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「野菜が腐りづらい!」 実践してよかった【食品を長持ちさせる保存法】

暑い時期には、冷蔵庫の野菜室に野菜を入れていてもしんなりしたり、傷んでしまった経験はありませんか? 買ってきたまま冷蔵庫に入れておくのではなく、いくつかのポイントをおさえて保存しておくと、野菜の傷みは減らせ、食品ロスをぐんと減らせるはず。そこで今回は、整理収納アドバイザーの筆者が実践している、野菜を長持ちさせるのにおすすめの保存法をご紹介します。

野菜の保存に便利なグッズ

保存バッグ

野菜の保存に大活躍するのが保存バッグ。筆者宅では、『エンバランス』の「ジッパーバッグ」を保存バッグとして使用しています。厚みのあるジッパー付きで、洗って繰り返し使うことが可能。袋の角が丸くなっているので、小さなゴミが溜まりにくいのも使いやすいポイントです。

透明な保存バッグは中身が把握しやすいので、野菜を整理整頓するのに便利。新聞紙でまるごと包んで保存する方法もありますが、紙で包み込んでしまうと、どの野菜がどれくらい残っているのか分からなくなりがち。そうすると、食品ロスを招くことにも繋がりやすいです。

筆者宅は在庫管理のしやすさを優先して透明なプラスチック容器や保存バッグに野菜を収納。乾燥しやすいものは湿らせたキッチンペーパーを当てたり、カットしたものは切り口をラップでぴったりと包んだりしています。

野菜室保存のポイント

野菜室

野菜室内は意外に乾燥しやすいもの。野菜をそのままの状態で置いて、シワシワになったりしなびたりしてしまうこともありますよね。

野菜は収穫後も自ら呼吸して水分を出しています。呼吸が抑えられなかったり水分が蒸散すると、野菜の傷みが早くなることがあります。

筆者の場合、野菜室で保存するときに、以下にある3つのポイントを意識しています。

・乾燥から守る
・冷やしすぎない
・見やすく整理整頓しておく

特に、トマトやナス、キュウリなどの夏野菜は、他の野菜と比べて冷気が苦手です。ラップやキッチンペーパーで1つずつ包んでから、プラスチック容器やポリ袋に入れて二重に保存しておくのがおすすめ。野菜の冷えすぎや水分の蒸発を防いで、みずみずしさを保ってくれますよ。

保存袋

他にも、半分にカットしたキャベツや使いかけの玉ねぎ、ピーマンなどは、切り口をぴったりとラップで包んでおきましょう。人参も、買ってきたビニール袋から出して、1本ずつラップに包み、保存バッグに入れて立てて収納します。

玉ねぎ

常温で保存することもある玉ねぎは、筆者宅ではあえて野菜室で保存。玉ねぎを2~3個買ったら、全部まとめて皮をむいて、1つずつラップに包んで保存バッグへ入れています。

実は、冷蔵庫で冷やしておいた玉ねぎからは、涙が出やすくなる成分“硫化アリル”が気化しにくくなります。皮むき後にラップで保存し、冷蔵庫に入れておけば、涙も出づらく、すぐに調理できるのでとてもラクになりますよ。

冷凍保存のポイント

野菜の長期保存には、冷凍庫もぜひ活用してみましょう。しかし、冷凍した野菜は解凍すると触感が変わったり、風味が損なわれたりすることもありますよね。

そこで、冷凍した野菜は、必要な分だけ取り出して凍ったまま調理をするのがおすすめ。生のまま、まるごと保存するのではなく、食べやすくカットしたり少量に分けたりなど、下ごしらえをしてから冷凍しておくとさらに使い勝手がよくなります。

筆者は、野菜の冷凍保存で3つのポイントを意識しています。

・使いやすい大きさにカットしておく
・水分をよく切って、密封する
・バットに置いて平たくし、急速冷凍する

冷凍

筆者がよく冷凍する野菜は、キノコ類やパプリカ、ネギ、丸ごと買ってきたキャベツや白菜の半分です。キノコは使いやすくほぐし、パプリカは千切りに、ネギは小口切りに、キャベツや白菜はざく切りにして、ジッパー付き保存袋に入れます。

急速冷凍のコツは、野菜の水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取り、ジッパー付き保存袋に入れて空気を抜き、アルミバットに平たくのせて冷凍すること。平たくして冷凍すると、カットした野菜がバラバラになりやすく、少量だけ使いたいときにとても便利ですよ!

野菜を長持ちさせるためには、冷蔵と冷蔵保存のポイントをしっかり守って、保存袋に入れておくことが大切です。

しかし、長期保存よりかは早めに使い切る方が、野菜の風味を損なわずおいしいまま食べられるでしょう。野菜の使い忘れを防ぐためにも、野菜室も冷凍庫も日ごろから見やすく整理整頓できるよう、心がけてみてくださいね。

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani