうものでも、実は再利用して活用できるものがあります。そこで今回は、節約につながるだけでなく、地球にも財布にも優しい食材の活用方法を、管理栄養士の筆者がお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。

野菜の皮や切れ端などを使って野菜だしに

野菜の皮や切れ端などを使って野菜だしに

野菜を切ったあとに捨てる部分(皮・芯・ヘタなど)はまとめて鍋で煮ると、野菜の旨味がたっぷりで栄養も摂れる「野菜だし」ができます。

おすすめの食材は、甘味の出る人参や玉ねぎの皮、白菜やキャベツの芯、旨味が出るきのこの石づきなどです。また、ねぎの青い部分や生姜の皮を加えると香りが良くなります。これらの材料を、調理の際に少しずつ集めて冷凍しておくと便利ですよ。

ではさっそく、筆者が実践している野菜だしの作り方をご紹介します。

野菜だし

【材料】
・野菜の皮や芯など(250~300g程度)
・水:1000ml
・酒:小さじ1

【作り方】
1.野菜の皮などは流水でよく洗う(野菜の皮などを冷凍保存する場合は、冷凍する前によく洗っておく)。
2.鍋に水と1、酒を入れて火にかけ、沸騰直前に弱火にし、ごく弱火で20~30分煮込む(煮立たせない)。
3.2をザルでこしたら完成。

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ポイント

沸騰させるとえぐみが出やすいため、煮立たせないように注意しましょう。野菜だしはスープやカレー、鍋料理などに使えます。和風のだしと同じように味噌汁や煮物などにも合いますよ。

だしをとった後の昆布やかつお節を使った佃煮

和風のだしをとった昆布やかつお節には、ミネラルや食物繊維などが含まれているため捨てるのはもったいない! 佃煮にアレンジすると無駄なく使いきれます。

だしをとった後の昆布やかつお節を使った佃煮

【材料】
・だしをとったあとの昆布:50g
・だしをとったあとのかつお節(水気は絞った状態):10g
・白ごま:小さじ1
(A)
・水:大さじ3
・酒:大さじ1
・みりん:大さじ1
・しょうゆ:大さじ1と1/2
・砂糖:小さじ1/2

【作り方】
1.昆布は細切りにし、かつお節は水気を絞っておく。
2.鍋に昆布とかつお節、水と(A)の調味料を入れて弱火にかけ、ときどき混ぜながら汁気がなくなるまで煮詰める。
3.2が煮詰まったら白ごまをかけて完成。

ポイント

佃煮を煮詰めるときは、ときどきかき混ぜて焦がさないように注意しましょう。お好みで唐辛子を加えるのもおすすめです。

コーヒーかすを再利用して消臭剤代わりに

コーヒーかすを再利用して消臭剤代わりに

ふだん自宅でドリップコーヒーを飲んでいる人は、コーヒーかすを捨てずに再利用してみましょう。バットなどにコーヒーかすを広げて乾燥させてから、臭いの気になる場所に置いておくと、消臭剤代わりに使えます。

ゴミ袋の中にはそのまま振りかけても良いですし、お茶用のパックなどに入れて靴箱や冷蔵庫などに置いておくのもおすすめです。毎日コーヒーを飲む人なら、ためておいてゴミ袋を代えるごとに使えますね。

使えるものは再利用して、エコ活用と節約を目指しましょう

日常生活で捨ててしまうことが多い食材を、無駄なく再利用する方法をお伝えしました。食材を再利用することで節約につながるだけでなく、ゴミも減らすことができます。ぜひできそうなものから実践してみてくださいね。
©Morsa Images/gettyimages

筆者情報

寺内麻美
管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。