秋は“VIO脱毛”を始めるのにおすすめ? エステティシャンが教える「メリットとデメリット」
汗ムレ対策や自己処理の手間を省くために、サロンでの“VIO脱毛”を検討している人は多いのではないでしょうか。とはいえ時間もお金もかかりますし、デリケートゾーンの施術にハードルの高さを感じることも。また、脱毛を始めるタイミングに迷う場合もあるでしょう。そこで今回は、エステティシャンである筆者が“VIO脱毛”のメリットとデメリットを解説します。
VIOとは
そもそもVIOとは、具体的にどこを指すのでしょうか。「V」はフロントの三角ゾーンやビキニライン、「I」は女性器周辺、「O」は肛門まわりを示しています。
VIO脱毛によるメリット
見た目が整う
VIOの毛はデリケートゾーンの摩擦や刺激などから守る役割があり、他の部位に比べて毛が太くしっかりしていることが特徴です。水着やショーツを履いた時にVラインからはみ出たり、毛先が生地から突き抜けてしまったりするのが気になるという人も多いはず。
VIO脱毛の回数や期間によって、処理の方法はさまざま。毛を全てなくすだけでなく、気になる部分だけを脱毛したり、毛量を少なくしたり、毛を細くやわらかな毛にしたりすることができます。
ムレ、におい対策に
汚れが溜まりやすく、ムレやにおいが気になりやすい場所です。VIO脱毛をすることで通気性がよくなり、デリケートゾーンを清潔に保ちやすくなるでしょう。
不快感を軽減
毛先が触れるかゆみや、月経時に経血が絡みつくのが気になることはありませんか? VIO脱毛をして肌に毛先が当たらないようになれば、かゆみが減ったり月経時のベタつきを軽減したりできるでしょう。
VIO脱毛によるデメリット
全てなくすと温泉などでは少し恥ずかしいことも!?
VIOの毛を全てなくすと、水着やショーツからはみ出す心配はありませんね。しかし、温泉などでは人から見られる場合があるため、少し恥ずかしいと感じる可能性も。しかし近年は全てなくしている人も増えているようです。
元に戻せない
完全に脱毛すると「やっぱりこの部分は残しておけば良かった」と思っても、毛が生えにくくなってしまうことも。どんなデザインにするのか十分に検討したうえで行いましょう。
乾燥、摩擦しやすくなるため保湿ケアが大切
毛がなくなるとムレやにおい、不快感は軽減されますが、ショーツやナプキンが直接肌に触れやすくなるため、乾燥や摩擦が起きやすくなります。乾燥や摩擦を繰り返すと、かゆみや黒ずみの原因となることも。お風呂上がりの保湿ケアが大切です。
VIO脱毛を始めるときの注意点
毛のサイクル
毛は生えてから抜けるまで、「毛周期」というサイクルがあります。
1.成長期
毛細血管から栄養を取り込み、毛の成長を促す毛乳頭から栄養をもらって成長する期間。毛を抜いたときに毛根がおたまじゃくしのようにしっかりついているイメージです。
2.退行期
毛乳頭から栄養を貰わず、勝手に抜ける期間。毛に軽く触れるだけで勝手に抜け落ちたり、毛根が白っぽくなっていたりします。
3.休止期
毛が生えない期間です。
VIOの毛は成長期から休止期に入るまで1〜2年、休止期から成長期が始まるまで1年〜1年半ほどかかり、脇や脚などほかの部位よりも長い時間が必要になるとされています。
一回の照射で毛がなくなる、生えてこないわけではない
脱毛サロンや医療脱毛では光やレーザーの機器を使用しますが、毛乳頭から栄養をもらって成長する「成長期」を狙い、栄養をシャットダウンすることを目的とします。そのため定期的に通う必要があり、光やレーザーを照射して毛を無くしていくのです。
しかし、光でもレーザーでも一回の照射で毛が生えてこなくなるわけではありません。成長期の毛が栄養をもらえなくなり細くなってから再び照射を繰り返し、どんどん細くなっていく過程を経て、やがてなくなっていくイメージです。基本的には定期的に通い、回数を重ねることが必要でしょう。
回数や期間は個人差がある
毛の密度や量は個人差があり、照射の頻度や残したい量によっても回数や期間は異なります。数回で満足のいく仕上がりの人もいれば、数十回程度かかる人、数年通っている人などさまざまです。
秋のうちにVIO脱毛を検討してみよう
秋冬にVIOを始めると、春夏までに数回照射することができるでしょう。肌の露出が増えたり、汗をかきやすくなったりする季節までには、今よりも気にならない状態を迎えることができるのではないでしょうか。VIO脱毛を検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
©Deagreez/Alicia Fdez/Kateryna Artsybasheva/Maryna Terletska/gettyimages