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無計画に始めてはダメ! プロが教える「失敗しない片付けテクニック」5つ

9月の連休がやってきましたがなかなかお出掛けできないこの期間、せっかくの機会なのでお部屋のお片づけをしてみませんか? 今回のお片づけのテーマは、“動きがラクになる仕組みづくり”。時間があるお休みの日に普段困っていることを解決できるよう、お片付けに取り組んでみましょう。それでは、整理収納アドバイザーである筆者が失敗しない「お片づけ計画ステップ」5つをご紹介します。

1.まずはお片づけ計画を立てよう

いざ、お片づけを始めても、気になるところから思いつくままに手を付けてしまうと、モノを出すだけで散らかってしまったり、昔懐かしいものと対面して思わず手が止まってしまったり、結局全然進まかったなんてこともあるでしょう。

なので、まずはお片づけの「問題・目標・時間」を決めてみましょう。

筆者は、在宅の仕事をする際に困っていた「パソコンと資料の収納」のお片づけ計画を立てました。普段はダイニングテーブルで作業し、作業後にリビングにある本棚の一番上のスペースへ、パソコンと資料を収納しています。しかし、スペースがとても狭く窮屈で、テーブルと本棚が離れていたため、毎回しまいにくさを感じていました。

本棚

そこで、「テーブルで仕事をしてもすぐに片づけられて、仕事に集中できる仕組みをつくりたい!」というお片づけの目標を決めました。

今回は、「整理1時間」と「収納1時間」の合計約2時間を2日分けて作業をおこないます。1日目は、増えてしまった資料を整理して、どんな収納方法にするか検討、サイズを計ってネットで探して注文します。2日目には、届いた収納の組み立てと設置、よく使うものから優先的にモノを収めて完成。という流れで進めていくことにしました。

2.次にBeforeの写真を撮ろう

before

最初に、困っているところを写真に撮ってみましょう。写真で見たほうが、「なんでこんなものがこんなところに?」「これはここではなくてもよいかも?」と問題点を客観視でき、細かいところまで気が付くことができます。

とりあえず収納を買ってきて、なんとなくモノを収めようとするのは失敗のもと。「モノが多すぎるのか」「動線がうまくできていないのか」「収納が足りていないのか」の順に、よく観察してみてくださいね。

筆者は、もう使用済みのメモやノート、仕事と関係のない雑誌や本など、いまは使わないモノがパソコン周りに紛れていることに気づきました。不要な紙類を処分したり、いま使わない本は別の場所に移動させたり、もっとコンパクトに仕事ができるよう、まずはモノの量を減らしました。

3.作戦をたてよう

ワゴン

続いて、動線と収納方法について検討します。筆者の場合は、パソコンの収納場所がテーブルと離れていて不便だったので、「もっと近くにすぐ片づけられるスペースを作りたい」と思っていました。

そこで、パソコンと資料の両方が収納でき、掃除のときには移動が可能なキャスター付きのワゴンがぴったりだと考えました。椅子のすぐ後ろにワゴンを設置することに決め、置けそうなサイズを丁寧に計り、ぴったり合うものをネットで探して注文。ここで1日目の1時間が終了です。

4.いざ整えてみよう

キャスター付きワゴン

2日目は、注文したワゴンが到着し、組み立て作業をおこないました。

ワゴンには、一番手が届きやすい1段目から順に、よく使うものを収納していきます。コードの配線やネット回線の影響を考え、パソコンとWifiを1段目に配置。2段目には、仕事でよく使用する資料、いま読んでいる本。3段目には、時々使う資料やこれから必要なクリアファイルがぴったりと余裕をもって収まりました。

これで2日目の1時間が終了し、2日間で合わせて約2時間の作業になりました。

5.最後にAfterの写真を撮ろう

最後に、収納が完成した写真を撮ってみましょう。Beforeと見比べてみると「思った以上にできた!」とはっきり実感できるので、片づけのプロセスがわかり頭もすっきりと整理できます。

今回のお片づけで、いままで困っていたパソコンと資料をしまう際の「出す・戻す」の動線が一気に短くなりました。座ったまま後ろを向けば必要なモノにすぐ手が届くので、仕事にとりかかるスピードもぐんとアップ!

さらに、キャスター付きワゴンなので片手でラクに動すことができ、掃除がしやすい仕組みにも整えることができました。

after

お片づけ計画を作る際は「もっとラクに片づけて仕事に集中したい!」など、“お片づけの目標”をしっかりと決めましょう。合わせて、小さいスペースを1~2時間だけ頑張る、広い場所の片付けを3~4時間しっかり取り組むなど、「何時間作業できるか」も把握しておくといいですよ。

すると、理想のゴールまでの道のりと時間がわかるので、途中で休憩を取りながら「動きがラクなお部屋の完成まであと少し頑張ろう!」と集中力をキープできます。

また、BeforeとAfterの写真を撮ってみると、お片づけに取り組んだ達成感も倍増します。思い通りにうまく進まなくても、できたことを記録に残し、経過写真を撮りながら少しずつお片づけを進めていくことで、困っていたことを自分の力で解決できる自信にもつながります!

ぜひみなさんもこの連休中に、途中で失敗しない「お片づけ計画ステップ5」に取り組んでみてください。

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani