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収納グッズを買い足すのはムダかも!? “家にあるもの”でできる整理収納テク3選

引き出しや棚の中が片付いておらず、探し物が多くなったり、同じものを買ってきてしまったりするのは避けたいですよね。しかし、自宅の収納スペースにピッタリ合う収納グッズを見つけるのは、結構手間がかかることも…。そんなときは、家にあるもので「分ける収納」を試してみてください。整理収納アドバイザーの筆者が、収納グッズを買い足さずに実践できる収納テクニックをご紹介します。

「分ける」だけで片付けはラクになる!

収納グッズを買い足すのはムダかも!? 節約にもなる整理収納テク3選

引き出しや棚の中の整理をするとき、収納ケースの購入を検討する人は多いでしょう。しかし、置きたいものの量を決めて、スペースのサイズを計って、お店に行ってぴったり合うものを探して…と、手間も時間もかかりがち。いざ片付けようと思っても、つい後回しにしてしまうことが多いかもしれません。

最初から収納ケースを購入するのではなく、お家の中にあるケースや袋を利用して、最初は「ものを分ける」ことから始めてみましょう。

お片づけの最初の一歩は、「ものを区別する」こと。
・頻繁に使うもの
・一緒に使うもの
・用途が似ているもの

など、使用頻度やシチュエーションによって「グループでまとめてみる」だけでも、ぐんと使い勝手がよくなりますよ。

家にあるもので「分ける収納」に挑戦

(1)蓋を取れば、そのままでも充分使いやすい!

薬収納

錠剤やチューブなど、どうしてもごちゃつきがちな薬収納。筆者宅では、ケースの蓋をカットしてそのまま収納しています。

細かく仕切りのあるケースに入れると、ケースの厚みで収納スペースが狭くなったり、箱から出して消費期限や注意事項が分からなくなったり…と困ることがありました。

箱の蓋を切り取っただけでも充分見やすく整います。在庫管理や買い足しもラクになり、省スペースのままでの収納が叶いますよ。

(2)牛乳パックや紙コップなど、空きケースで“立てる収納”を

空ケース収納

洗面所の化粧品やメイク道具、冷蔵庫内の調味料など、いつの間にか周りに汚れが付いてしまったり、ものが倒れてきて取りにくいことはありませんか? そんなときは、牛乳パックや紙コップ、綿棒などの空きケースを使った“立てる収納”がおすすめです。

筆者宅では『セリア』で購入した糸ようじの空ケースを、洗面所のヘアオイル立てに使用しています。綿棒ケースよりも直径が小さめなので、ヘアオイルや美容液を立てておくのにぴったり。オイルや美容液が垂れてくるとベタベタ汚れが広がってしまいがちですが、空ケースに入れておくと取り出しやすく、掃除もラクにできます。

(3)ジッパー付き袋で仕切るだけでも、分かりやすさアップ!

ジッパー袋

小さな文房具や、コード類など細々としたアイテムは、ジッパー付き袋で種類別に小分けにして収納を。

カゴや引き出しにぽいっと入れるだけだと、複数の種類がごちゃっと混ざってしまい、見つけにくく探す手間が余計にかかってしまいますよね。まずはジッパー付き袋で種類を分けてみるだけでも、ものの区別が付いて整理整頓しやすくなります。

ジッパー袋は透明で中身が見えるので、小物の仕分けにぴったり。例えばモバイルバッテリーはコードと一緒にセットにしておくと、複数のコードの中からぴったり合うものを探す手間がなくなりますよ。

家にあるもので「分ける収納」をするメリット・デメリット

【メリット】
・お金をかけず、気軽にすぐ試せる
・汚れたり壊れたら取り替えて、手間いらず
・空き箱をカットすれは、サイズ変更も可能

【デメリット】
・元のパッケージが派手だと、すっきりとオシャレに見えない
・紙製のケースは耐久性がなく、壊れやすい
・何かに使えそうと、必要以上に空き箱を貯めてしまいがち

おそろいの収納ケースで美しく整えたい、という気持ちもありますよね。しかし、収納するものの量や位置が適正かどうかを試してから、ピッタリ合うケースを買い足すのも遅くはないでしょう。無駄な出費を防ぐためにも、まずは家にあるものを有効活用してみるのがおすすめです。

おわりに

お片づけの最初のステップは、ものを区別すること。用途や使用頻度に合わせて、家にあるもので試しに分けてみるだけでも、驚くほど片付けが楽になるでしょう。お金を掛けずにハードルを下げて、身近なもので使いやすくなる工夫を試してみてくださいね。

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani