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夏休みは子ども部屋が散らかりやすい… 整理収納アドバイザーが教える「子ども用品の整理収納術」

夏休み中など、子どもが学用品を持ち帰ってきても置き場所がなかったり、収納スペースが決まらなかったりして、悩むことはありませんか? 子どもに片付けを促してもうまく伝わらず、始業式前に慌てて準備する…なんてことも。そんな事態を防ぐために、今のうちに子どもと一緒にお片づけを進めてみましょう。整理収納アドバイザーである筆者が実践する、学用品の整理方法をご紹介します。

1.子どもが自分で管理できる環境を目指そう

夏休みは子ども部屋が散らかりやすい… 整理収納アドバイザーが教える「子ども用品の整理収納術」

子どもの学用品の片付けが難しい原因は、以下の2つが考えられます。

・持ち物の種類や量を把握できず、要不要の判断ができない
・収納場所や収納法があいまいで迷ってしまう

親がすべて決めて子どもに指示するよりも、子どもが自分で考えて、行動できる仕組みづくりが大切なポイントです。

お片づけの基本は、「整理」してから「収納」すること。まずはすべての持ち物を出して点検して、それから保管場所を決めます。最後に「始業式に持っていくものをまとめておくこと」をゴールにすると、どうやってお片づけをするのかイメージが沸きやすくなります。

2.持ち物の種類と量を把握しよう

(1)持ち物をすべて集めてみる

道具箱や習字道具入れなど、中身をすべて出して、ほこりや汚れをきれいに拭き取っておきましょう。不要な紙やゴミが入っていれば捨てます。ポケットの中も忘れずに!

(2)洗濯、補修が必要なものを出す

鍵盤ハーモニカ

上履きやリコーダー、鍵盤ハーモニカのコードなどを手洗いしましょう。洗濯機にかけるものは、ネットに入れて洗濯かごへ。上履きや体操着など、サイズが合っているかもしっかりチェック! 名前が消えかけているものは書き直しておきましょう。

(3)買い足しが必要なものをメモする

絵具

絵具や色鉛筆、スティックのり、墨汁など、普段使っているものの残量を確認。残りが少なければ、自分で早めに申告するように話しておくとよいでしょう。必要なものを知り、自分で用意する習慣は、普段からの忘れ物防止になりますよ。

(4)始業式に何が必要かを確認する

始業式に必要なもの

ぞうきん、通知表の表紙など、今準備できるものは、すぐランドセルに入れておきます。道具箱や鍵盤ハーモニカなど、始業式当日ではなく徐々に持っていけばいいものは、どのタイミングで持っていくのか一緒に確認していくと安心ですね。

3.休み期間中の保管場所を決める

普段使う教科書類と、休み期間中に保管が必要な学用品の収納場所は、分けて考えます。教科書やノートは学習机やランドセルの近くに置きますが、休み中に保管する学用品は、どうしてもスペースがとれなければ別の場所でも大丈夫です。

学用品の収納のポイントは、以下の3つです。

(1)普段から余白スペースをとっておく

余白スペース

実験セットや図工の作品など、かさばるものも多いですよね。そのような時に備えて、普段から棚1段分くらいの余白スペースをとっておくと、収納スペースからモノがあふれてしまうこともありません。休み期間中は、このスペースに学用品を収めておきます。

(2)教科書とノートなどは立てて収める

ブックスタンド

教科書やノートはファイルボックスへ、学用品や学校から借りた本は、ブックスタンドに立てて収納すると便利です。上に重ねたり奥に突っ込んだりすると、忘れものの原因になってしまうので要注意!

ノートに付箋

ちなみに使いかけのノートには、最後から5ページ目に付箋を貼っておきます。「国語用ノートを買ってもらう!」などメモしておけば、子どもが申告しやすくなりますよ。

(3)プリントは学期末にまとめて整理する

ワゴン

筆者宅の学習プリント収納は、ワゴン一番下の引き出しの手前にどんどん入れていくだけです。長期休み中にすべて取り出し、記録や思い出として取っておきたいものを子どもの基準でチョイス。それ以外のプリントはすべて処分します。

最初は何をとっておくか決めるのに、時間がかかるかもしれません。そんなときは「学習内容は、頭にすべてしっかり入っているから大丈夫だよ」と声をかけて、見守ってあげることも大切なポイント。年3回繰り返していくうちに、取捨選択にも慣れてくるはずですよ。

学用品の収納は、親が判断してすべて決めてしまうよりも、子どもと一緒に考えて、やってみることがおすすめです。自分の持ち物の量を把握して、管理できるスキルは、学期末ごとに何度も経験することで徐々に身につけさせていきましょう。

余白スペースにきれいに整えた学用品を揃えて置き、いつ・何を持っていくのかを子どもが事前に分かっていると、新学期も気持ちよくスムーズにスタートできますね。残りの夏休み中に、ぜひ一緒に取り組んでみてください!

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani