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髪のパサつき、傷みが酷くなる!? 毛髪診断士直伝「やってはいけないNGヘアケア」

そろそろ梅雨シーズンが到来。湿気が多くなるとヘアスタイルの悩みも増えて、憂うつになる人もいるのでは? もしかしたらこんなNG行動で、さらに髪のダメージが進んでいるかも! そこで今回は、梅雨時期は特に気をつけたいヘアケアのNG習慣を毛髪診断士にうかがいました。

梅雨時期は特に注意! 髪を守るポイントとは?

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梅雨といえば、髪が広がってまとまりにくくなったり、うねりが出たりなど思うようにいかないことも多いですよね。

特にダメージを受けた髪だと、髪の悩みも増えてしまいがち。

今回は、髪へのダメージになりやすいヘアケアに関するNG習慣を専門家にうかがいました。特に梅雨時期は意識して行うことで、悩みも減りそうです。

また、ダメージを受けた髪に役立つアイテムもご紹介します。

髪がダメージを受けやすいNG習慣3つ

今回、お話をうかがったのは、個室ヘアサロンを経営し、日頃から多くの髪の相談に対応している毛髪診断士の小出卓行さん。梅雨の季節には、どんなことに気をつけてヘアケアすればよいのでしょうか。避けるべき習慣を教えていただきました。

小出さん 梅雨時期は高温多湿で、髪が水分を吸収してしまうので髪がうねりやすく、広がりやすくもなります。

髪の表面を覆っているキューティクルは通常、外部からの湿気や水分が髪の内部に入り込まないように閉じていますが、ダメージが多かったり、パーマをかけたりしている髪はキューティクルがはがれていることが多く、髪の内部に水分を吸収しやすくなっています。

そのため湿気の多い梅雨には特に髪が膨張し、うねったり広がったりしてしまいやすくなるのです。キューティクルによくない次のような習慣は今すぐやめましょう。

【NG習慣1】トリートメント類を使用しない

小出さん 洗髪時、髪の保護に必要なトリートメントやリンスを使わずシャンプー剤の使用だけで済ませてしまうのはNG。髪の表面がざらついてブラッシング時などで摩擦が起こり、キューティクルが整わずにダメージにつながる可能性があります。

【NG習慣2】長時間濡れたまま放置する

小出さん 入浴後に長時間、濡れた髪を放置していると、キューティクルが開いたままになってしまいます。すると内部の水分がどんどんと流出していく原因となり、パサつきやツヤのない髪につながります。

おすすめの乾かし方

小出さん 入浴後、タオルドライをしたらドライヤーで早めに乾かしましょう。ヘアオイルなど、髪を保護するアイテムを使用すれば髪の表面のキューティクルを整えながらブローができ、うねりや広がりを抑えることができます。

ポイントはキューティクルが閉じるよう、毛流れに沿って、毛先へ向けてドライヤーを当てることです。仕上げは冷風で全体を引き締めるとよいでしょう。

【NG習慣3】強くブラッシングをする

小出さん 強くブラッシングをすることは、髪表面のバリア機能をはがす行為なのでNG。少しずつ指でほぐしながらブラシをかけ、ヘアオイルなどで仕上げをすることで、髪の摩擦や外部刺激から髪を守ることができます。

特に梅雨時期のように湿気を多く含んだ髪は弱い状態になっているので、ゴムなどで束ねるときも、きつく締めすぎないよう心がけてください。

紫外線にも要注意!

ーーまた、晴れや曇りのときに強くなる紫外線にも要注意なのだとか。

小出さん 紫外線を浴びると、髪の内部のたんぱく質がダメージを受けて分解されてしまう可能性があります。その結果、毛髪内部の水分が減少し、うるおいが失われやすくなるため、パサつきにつながってしまいます。

対策として帽子や日傘などで紫外線が髪に直接当たらないようにするほか、ヘアオイルなどでケアをするのもおすすめです。

梅雨にはリスクが増す! 頭皮ケアのNG習慣3選

ーー小出さんによれば、梅雨時期は頭皮ケアも意識したほうがよいのだそうです。

小出さん 湿気が多いと、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮トラブルにつながる恐れがあるため、頭皮にも注意が必要です。こんな習慣は避けましょう。

【NG習慣1】髪や頭皮の生乾き状態を長時間放置する

小出さん 例えば朝にシャンプーをしたときにはドライヤーをかける時間が限られており、十分に乾かないまま家を出る方も多いかもしれません。

しかし湿気の多い時期か乾きにくいため、髪や頭皮の生乾き状態が長引きがちです。生乾き状態のまま長時間放置すると雑菌繁殖のリスクがあるため、髪や頭皮のにおいや頭皮トラブルの原因になることも。

朝シャンプーは避けるか、できるだけドライヤーでしっかりと乾かし切るのをおすすめします。

【NG習慣2】シャンプー剤のすすぎが不十分

小出さん シャンプー剤などのすすぎ残しは雑菌のエサになり、頭皮の炎症やにおいの原因にもなります。しっかりとぬるま湯ですすぎましょう。

【NG習慣3】頭皮を洗う意識がないのはNG

小出さん 梅雨時期はじんわりと頭皮にも汗をかくことも多いので、より頭皮の雑菌繁殖リスクが高まります。シャンプー前に頭皮をお湯ですすいで汗や汚れを落とす習慣をつけましょう。

特にロングヘアの方は『髪を洗う』意識が強くなりがちなので、意識的に頭皮をもみ洗いするのをおすすめします。

ダメージヘアにおすすめのヘアケアアイテム3選

ーー梅雨から紫外線の強い時期にかけては、特にヘアケアには気を遣いたいものですよね。
ダメージヘアを日頃からケアしたいという人は、こんなアイテムを使ってみるのはいかがでしょうか。

ライターが見つけた3つのヘアケアアイテムをご紹介します。

1. パナソニック「ナノケア(EH-HS0J)」

パナソニック「ナノケア (EH-HS0J) 」

パナソニック「ナノケア(EH-HS0J)」¥18,810(税込)(公式通販サイト価格)

2022年5月に発売されてから話題になっているパナソニックの「ナノケア」EH-HS0Jは、ストレート性能はもちろんのこと、ダメージを受けた髪にも使いやすいヘアケア性能にもこだわった最上位モデルのストレートアイロン。

微粒子イオンであるナノイーが髪にうるおいを与え、毛先までしっとりまとまる髪へと導くほか、最先端の機能を搭載したプレートで髪のつっかかりを抑え、摩擦によるキューティクルの損傷を防いでくれます。

梅雨の湿気や紫外線ダメージが気になる季節にも使いたくなりますね。

2. P&G「パンテーン ミラクルズ シルキーリペア」シリーズ

「パンテーン ミラクルズ シルキーリペア サルフェート無添加 (シャンプー/トリートメント/ヘアオイル) 」

「パンテーン ミラクルズ シルキーリペア サルフェート無添加(シャンプー/トリートメント/ヘアオイル)」各オープン価格

P&Gが、髪への効果をしっかり実感でき、髪に必要な成分だけを配合した製品がほしいというニーズに応えて作り出したヘアケアシリーズです。

自然×サイエンスの力に着目した100%天然オイルでダメージを補修します。100%天然のつばき油(※1)と100%天然のバオバブエキス(※2)をそれぞれ配合した2つのシリーズを選べます。

100%つばき油配合の「パンテーン ミラクルズ シルキーリペア」シリーズなら傷んだ髪も毛先までシルクのようなつるんとした髪に。ホワイトムスクのふんわりと華やかな香りで、心地よいシャンプータイムになりそうです。

3. YOLU「カームナイトリペアブースターヘアミスト」

YOLU「カームナイトリペアブースターヘアミスト」

YOLU「カームナイトリペアブースターヘアミスト」¥1,540(税込)

I-neが展開するナイトケアビューティブランドYOLU(ヨル)による髪の導入美容液。

入浴中、シャンプー後に使用すると、トリートメントが浸透しやすくなる土台を整え、髪を集中補修できます。入浴時だけでなくブロー前のケアや寝ぐせ直し、パサつきが気になるときのケアなどにも使えて便利。

髪のパサつきやダメージが気になるこれからの季節、いつものヘアケアにプラスするだけで、翌朝、まとまりやすい、うるおいのあるツヤ髪を目指せます。

今年の梅雨は、NG習慣をやめることから始めて、できるだけダメージをなくすことを心がけたいものです。さらにアイテムを使って髪をいたわるケアを行い、うるおいのあるツヤ髪を目指しましょう。

Information

教えてくれた人… 小出 卓行(こいで・たかゆき)さん

小出 卓行さん

滋賀県大津市でPrivate hair salon Eeeを経営。毛髪診断士として、これまでに1万人以上のカウンセリングを行う。現在はサロン経営とオリジナルシャンプーとトリートメントと独自のヘアサプリメントを開発・販売・ヘアサロン卸しに従事する。

※1 ユチャ種子油(保湿成分)
※2 バオバブ種子油(保湿成分)

※本記事で紹介している商品は、編集部のリサーチによる参考商品であり、専門家が推奨するものではありません。

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