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片付けのプロが教える!「きれいな部屋をキープできない人」の特徴3つ

”部屋が散らかっていて家に人を招くのを躊躇してしまう”、”片付けようと思ってもやる気が続かない”という経験がある方は、片付けや掃除に関して間違った認識や行動をしてしまっているかもしれません。今回は、整理収納アドバイザーの筆者が、きれいな部屋をキープしたいと思っても「掃除や片付けが続かない人」の特徴を解説します。

1.掃除するタイミングを決めていない

掃除のタイミングを決めておく

「汚れてきたら掃除をしようと思って結局後回しにしてしまう」「いつ掃除をやるかを決められなくてスッキリしない」といった経験はありませんか?

掃除をするタイミングは、気温やイベントなど季節に合わせて“掃除計画”を立てておくと、掃除のし忘れを防げます。また、少ない手間で汚れを落とせて時短にもつながりますよ。

例えば、次のような予定を立ててみるのがおすすめです。
【春】新学期や新生活がスタート:書類や本棚を整理。花粉の時期は拭き掃除もこまめに。
【夏】気温が上がる:キッチン周りの油汚れの掃除やカーペットやカーテンなど大物の洗濯。
【秋】衣替え:クローゼットの掃除や夏場に使用したエアコンのお手入れ。できれば水温が下がる前に風呂場のカビ取りも。
【冬】気温が下がる:冷蔵庫の中にあるものを全部出して拭き掃除。

このように、季節ごとのイベントに合わせて掃除をする箇所を決めておけば、上手に掃除習慣を取り入れられて、きれいなお部屋をキープしやすくなりますよ。

2.片付けに時間がかかりすぎて疲弊してしまう

本当に大切なものを選び取ろう

「まずはいらないものを処分しよう!」と意気込んで片付けを始めたものの、次のような迷いが出てきて片付けが進まない方もいるでしょう。

・まだ使えそう
・未使用だからもったいない
・他の人が使うかも
・捨てて失敗したと思いたくない
・後で必要になったときに後悔するかも

要・不要の判断と収納方法を同時に考えることは、すごく頭を使う作業です。そして、迷い続けるうちに脳が判断することに疲弊。体を動かすのも億劫になり、「片付けは時間がかかって面倒くさい」とやる気をなくして、片付けの習慣が身につかなくなるという負のループに陥りがちです。

迷うものは紙袋に入れる

片付けをスムーズに進めるコツは「本当に必要なもの、大切なものを最初に選ぶ」こと。

捨てることに強く抵抗を感じるのは、「手放すと損をするかも」という不安が強いからかもしれません。そこで、必要なもの以外のものがないとどうなるのかを検証するために、次のことを試してみるのもいいでしょう。

・必要なもの以外は奥の方など見えないところにしまってみる
・期限を決めて保留箱に入れる
・紙袋に入れて捨ててもいい状態にしてみる

ものと距離を置くことで不安な気持ちも整理できるようになり、落ち着いて要・不要が判断しやすくなります。

3.完璧な片付けを目指してしまう

いつでも微調整する

SNSや雑誌ですてきなインテリアのお家を見ると、「自分も片付けをして部屋をすっきりさせたい」「いつもきれいで気持ちのいいお部屋で過ごしたい」とやる気が湧いてきますよね。しかし、最初から完璧な部屋を目指すと片付けのハードルが上がってしまい、長続きしない傾向があります。

季節や自分の体調、家族の状況、ライフスタイルの変化などによって、ものの使い方や量は流動的に変化します。収納場所を決めてラベリングしたら完璧とせず、次のように考えてみましょう。

・やりながら考える
・何度も微調整してもOK
・いつでも見直して最適化する

片付ける場所も方法も、変化するものと捉えてみる。決めたことにこだわりすぎず、楽しみながら調整していくものと考える方が、無理なく自分にぴったりのやり方を身につけることができますよ。

さいごに

掃除や片付ける習慣が定着しない方は、今の自分ができることと理想との間にギャップを感じていることもあるでしょう。その場合は、片付けに対する理想ややるべきことのハードルを、できるだけ下げてみてください。余計なプレッシャーがなくなることで、少しずつでも計画的に続けられるようになれるかもしれません。

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani