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家の食材、腐らせてない…? 管理栄養士が教える「食べ物の腐り・傷みを見分ける方法」3選

夏場に料理するとき、特に気をつけたいのが食中毒の予防です。暑い季節は食べ物が腐りやすくなってしまいますが、食べても問題ない範囲かどうか、見分けるのが難しいこともあるでしょう。食材によっては、適切な保存をしていないと早めに傷んでしまう可能性も。そこで今回は、食べ物が腐ってしまったときの特徴や、腐らせないためのポイントをご紹介します。

食べ物が傷んでしまう原因とは?

そもそも、食べ物が傷みやすい原因にはどのような要素があるのでしょうか。

家にある食材は腐ってない…? 管理栄養士が教える「食べ物の腐り・傷みを見分ける方法」3選

水分

水分が多くなると細菌が繁殖しやすくなり、傷みやすくなるといわれています。食べ物を保存するときは、水分をなるべくふき取るようにしてください。また冷蔵庫や流し台の下などに保存する場合は、食材が水に濡れないように注意しましょう(※1)。

温度

食べ物は適切な温度で保管しないと傷みが早くなってしまいます。冷凍や冷蔵保存が必要な食べ物を購入したときには、氷やドライアイスで保冷しながら持ち帰り、帰宅後はできるだけ早く冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。

車で買い物へ行った場合は、移動中に食品を置いておく場所にも注意。トランク内は温度が上がりやすいため、なるべくトランク以外の場所へ載せるのがおすすめです。たとえ常温保存できる食べ物でも、高温になりやすい場所や日光が当たる場所、湿度が高い場所で保存することは避けてください(※1)。

保存方法

お店で食材を選ぶ時点で、保存状態を確認しておきましょう。新鮮な食べ物を扱っているかどうか、衛生面はどうか、冷蔵・冷凍ケースの温度はどうかなどに注意すると、より傷みにくい食べ物を選ぶことができます(※1)。

ちなみに「消費期限」とは、「期限を過ぎたら食べない方が安全である」という意味。一方「賞味期限」は「おいしく食べることができる期限」を指しています(※2)。比較的傷みやすい食べ物には消費期限が記載されているため、表示をよく確認しましょう。

また、一度開封した食べ物は痛みやすいので、表示されている期限に関わらずなるべく早めに使いきることが大切です。

食べ物が腐った場合の見分け方

腐った食べ物はどのような状態になるのでしょうか。種類ごとに分けて解説します。

野菜

それ、腐ってない…!?【管理栄養士監修】食べ物が傷んでいないか見分ける方法

野菜が腐った状態になると、以下のような変化が見られます。

・葉物の場合、葉先が枯れた状態になる
・水分が抜ける
・水分が出てくる
・変色
・嫌なにおいがする
・カビが生える

傷んでいる部分をカットしても、細菌などがほかの部分に残っている可能性もあるため、不安なときには破棄しましょう。

野菜はなるべく切らずに保存しておくことで、傷みにくくなるとされます。野菜の種類にもよりますが、冷凍保存もおすすめです。

肉・魚

それ、腐ってない…!?【管理栄養士監修】食べ物が傷んでいないか見分ける方法

生の肉や魚をお店で購入する際は、新鮮なものを選ぶことが大切。傷むと以下の状態になります。

・嫌なにおいがする
・変色
・カビが生える

内臓や頭がついている魚は傷みが早いので、内臓などを早めに取り除き、冷凍する場合はなるべく早めに冷凍庫へ入れましょう。

総菜・作り置きおかず

それ、腐ってない…!?【管理栄養士監修】食べ物が傷んでいないか見分ける方法

お店で購入した総菜や、家庭でつくったおかずなども傷みやすい食べ物といえます。以下のような状態になったら食べるのを避けましょう。

・嫌なにおいがする
・変色
・酸っぱい味がする(酸味を加えていない場合)

水分を多く含むおかずや、揚げ物は傷みが早い傾向があります。少しでも変な味を感じたら、もったいないですが破棄してください。

おかずを手作りする場合は、味付けを濃い目にすると長持ちしやすくなると考えられています。保存方法に注意し、加熱できるものは再加熱しましょう。

食べ物は傷んでいないか定期的にチェックしましょう

これから本格的な夏へ向けて、食中毒には特に注意が必要です。冷蔵庫や冷凍庫に保存していても、食べ物はだんだんと劣化してしまうものです。

食べ物が傷んでいないかどうかを常にチェックして、安全な食生活を送りましょう。