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【管理栄養士監修】2月、3月にこそ食べたい!「旬の食材とおすすめメニュー」6選

栄養価の高い旬の食材を意識して取り入れることは、健康的な毎日を過ごし、冬を乗り越えて元気に春を迎えるためにも大切でしょう。そこで今回は管理栄養士の筆者が、2~3月に旬を迎える食材やおすすめの食べ方をご紹介します。

旬の食材を食べるメリット

旬の食材を食べるメリット

日本では昔から、春・夏・秋・冬の四季を通した旬を楽しむ習慣があります。食材における旬とは、ほかの期間よりも栄養価が高くおいしい状態で食べられる時期のことです。

さらに旬の食材は市場にたくさん出回るため、ほかの季節に比べて値段も安いことが多く、旬の食材を積極的に料理に取り入れることは経済的にもお得です(※1)。スーパーに行ったら、ぜひその時期の旬の食材をチェックしてみましょう。

2月~3月に食べたい食材とは

暦の上では「立春」を迎える2月以降には、主に春を感じる食材が旬を迎えます。ここでは、2~3月ごろが旬の食材と特徴、おすすめのメニューなどをご紹介します。

じゃがいも

じゃがいも

春が近づくと、新じゃがの旬もやってきます(※1)。じゃがいもはエネルギー源となるうえ、ビタミンCやむくみ予防に役立つカリウム、便秘予防が期待できる食物繊維なども豊富に含まれています(※2)。

ポテトサラダや煮物など様々な料理に使えて、保存も効きやすいので、常備しておくとよいでしょう。

タケノコ

タケノコにはナトリウムを排出するカリウムや、整腸作用のある食物繊維などが豊富に含まれているとされます(※2)。また、茹でたときに見られる白い粒状のものは「チロシン」というアミノ酸の一種です(※3)。

タケノコは煮物や天ぷら、タケノコご飯などに使われますね。春を感じる食材の一つであるため、春の行事食などにはタケノコを使った1品を添えてみてはいかがでしょうか。

菜の花

菜の花

食用の菜の花には、体内でビタミンAに変換されるβカロテンが豊富に含まれています。ビタミンAは目の健康などを守る大切な栄養素です。また、菜の花にはカリウムやマグネシウムなどのミネラルやビタミンB群も含まれています(※2)。

菜の花はお浸しや炒め物、パスタの具などさまざまな料理に使えます。

キャベツ

2月ごろに旬を迎える冬キャベツは葉がしっかりと巻かれているのが特徴とされており、煮崩れしにくいため煮物などに向いているでしょう。栄養の面では、免疫系の働きを支えるとされるビタミンCなどを多く含んでいます(※2)。

まだ寒い季節には、ポトフや鍋に使うのがおすすめ。炒め物やサラダなどにも使える万能野菜です。

ヒラメ

2月ごろに旬を迎える魚の一つにヒラメがあります。ヒラメはたんぱく質を多く含んでいて脂肪分が少ないため、ダイエット向きの食材といえるでしょう。また、骨をつくるために必要なビタミンDも多く含まれています(※2)。

旬のヒラメはそのまま刺身にしたり、煮付けにしたりしてもよいでしょう。淡白な味わいなので、ムニエルやソテーなどの洋食メニューにもぴったりです。

はまぐり

はまぐり

2月~4月前後が旬といわれる「はまぐり」は、ひな祭りのメニューなどにも使われる、春を象徴する食材の一つです。はまぐりにはたんぱく質のほかに、鉄や亜鉛などのミネラルが豊富に含まれています(※2)。

はまぐりを使ったメニューとしては、シンプルな焼きはまぐりやお吸い物、酒蒸しなどがおすすめです。

季節の変わり目は、旬の食材を食べて栄養チャージを

【管理栄養士監修】2月、3月に食べたい!「旬の食材とおすすめメニュー」6選

寒暖差の激しい2月~3月は体調を崩しやすい時期であり、年度末に向けて忙しい日々を過ごす人も多いでしょう。体調管理に気を付けるうえで食事は重要なもの。ぜひ旬のおいしい食材を取り入れて健康的な毎日を過ごし、寒い季節を乗り切りましょう。

【参考】
※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 旬を取り入れた食生活(春・夏)
※2 文部科学省.日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※3 厚生労働省.e-ヘルスネット アミノ酸

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寺内麻美
管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。