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狭いスペースをどう活かす? 整理収納アドバイザーが教える「すっきりしたトイレを保つコツ」

収納スペースが狭いトイレでは、掃除用具や生理用品が丸見えだと生活感が出てしまいがちです。収納スペースが足りないのかも? と収納グッズを買い足したり取り付けたりする前に、まずはトイレ用品の選び方を見直してみましょう! 余白のあるすっきりしたトイレ空間をつくるために、整理収納テクニックをお伝えします。

すっきり清潔なトイレ収納のポイント

吊戸棚

・トイレットペーパー
・生理用品、ストック
・サニタリーボックス
・非常用トイレセット
・掃除用具

筆者宅のトイレでは、上下2段に分かれた吊戸棚内に、これらすべてを収納しています。上段は、筆者の身長ではトイレの上に乗らないと届かない高さ。そのため、頻繁に使用する掃除用具やトイレットペーパー、生理用品などは下段に、非常用トイレセットや生理用品のストックは上段に収納し、使用頻度に合わせて定位置を決めています。

開き戸収納の場合は、扉を開けてワンアクションで取れる「見える収納法」を意識してみると、家族みんながわかりやす整理収納できますよ。

コンパクトに収める「もの選び」が大切!

狭いスペースでもすっきりと収納するためには、種類を厳選したり、コンパクトなモノ選びを心がけたりすることが大切です。

(1)トイレットペーパー

トイレットペーパー

トイレットペーパーを購入するときは、普通巻きよりも1.5倍巻きを選んでいます。1パックのロール数が少なくなるので、買い物の際の持ち帰りもラクになり、収納する数を減らして省スペース化も可能です。

トイレットペーパーの交換回数も少なくなり、芯を捨てに行くちょっとした手間も削減できるため、巻きが多いタイプを選ぶメリットは大きいと感じています。

(2)生理用品

生理用品

生理用品の個包装の厚みは、スリムとスタンダードの2種類があります。筆者宅では、持ち歩いてもかさばらず、収納も省スペースですむように、スリムサイズを愛用中。気に入ったメーカーのもので「普通の日用」「多い日用」「夜用」の3種類そろえています。

収納ケースを横向きに置いて、上段2つと下段1つの3つのスペースにわけて収納。それぞれの種類と在庫数が一目でわかるようにすることで、「気が付いたらあと2個しかない!」なんて事態も防げます。

お好みの使用感にもよりますが、収納スペースでお困りの場合はスリムタイプで揃えてみるのもおすすめです。

(3)サニタリーボックス

チャック袋

床置きしがちなサニタリーボックスも、筆者宅ではL字型のブックススタンドを壁に貼り付けて棚を作り、浮かせて置いています。

以前はサニタリーボックスに黒いビニール袋を掛けて、中身が溜まるごとにビニール袋を取り替えていました。しかしサニタリーボックスを床置きしていると、掃除の度にどかす手間がかかりますし、ビニール袋の交換もちょっとしたストレスに感じることが多かったのです。

チャック袋

現在は、アルミニウム製のチャック付きサニタリー袋を使用しています。チャック袋はマチがあるので、中身が空でもしっかり自立。防水防臭効果もあり、気になる臭いも漏れにくいのが魅力。シンプルな見た目なので、壁と同化してサニタリー袋の存在感も薄くなり、トイレ内がすっきり見えるのも高ポイントです!

1袋あたり使用済みナプキンは4~5個入れることができて、中身がいっぱいになれば袋のまま捨ててしまいます。サニタリーボックスを思い切って使い捨てにすることで、床掃除がぐんとラクになり、ビニール袋交換も不要に。使用済みナプキンの管理も一緒に手放せました。

(4)掃除用品

掃除用品

普段のトイレ掃除で使用するものは、こすり洗い不要のトイレクリーナーとアルコールスプレーの2種類のみです。掃除後のトイレブラシを濡れたまま置いておくことに抵抗があったため、トイレブラシ自体をやめて、かけるだけでOKのトイレクリーナーに変えました。

より簡単な掃除法に変えてみることで、掃除用具のストック管理も不要になり、収納スペースに余白ができることもありますよ。

(5)マット、カバー類

狭いスペースをどう活かす? 整理収納アドバイザーが教える「すっきりしたトイレを保つコツ」

筆者宅では、トイレマットや便座カバーを使用していません。トイレマットはホコリが溜まりやすく、洗濯後もなかなか乾きにくいのが難点。便座カバーも汚れやすく、頻繁に取り替える手間を面倒に感じ、どちらも使用をやめました。

便座周りや床は、トイレットペーパーを重ねてアルコールスプレーをかけ、気が付いたときにさっと拭き掃除するだけ。トイレシートや掃除グッズを買い揃えることなく、キレイな空間をキープするためのこまめな掃除が習慣化しやすいと感じています。

まずは今のトイレを見直そう!

狭い空間を活かすためには、突っ張り棒や壁掛け収納棚を増やして収納スペースを確保する方法もありますよね。しかし、まずはモノ自体の管理や購入の仕方を先に見直してみることも大切です。清潔で気持ちのよいトイレをキープできるように、スッキリ暮らすための「厳選ポイント」をぜひ参考にしてみてくださいね。

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani