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食費節約とムダ買い防止になります! 管理栄養士が実践する「まとめ買い術」

物価の高騰が進むなかで、食費や買い物の手間をなるべく抑えたいと思っている方も多いのではないでしょうか。「まとめ買い」のポイントを知っておけば、無駄買いを防いで時間やお金の節約にもつながりますよ。今回は管理栄養士の筆者が、買い物の効率が上がる「まとめ買い」のテクニックについてご紹介します。

まとめ買いのメリット

買い物にかける時間が減る

まとめ買いのメリット

毎日買い物するのと週に1回買い物するのでは、買い物に費やす時間が大幅に変わるでしょう。食品をまとめ買いする場合は1回あたりの買い物時間は増えますが、スーパーまでの往復時間などを考慮すると、まとめ買いしたほうが時間の節約につながります。

食費の節約になる

たとえば100gのお肉よりも、大容量パックのお肉のほうがグラム当たりの値段は抑えられます。そのため食材をまとめ買いしてうまく活用したほうが、結果的に節約につながりやすいでしょう。ただし、食材を使いきれずに腐らせてしまうことがないように気を付けなければなりませんね。

まとめ買いで気を付けるポイント

まとめ買いで気を付けるポイント

平日5日分のメニューをざっくり決めておく

まとめ買いする前に、平日5日分のメイン料理と、副菜となるメニューを1品決めておくとよいでしょう。「肉料理」「玉子を使った料理」などざっくりした決め方で問題ありません。きっちりとメニューを決めてしまうと、忙しかったり体調を崩したりして料理が作れない日があったときに予定が崩れて食材が余ってしまいます。

週末は外食が入るなど予定通りにいかない可能性もあるため、平日5日分だけメニューを決めておき、余った食材は週末に使い切ったり翌週にまわしたりするのがおすすめです。

冷蔵保存なら1週間で使い切れる量を買う

まとめ買いした食材は、冷蔵保存であれば1週間くらいで使い切るようにしましょう。もし使い切れずに傷んでしまいそうな食材があれば、早めに冷凍保存しておくことも大切です。また、予定外に食材が残ってしまったら、副菜や汁物にまわして早めに使い切りましょう。

肉や魚はまとめて買い、冷凍保存も活用

肉や魚はまとめて買い、冷凍保存も活用

肉や魚は大容量でまとめ買いするとお得に買えるため、ぜひ活用したいものです。しかし、冷蔵保存していると使い切れずに傷んでしまう可能性があるので、すぐ使う分だけを残し、ほかは小分けして冷凍保存をしておきましょう。下味をつけて冷凍すればすぐ調理できて便利ですよ。

ただし家庭の冷凍庫では、たとえ冷凍していても開け閉めしているうちに傷みやすいため、購入する肉や魚は1か月で食べきれる量にしましょう。

日持ち食材はストック数を決めて買う

ツナ缶・トマト缶・サバ缶などの缶詰類、切り干し大根や春雨などの乾物をストックしておけば、あと一品欲しいときにも便利です。常時ストックする食品はリストを作っておき、使ったら買い足すようにしておきましょう。

また、玉ねぎ・にんじん・じゃがいもなど日持ちする野菜も常備しておくと、さまざまなメニューに使えて便利ですね。

まとめ買いで無駄のない節約生活を

これからの季節に向けて感染症のリスクを減らすためにも、買い物の回数はできるだけ減らしたいものです。時間とお金の節約にもなる「まとめ買い」のテクニックを活用して、効率よく買い物をしましょう。
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筆者情報

寺内麻美
管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。