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今のうちに必ずやって!【掃除のプロが教える】家庭でできる「エアコン掃除のポイント」とエアコンクリーニングの注意点

これから本格的に暑い夏がやってきますね。その前にエアコンをキレイにして、涼しく快適に過ごせる準備をしておきたいところです。とは言え、自分で掃除してもよい部分、プロに依頼した方がよい部分ってどこだか分からない……と困っている人も多いはず。そこで今回は、自分でできるエアコン掃除の簡単ステップと、プロに依頼するクリーニングのチェックポイントをご紹介します。

エアコン掃除をするメリット

猛暑の夏には欠かせないエアコン。本格稼働する前に掃除をすると、電気代の節約、カビくさいニオイの解消、アレルギー等の健康被害の軽減などのメリットがあります。

目詰まりしたフィルターを使い続けると、冷房効率が下がって省エネ効果が低くなることも。家計にやさしく健康的にエアコンを使うなら、定期的なお手入れがとても大切です。

エアコン掃除、自分でどこまでできるの?

©のぞみ
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『三菱電機』のサイトによると、メーカーが推奨する自分で掃除できるところは、前面パネル(本体カバー)、フラップ、フィルターの3か所とのこと(※1)。それ以外の場所は、自分で無理に掃除することはおすすめしません。

市販のエアコン洗浄スプレーもありますが、洗浄剤が内部に残ってしまうと故障や発煙等のトラブルにつながる恐れもあります。自分で掃除するのは、無理のない範囲で十分。エアコン内部のカビや嫌なニオイが気になる場合は、プロのエアコンクリーニングに依頼すると安心です。プロに依頼するチェックポイントは、後半に解説します。

エアコン掃除の事前準備ポイント

©のぞみ
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エアコン掃除の事前準備ポイントは、以下の4点です。

  • 電源プラグは必ず抜いておきましょう。
  • 周辺にあるテレビなどの家電、ベッドやソファの家具に汚れが付かないよう、できれば移動させるか、カバーをかけておきましょう。床には新聞紙や100均のレジャーシートを敷いておくと、汚れが広がらず作業しやすくなります。
  • エプロン、マスク、メガネ、ゴム手袋などを着用して、上部から落ちてくる汚れを防ぎましょう。
  • 安定した踏み台を用意しておくと安心です。フィルターを外したり雑巾を取り替えたりと昇り降りする機会も多いので、滑りやすい靴下やスリッパは脱いでおきます。

STEP1.エアコン本体とフィルターの掃除

(1)フィルターを外してホコリを取る

©のぞみ
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前面パネルを開けて、フィルターを取り外します。力強く外すとホコリが周辺に舞い散ってしまうので、ゆっくりと取り外してくださいね。新聞紙やレジャーシートの上において、フィルターの表側に掃除機を当ててホコリを吸い取ります。

(2)細かいホコリはシャワーで洗い流す

©のぞみ
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フィルターにこびりついた細かいホコリは、洗面所やお風呂場で洗い流しましょう。フィルターの裏側からシャワーを当てると、汚れが落ちやすくなります。

汚れがひどい場合は、水で薄めた中性洗剤を少量かけ、歯ブラシや掃除用のブラシを使ってやさしくこすり洗いすると、キレイに落とせますよ。

(3)水気をふき取りしっかりと乾燥させる

タオルや雑巾でフィルターの水分をよくふき取り、風通しのよい日陰で半日~1日ほどよく乾かします。水分が残ったまま戻してしまうとカビが繁殖しやすい環境になるため、完全に乾かしておくことが大切です。

直射日光に当たる場所に置いたり、ドライヤーで乾かすのはNG。フィルターの劣化や変形の恐れもあるので、注意してください。

STEP2.内部と吹き出し口の掃除

©のぞみ
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エアコン内部は、目に見える範囲のホコリのみハンディモップで軽く払い落しましょう。無理に奥までモップを押し込まず、さっと軽くかける程度でOKです。

©のぞみ
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固く絞った雑巾で、エアコン周り、前面パネルの裏表、フラップや吹き出し口の周りを水拭きしていきます。『ダイソー』で買える「エアコンクリーナー」を使うと、狭い吹き出し口にもサイズがぴったりですよ。故障の原因になる可能性があるため、洗剤は使用せず水拭きのみで行いましょう。

エアコンクリーニングを依頼するポイント

内部のカビやホコリをしっかり落とすには、技術面でも安全面でもプロに頼む方が効率的です。初めてでも安心してプロに頼むためのポイントをここでご紹介します。

使用機種、年度に対応しているか

お掃除機能付きのエアコンや10年以上の古い機種は対応不可の場合があります。また設置場所によっては家具の移動が必要な場合もあるため、事前に作業スペースの確認をしておくと当日スムーズに進められるでしょう。

見積もり以外のオプションや追加料金があるか

作業当日、お願いしていたサービス以外に抗菌・防カビコートや室外機洗浄など「オプションを付けませんか?」と言われることがあります。内容がよく分からないまま追加すると、予想以上に費用がかさんでしまうことも。本当に必要かどうか、業者にしっかりと確認することが大切です。

破損や紛失があった場合の補償内容はどうか

クリーニング後しばらく経ってから不具合が発覚した場合など、万が一のトラブルに備えて、どのような損害賠償保険に加入しているかもチェックしておきましょう。口コミをしっかり読んで、安心して任せられる業者を選びたいですね。

まとめ

エアコンをプロにしっかりクリーニングしてもらった後も長く快適な状態で使い続けるためには、定期的に掃除を続けていくことが欠かせません。フィルター掃除は、2週間に1度のペースで継続していくことが理想的とされています。エアコン使用後には送風運転や内部クリーン機能を活用してしっかり乾燥させておくことで、内部のカビの繁殖を抑えられますよ。

エアコンの運転効率をさらにアップし、省エネ効果を高く保つためには、定期的な掃除と内部を乾燥させる習慣をコツコツと続けていきましょう。夏を前に、エアコン掃除のご参考にしていただければ幸いです。

【参考】
『ダイソー』公式サイト
※1 三菱電機.くらトク プロが教えるエアコンのセルフ清掃のコツと注意点

筆者情報

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。クリンネスト1級。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani