いまわたしたちにできること~美容・健康・環境も~

ヨガ講師がこっそり教える…「どれだけダイエットしても痩せない人」の特徴とは

どれだけダイエットをしても、なかなか成果が出ないと感じている人はいませんか? エクササイズやウォーキングをしても思うような結果が得られない場合は、“生活の癖”が影響しているかもしれません。今回は、ヨガインストラクターの筆者が「どれだけダイエットしても痩せない人」の特徴と改善方法をご紹介します。

頑張っても痩せないときには運動よりも姿勢

エクササイズやウォーキングをしてもちっとも成果が現われない場合は、運動量を増やす前に、“姿勢”を見直してみましょう。

ポイントは、重心の位置。重心の位置次第で体は余分な力が抜け、筋肉のアンバランスな使い方が解消されるはず。逆に言えば、アンバランスな筋肉の使い方をする姿勢のままでは、エクササイズやウォーキングをしても、負荷だけがかかってしまいます。痩せるどころか、ごついボディラインになってしまう恐れもあるので気を付けたいところです。

こんな姿勢していない?

©上村由夏
©上村由夏

筆者がダイエットを頑張っている生徒さんなどをチェックするときにまず見るのは姿勢です。写真のように顔を突き出した格好になるだけで、背中が丸まり胸が落ち、お腹がポッコリと前に出てしまいます。

この姿勢のままでは、いくらエクササイズやウォーキングを頑張ったり、食事に気を配ったりしても、思うような成果を得られない可能性が高いでしょう。無意識にこの姿勢をしている時間が長い場合、体の巡りが妨げられ、新陳代謝が落ちてしまう場合もあります。

©上村由夏
©上村由夏

こちらの姿勢は一見姿勢が良いように見えますが、膝の裏をピン! っと緊張させているせいで状態が仰け反り、その胴体を支えるために下半身に力が入ります。特に太ももの前側が張るので、この姿勢のままエクササイズをすると、太ももにばかりに負荷がかかりゴツくなる恐れも…。しかもお腹の力が抜けてしまうので、腰に負担がかかり、腰痛や肩こりなどにもつながりかねません。

ダイエットの前に重心を変える

上記の例のように、体に負担がかかる姿勢になっている場合は、まずは重心を変えることが重要と言えます。それだけで全身の筋肉をバランス良く使えるようになるので、エクササイズやウォーキングなども効率よく行えるようになるはず。また、内臓を圧迫しない姿勢に変えることで、胃腸の消化力アップも期待できるでしょう。

姿勢リセットに大切な重心の位置を変えるために、この2つの動作を試してみてください。

1.膝の裏の力を抜いて、少しゆるめる
膝の裏は、力を抜くことが大切。人から見て分からない程度に少しだけゆるめてみましょう。そうすると、足の裏が安定するはず。このときに足首の真下に重心を置くよう意識してみてください。

2.足首の真下に重心を乗せたら、その上に他のパーツを積み上げるように乗せていく
足が安定したら、その上に脚、腰、胴体を積み上げるイメージで。最後に頭を真上に乗せてみてください。すると重心がストンと真下に落ち、体が軽く感じるかもしれません。頭の位置も整うので、視界が広がったように感じるはずですよ。

©上村由夏
©上村由夏

この動作を行うと、写真のように姿勢が整います。この姿勢を意識しながら日常を過ごしてみましょう。歩く、立つ、運動するときに意識するだけで使う筋肉が増え、運動量が増えるのが分かるはずです。動いた後には快適さ、心地よい疲労感なども感じられるかもしれません。

インストラクターは体型よりも姿勢を見ている

ダイエットにおいて、姿勢の影響は無視できません。毎日の生活の中で少し意識するだけでもダイエットの質が変わってきますので、ぜひ意識してみましょう。
©mapo/Adobe Stock

筆者情報

上村由夏
「マナヨガ」代表。20代の頃、ストレス過多で喘息が再発。ヨガセラピーを学び始める。 現在はヨガで重要なエネルギーワークのエッセンスが残る古代ヨガをベースにしたセラピーと、日本古来の体の使い方ナンバのエッセンスを利用し、骨格を整える姿勢ケアをホリスティックな視点で体系化した【マナセラピー】を全国を出張しながらレッスンをしている。 2023年より「心と体と女性の生き方」講座として日本人古来の豊かな感性と心体の整え方、これからの時代のウェルビーイングを提案する【美道】講座を開講。