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痩せ体質を目指す! 管理栄養士直伝「ダイエットにおすすめのお茶」5選

「お茶はダイエットにおすすめ」なんて話を聞いたことがある人もいるかもしれません。毎日飲んでいる飲み物の選び方を工夫することで、ダイエットに役立つならうれしいですよね。そこで今回は、管理栄養士の筆者がダイエット中におすすめのお茶をご紹介します。飲み方のポイントもあわせて解説するので、ぜひチェックしてみてください。

お茶がダイエットに向いている理由

お茶を飲むだけで痩せるわけではありませんが、お茶の選び方や飲み方を工夫することで、ダイエットに役立つこともあります。お茶は基本的にノンカロリーのものが多いので、ダイエット中にぴったりな飲み物です。

そもそも人が摂っておきたい水分量は、個人差もありますが1日あたりおよそ2.5Lと言われています。そのうち約1Lは食品から、残りの1.5Lは飲み物から摂ることが望ましいとされています(※1)。

しかし、たとえばジュースや甘いコーヒーなどをたくさん飲んでしまうと、糖分やエネルギーの摂りすぎにつながり、肥満を招きやすくなるでしょう。そのため、日常的に甘い飲み物を飲んでいる人は、水やお茶に代えるだけでもダイエット効果が期待できますよ。

お茶を選ぶときの注意点

お茶にはさまざまな成分が含まれていますが、注意すべきはカフェインの量です。カフェインは摂りすぎてしまうと、中枢神経が刺激されてめまいを起こしたり、睡眠に影響したりする可能性もあると言われています(※2)。

お茶の中でもカフェインを含むものと含まないものがあるので、水分補給として日常的に取り入れるのであればカフェインが少なめのお茶を選ぶことがおすすめです。

また、妊婦の方が高濃度のカフェインを摂った場合、低体重など胎児の発達に影響を及ぼす恐れもあるとの研究があります(※2)。妊娠している方はカフェインレスのものを選んだ方が良いでしょう。

ダイエット中におすすめのお茶5選

それではここから、ダイエット中に特におすすめしたいお茶をご紹介します。

コンビニやスーパー、ドラッグストアなどでも見かけるものを集めているので買いやすいはず。

緑茶

Green,Tea

緑茶にはカテキンというポリフェノールの一種が豊富に含まれています。カテキンで注目すべきは抗酸化作用。

実は活性酸素が大量に生成されると動脈硬化や老化防止などにつながるとされる過酸化脂質を生む可能性もあるのですが、抗酸化作用は活性酸素の働きを抑えたり物質自体取り除いたりすることが期待できます(※3)。

ただ、緑茶にはカフェインが含まれることも多いため、味が濃いものを飲むときは量に気を付けましょう。

ウーロン茶

Oolong,Tea

茶葉を半発酵させてできる、ウーロン茶ポリフェノールの健康効果が注目されているウーロン茶。

市販の商品では「体に脂肪がつきにくい」という表示が認められている特定保健用食品のウーロン茶もあります。ウーロン茶もカフェインが含まれていることが多いので、飲む量には注意が必要です。

黒豆茶

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黒豆を煮出して作られる黒豆茶には、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富。抗酸化作用により活性酸素の働きを抑え、老化予防にもつながるでしょう(※3)。

また、黒豆に含まれる大豆サポニンは脂肪燃焼を促すホルモンであるアディポネクチンの分泌を助けると言われている(※4)のに加え、むくみ予防にも効果があるカリウムも豊富に含まれています。黒豆茶にはカフェインは含まれていないのもポイントです。

ルイボスティー

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ルイボスティーは、マメ科のルイボスの葉を発酵・乾燥させて作られます。

ミネラルや抗酸化作用があるポリフェノールが含まれている上、ノンカフェインなので1日のどのタイミングで飲んでも安心です。

ごぼう茶

Burdock,Tea

ごぼうを細かく切って乾燥させて作られるお茶。ごぼうの皮にはサポニンという成分が含まれていて、抗酸化作用や脂肪の蓄積を予防する効果が期待されています(※4)。

また、水溶性食物繊維のイヌリンには食後の血糖値上昇の抑制や、ビフィズス菌を増やして腸内環境を整える作用もあると言われています(※5)。カフェインは含まれていません。

ダイエット中はお茶をうまく活用しよう

ダイエットでは、バランスのとれた食事や適度な運動を取り入れることも大切ですが、水分補給としてお茶を上手に取り入れることでダイエットをサポートしてくれます。ただし、カフェインの摂りすぎには注意が必要です。

また、常温や温かいお茶を飲むことで体が温まり、代謝アップの効果もあるとされています(※6)。暑い時期は冷たいお水を飲みたくなりがちですが、ぜひ常温以上のお茶も飲んでみてください。

【参考】
※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 嗜好飲料(アルコール飲料を除く)
※2 農林水産省 カフェインの過剰摂取について
※3 厚生労働省.e-ヘルスネット 抗酸化物質
※4 サポニンと効果と摂取量 | 健康長寿ネット
※5 水溶性食物繊維イヌリン|株式会社 明治
※6 水は1日どれくらい飲めば良いか | 健康長寿ネット

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