いまわたしたちにできること~美容・健康・環境も~

“割安”だけで選ばないで! 管理栄養士が教える「調味料の買い方、選び方」

調味料は料理に欠かせない存在ですが、購入するときはどのような基準で選んでいますか? 値段や量なども重要ですが、人によって譲れないこだわりもあるのではないでしょうか。そこで今回は、管理栄養士の筆者が愛用している調味料や、選ぶ際に気を付けているポイントなどをお伝えします。

砂糖

砂糖

砂糖は、さとうきびが原料である「きび砂糖」を筆者はよく使います。上白糖に比べて茶色がかっていてざらっとした食感が特徴で、煮物などに使うとコクがアップしますよ。

ちなみに、砂糖の中でもよりミネラルが豊富に含まれているのは「黒糖」ですが、独特の風味があるためふだんの料理には使っていません。お菓子作りなど目的にあわせて使い分けると良いでしょう。

みそ

普段の料理に使うものは大豆・米・塩のみで作られているシンプルなみそを選んでいます。また、食感や香りを楽しみたいときは麦みそを使うこともあります。みそは家庭で手作りされている人もいるかもしれませんね。地域によってもよく使うみそは異なると思いますので、家庭の味に合わせたみそを選べると良いでしょう。

しょうゆ

しょうゆ

しょうゆは丸大豆を使った濃口しょうゆを使っています。スーパーでも手に入りやすく、まろやかで料理に使いやすいのがポイントです。

また、ボトルが二重構造など鮮度を保つ工夫がされている容器のものをチョイス。しょうゆは開けた瞬間から鮮度が落ちやすいため、冷蔵庫に収まりやすい小さめタイプを買うようにしています。大容量のほうがコスパがよくお得に感じやすいですが、たとえ割高になるとしても、味や管理のことを考えて、あえて小さいものを選ぶこともありますね。

みりん

みりんは「みりん風調味料」や「本みりん」など、原材料や製造方法によって違いがあります。みりん風調味料は、糖類にうま味調味料や香料を混ぜて、糖化や熟成をさせずに作られるのが特徴です。また、みりん風調味料のアルコール分は1%未満となっています。みりん風調味料はアルコール分を飛ばす必要がないため、和え物など加熱しない料理に使いたいときはみりん風調味料を使うと良いでしょう。

一方で、本みりんの原料は米・米麹・アルコールです。本みりんは糖化・熟成させて製造され、アルコールを多く含むため、酒類に分類されていて値段も高くなります。しかし料理に旨みやコクが出ておいしいため、なるべく本みりんを使うようにしています。

オリーブオイル

オリーブオイル

ドレッシングや加熱調理にも使えるオリーブオイルは、「エキストラバージンオリーブオイル」と表記されているものを購入しています。また、開封してからは酸化しやすくなるため、大容量ではなく小さめのサイズを選ぶようにしています。

調味料を選ぶときは、こだわりたいポイントを見つけましょう

“割安”だけで選ばないで! 管理栄養士が教える「調味料の買い方、選び方」

今回は筆者が調味料を選ぶ際に気を付けているポイントをお伝えしました。予算やご家庭の味などで選ぶ基準は変わってくると思いますので、あくまで一例として参考にしてみてください。調味料を選ぶときは「香り」「まろやかさ」「塩分」などを比較してみるのもおすすめです。ぜひ、好みに合った調味料を見つけてみてくださいね。

©Chikako Kamitori/AdobeStock ©もな チョコ/AdobeStock ©Nishihama/AdobeStock ©Dušan Zidar/AdobeStock

筆者情報

寺内麻美
管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。