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節約したい人なら買った方が良い! 管理栄養士が教える「安くて栄養のある食材」5選

最近は食品の値上げが続いているため、食費の節約に悩む人も多いのではないでしょうか。しかし、食費を切り詰めすぎて栄養バランスが偏り、不健康になってしまっては意味がありません。そこで今回は、管理栄養士の筆者が節約もできて、栄養も摂りやすい食材を5つご紹介します。おすすめのアレンジ方法や保存法についても解説しますので、明日からスーパーで買いものをするときの参考にしてみてくださいね。

もやし

Seasoned soy bean sprouts, Chuka bside dish bufett serving dish

節約食材の定番とも言えるもやしには、私たちの体を整えてくれるミネラル(※1)や、便秘予防にも役立つとされる食物繊維が多く含まれています(※2、3)。

一方で、もやしは傷みやすく、冷蔵庫で保存していても使いきれずに捨ててしまった経験がある人もいるでしょう。もやしを長持ちさせるためには、一度茹でてから水気を切り、冷蔵保存する方法がおすすめです。冷凍庫でも2週間ほど保存できるようになりますよ。茹でるときは栄養が逃げないようにさっと茹でることがポイントです。

もやしは味付けのアレンジがしやすい点も魅力。ナムルや和え物などのほかに、炒め物や鍋などさまざまな料理に使えて、かさ増し食材としても活躍します。

厚揚げ

Pan-fried tofu topped with minced pork

厚揚げは大豆製品のため肉や魚の代わりに主菜メニューとしても使いやすく、そのうえコストも抑えられるので家計にうれしい食材です。

厚揚げにはタンパク質やカルシウムが豊富に含まれていますが、油で揚げているためカロリーは豆腐に比べてやや高め(※2)。油が気になる場合は熱湯をかけて油抜きするといいでしょう。

厚揚げは野菜と一緒に炒めたり、煮物に使ったりするのがおすすめです。大きめにカットしてフライパンやトースターで表面に焼き色をつけ、あんかけやしょうゆで味付けをした厚揚げステーキにしてもおいしく食べられます。

厚揚げは冷凍保存も可能ですが、食感が変わりやすいのが特徴。料理に使うときには煮物や炒め物に使い、食感が気にならなくなるように調理するのがいいでしょう。

きのこ

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きのこには血糖値上昇を防ぐと言われる食物繊維が豊富に含まれていて、料理のかさ増しにもぴったりな食材(※2、3)。えのきやしめじ、エリンギなどさまざまなきのこをミックスし、マリネやソテーにして作り置きおかずとして常備しておくといいでしょう。

また、食べやすいように小房に分け、冷凍保存しておくと便利。解凍後は炒め物や汁物、ソースに使うなど、加熱調理しましょう。肉や魚のボリュームが少ないときにも、きのこのソテーやソースを添えれば満足感がアップします。

豆苗

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豆苗はビタミンCや食物繊維を多く含み、炒め物や鍋料理にも使える便利な食材です(※2)。豚肉をうす切りにして豆苗を巻き、好みの味付けをするだけで食べごたえのあるおかずができます。

豆苗は年間通してリーズナブルな価格で手に入りやすいのも魅力。さらに、根の部分を切った後に水に浸しておけば育って収穫することができるので、まさに節約に適した食材といえますよ。

ひき肉

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ひき肉はアレンジ次第でボリュームアップもしやすく、節約のためにも重宝する食材です。ハンバーグや肉みそ、キーマカレーなど使い道もさまざま。

ただし、ひき肉は挽いてある分酸素に触れやすく、傷みやすい食材でもあります。すぐに使わない場合は小分けにして冷凍保存しておくいよいでしょう。

また、下味をつけてからでも冷凍保存できます。解凍したときに野菜などと合わせて炒めればあっという間に一品完成するので時短にもなるはず!

節約のためには食材選びと保存の工夫が大切

食費を抑えたいと思ったら、年間を通して価格が変動しにくい食材を常備しておくことがおすすめです。

ただし、健康のためにも偏った食材を続けて摂ることは避けたいもの。たんぱく質が摂れる食品や、野菜、海そう、きのこなどをバランスよく組み合わせられるといいでしょう。

まとめて買うとお得なときもありますが、その場合には傷ませないように冷凍保存などもうまく活用してくださいね。


【参考】
※1 ミネラル | e-ヘルスネット(厚生労働省)
※2 文部科学省.日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※3 厚生労働省.e-ヘルスネット 食物繊維の必要性と健康

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