鍋でおいしく腸活!【管理栄養士監修】痩せ体質にも近づく「おすすめ鍋」5つ
本格的に冬の気配が近づいてきた時期には、温かい鍋料理が食べたくなるという人も多いのではないでしょうか。また、寒い時期は運動量が減りやすかったり、年末にかけて食べすぎてしまったりするため、腸内環境を整えてくれるような鍋料理を食べられると嬉しいですよね。そこで今回は管理栄養士の筆者が、腸活のためにおすすめしたい鍋をご紹介します。
腸活にうれしい鍋のポイント
腸内環境を整える「腸活」により、便秘予防や免疫機能アップ、太りにくい体を目指すことができます。腸内環境を良い状態にするためには、腸内に存在する善玉菌を増やしましょう。
善玉菌を増やすためには、「プロバイオティクス」と呼ばれる善玉菌が含まれている食品を摂ることがおすすめ。さらに「プレバイオティクス」と呼ばれる、善玉菌を増やす働きのある食物繊維やオリゴ糖を含む食品を一緒に摂ることで、腸内環境改善により効果的であるといわれています(※1)。
鍋によく使われる野菜やきのこには食物繊維が豊富に含まれているため、腸活にもうってつけな料理といえるでしょう。また鍋料理は水分補給もでき、体の中から温まるため、便秘予防や改善も期待できます。
おすすめの鍋5つ
きのこ鍋
きのこには、水溶性と不溶性の食物繊維がどちらも含まれているうえ、善玉菌のエサとなるオリゴ糖も含んでいるため、腸活にはぴったりの食材です。
しめじやえのき、舞茸、椎茸など、きのこに含まれる旨味成分は種類によってさまざま。鍋に入れるときはいろいろな種類のきのこを混ぜると、より旨味が増しておいしいきのこ鍋が味わえますよ。
味噌鍋
味噌は代表的な発酵調味料であり、腸活のためには定期的に摂っていただきたい食品の1つです。野菜や肉・魚などあらゆる食材に合い、チーズやキムチなどほかの発酵食品とも相性が良いため、組み合わせて摂ることでより腸活効果が期待できるでしょう。
豆乳鍋
豆乳には大豆オリゴ糖や食物繊維も含まれていて、腸内環境を改善するためにはおすすめの食品です。豆乳を鍋に使うときの組み合わせは、発酵食品である味噌や、良質な油や食物繊維が含まれているゴマなども良いでしょう。
キムチ鍋
キムチには乳酸菌や、腸内の善玉菌のえさとなる食物繊維が含まれ、腸内環境を整えてくれる食材です。キムチに含まれている唐辛子のカプサイシンは体を温める効果もあり、寒い時期の鍋にはぴったりでしょう。味噌や豆乳と組み合わせてもおいしく食べられます。
塩こうじ鍋
少し変わり種として、発酵調味料である塩こうじを使った鍋も腸活におすすめです。塩こうじに塩分が含まれているため、だし汁に加えたり、味噌や豆乳と組み合わせたりすると良いでしょう。塩こうじは肉や魚をやわらかくする働きがあり、白菜やきのこなどにも良く合います。
あたたかい鍋で美味しく腸活を
鍋料理は食物繊維が多く含まれている食材をたっぷり摂りやすく、腸活のためにはぜひおすすめしたいメニューです。
味噌やキムチなど発酵食品をプラスすることで、より腸内環境を整えてくれる鍋ができるでしょう。今年の冬は腸活を意識した鍋で、すっきりお腹を目指してみてくださいね。
【参考】
※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 腸内細菌と健康
©Promo_Link/MIXA/photograph by dorisj/imagenavi/gettyimages