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「月経ディスク」と「月経カップ」ってどう違うの?【最先端の月経アイテム】を徹底比較レビュー

近年注目されている、新しい月経アイテム「月経ディスク」を知っていますか? 月経カップと同様に、膣に直接挿入して経血をキャッチする仕組みのアイテムです。しかし日本ではまだ知名度が低いため、どんなアイテムなのか知らない人も多いかもしれません。今回は、実際に筆者が月経ディスクを使用してわかった、他の月経アイテムとの違いや特徴を徹底レビューいたします。

「月経ディスク」とは

「月経ディスク」と「月経カップ」ってどう違うの?【最先端の月経アイテム】を徹底比較レビュー

ここ数年の間でも、さまざまな選択肢が広がってきた月経アイテム。生理用ナプキンやタンポンに加えて、吸水ショーツや月経カップなども少しずつ浸透してきましたよね。そんななか最近注目されているのが「月経ディスク」というアイテムです。

浅いカップのような形状の月経用品で、膣内に挿入することで一定時間、経血を溜めることができます。使い捨てタイプと繰り返し使えるタイプがありますが、今回筆者が購入したのは、医療グレードのシリコンで作られた繰り返し使えるタイプです。

「月経ディスク」と「月経カップ」の比較

膣口から挿入して使用する月経アイテムでは、短時間でこまめに交換することを推奨するタンポンや、長時間経血をキャッチできる月経カップなどが思い浮かびますよね。

月経ディスクは、月経カップと同様に、膣内に留まらせて一定量の経血を溜め続けることが可能。どちらも頻繁に交換する必要がない点は大きな魅力でしょう。また膣内に直接挿入するため、皮膚かぶれが起きにくく、肌が弱い方にもおすすめです。

配置する場所の違い

「月経ディスク」と「月経カップ」ってどう違うの?【最先端の月経アイテム】を徹底比較レビュー

では、月経カップと月経ディスクではどのような差があるのでしょうか? 折りたたんで挿入するのは同じですが、アイテム自体の仕組みや構造が少し異なります。

最も大きな違いは、本体を配置する場所。月経カップは腟口に近い場所で使用しますが、月経ディスクはさらに奥、子宮頸部の下に配置して経血を受け止めます。そのため装着した状態のままでも違和感が少ないとされているのです。

形状の違い

「月経ディスク」と「月経カップ」ってどう違うの?【最先端の月経アイテム】を徹底比較レビュー

商品によっても異なりますが、写真左の月経ディスクは口が大きく広がっており、口を潰して縦に挿入する仕組みとなっています。

一方、写真右の月経カップは口の直径がディスクに比べて少し狭くなっており、こちらは口の部分をUの字に折り曲げて挿入します。一見すると月経ディスクのほうが入れにくそうに見えるかもしれませんが、どちらもお風呂場やトイレで練習してから使用すれば、スムーズに挿入できるようになるはずです。

他の月経アイテムと比較したメリット・デメリット

「月経ディスク」と「月経カップ」ってどう違うの?【最先端の月経アイテム】を徹底比較レビュー

それでは、定番の月経用ナプキンやタンポンと比べて、メリットとデメリットを紹介します。

メリット
・取り替えの回数が少なく、長時間の使用が可能
・肌への負担が少ない
・繰り返し使えるのでお財布や地球にも優しい
・経血が空気に触れずニオイが発生しづらい

デメリット
・挿入や取り外しに練習や慣れが必要
・煮沸消毒や手入れがいる
・ナプキンやタンポンに比べて始めるのにコストがかかる
・出先だと取り替えづらい

よく皮膚がかぶれてしまう方やムレが気になる方はもちろん、レジャーなどのアクティビティを楽しみたいときは、ディスクやカップが1つあると、とても便利かと思います。一度購入すると長く使えるので、コスト面でも長い目で見ると効率的でしょう。

おすすめの活用方法

慣れるまでは、月経ディスクや月経カップを挿入した状態で吸水ショーツを併用するのがおすすめです。万が一漏れても安心ですし、肌のムレやかぶれも起きにくいでしょう。

一度揃えておけばナプキンやタンポンをストックし忘れたとしても心配ありません。また、繰り返し使えるタイプであればゴミも減るため地球にも優しく、良い循環が生まれるのではないかと思います。

長く寄り添って付き合っていく体。シチュエーションやライフスタイルに合わせて、自分に合う心地よい選択をしていきましょうね。

NATTY/池田夏子
YES TOKYO STUDIO中目黒スタジオマネージャー兼インストラクター。 2014年ヨガインストラクターとして活動開始。翌年2015年インド・ケララ州にあるアシュラムにてヨガ哲学を深める。帰国後都内スタジオでグループレッスン、パーソナルレッスンを中心に、オフィスヨガや企業主導型のイベントなどでも活動中。2019年インドにてRYT500トレーニングを終了。ヨガインストラクターとしての実績はもちろん、雑誌や広告のヨガポーズ監修、ヨガモデルの活動も多く、数々のメディアに出演中。 近年はモデル単体の活動も増え、ご当地ビールのポスターやアウトドア雑誌の表紙などにも出演。