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捨てなくてよかった~!【新品のように復活】家具のリペアを実践してみた

女性たちが実際にやっている、身近なエコ活動をご紹介。119回目は、ecocoメンバーのみやもとさん。今回は家具を長持ちさせるエコなことをご紹介します。

愛用している家具を長持ちさせる方法

©宮本志保
©宮本志保

【最近やってるエコなこと】vol.119

おうちで使っている家具で、大切に使っていても古くなってしまって買い換えようとしているものはありませんか。ヴィンテージ家具やアンティーク家具を専門に扱っているショップでは、木の良さや温かみを引き出して良質なものに改修してくれるところもあります。
みやもとさんは実家で使っていた椅子を修理に出して、大切に使用しているそうなので、やりかたやお手入れ方法などを伺いました。

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みやもとさん 家具のリペアをしようと思った理由は2つあります。
1つめはヴィンテージ家具のお店で椅子やサイドテーブルなどを見ているうちに、もしかしたら実家にある椅子もリペアをすれば十分使えるようになるのではないか、と思ったから。
2つめは父の思い出の椅子をリペアすることで、思いを繋ぐことができるんじゃないかな、と考えたからです。
長年実家にあった椅子は、父や母との思い出の時間をたくさん過ごしていて、その思い出が詰まった椅子をこれからはわたしの元で大切に使い繋ぎたいと思いました。

修理をして使い続けることで、新しいものを買う必要がなくなるので、エコになると思います。

リペアで家具を生き返らせる

みやもとさん ヴィンテージ家具屋さんに行った時に、リペアができることを知りました。そこでヴィンテージの家具は建て付けをよくしたり、ワックスがけをしたりしてお店に並ぶということを教えていただきました。実家の近くでリペアをしてくれる工房や、職人さんはいるかな? とネットで検索しました。
実家で使っていた椅子は、経年劣化もすごく、ボロボロでこれはもう使えないのかなって思っていました。でも、リペアをすることで新品同様になったし、新品よりも少し味わいのある表情をもち、これからも長く愛せるなぁ、とより一層父が使っていたYチェアを大切に思う気持ちが生まれました。

日々できるお手入れ

みやもとさん 木のダイニングテーブルは、乾いた布で机を拭いています。ワトコオイルを塗布してケアもしています。ワトコオイルを使うことで木の質感に深みが出ますよ。

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今回リペアした椅子の修理内容

みやもとさん 今回、実家の岡山県にある「家具のひらやま」さんでリペアをお願いをしました。

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■修理内容

・外れた脚上部と、笠木の接着加工。
・全てのホゾに、ゆるみ止めとして、液体接着剤を入れている。
・表面研磨+ソープ仕上げ(ソープ仕上げは固形純石鹸を使用)
・座面ペーパーコード編み(封筒編み)国産ペーパーコード4mmを使用。再度元通りに貼り付けている。
・最後に脚設置面のレベル出しを行っている。

■料金

・国産ペーパーコード張替え 1脚 ¥13,000
・背の抜けてる部分の修理 1脚 ¥6,000
・全剥離、再塗装(ソープフィニッシュ) 1脚 ¥16,000
合計:¥38,500

※修理費用は内容によって違います。

■日常のケアと注意点

「家具のひらやま」さんで教えていただいた使用上の注意点です。
・椅子に濡れたタオル・ふきん・衣類をかけないように注意する。シミや跡形が残ることがあります。
・木部は、濡れフキンで拭かないようにする。日々のお手入れは、布でカラ拭きをする。
・座面ペーパーコードは、紙製の紐なので、水を含んだものをこぼさないよう注意する。日々のメンテナンスは掃除機でホコリを吸う程度で十分。

家具を大切にしよう

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いかがでしたか。おうちにある家具や、古くなって捨てようとしているものでも、リペアをすることで生き返るかもしれません。日々のお手入れに関しても、乾いた布で拭いたりと簡単なケアで長く愛用できるようになります。ぜひ、試してみてくださいね。

<紹介してくれた人>

みやもとしほ
プロップスタイリングしたり、イラストを描くお仕事をしてます。北海道への移住に向けて絶賛準備中。ヴィンテージの家具に興味があり、インテリアショップ巡りにハマっています。父が愛用していたYチェアをリペアして、また家族の時間をともに刻んでいきたいと思っています。

みやもとしほさんのInstagramはこちら
https://instagram.com/mymtsh/

<筆者情報>

ecoco代表 平野絢子
エコをテーマとし全国の女性を集めた団体「ecoco」を立ち上げ、身近にできるエコ活動、エコを通した地域活性とウーマンエンパワーメントを推進している。
また岡山県の観光特使として東京を拠点に行き来するデュアルライフを行いながら、せとうちの農園や市場、工場などに自ら足を運び、創り手の‟想い”を伝えるため、商品開発、営業、PRなどを企業と一緒に行っている。

ecocoのInstagramはこちら
https://instagram.com/ecoco_eco/