いまわたしたちにできること~美容・健康・環境も~

買って後悔しました…片付けのプロが「いらない」と感じた100均アイテム3つ

100均アイテムは、便利で気の利いたアイデア商品がたくさんありますよね。安くて思わずいくつも買ってしまいますが、実際に使ってみると「意外と使いにくい」と感じることも…。そこで今回は、整理収納アドバイザーの筆者が「失敗した!」と感じたアイテムとその理由をお伝えします。

買って後悔したアイテムの理由

整理収納アドバイザーである筆者はお片付けのプロですが、100均の収納グッズやお掃除グッズを購入してみて「やっぱり使わなかったな」「使いにくいな」と感じることも度々あります。

実際に今まで購入した100均アイテムのうち、3分の2は「不要だったかも」と感じています。不要アイテムの特徴は、主に3つありました。

1.“専用グッズ”は便利そうだけど他の使い道が見つけにくい

缶の収納

アイデア溢れる100均の収納グッズをみると、収納のプロだからこそ「こんな場合に使いやすそう!」とイメージを膨らませて思わず購入してしまうことがあります。

たとえば“缶専用の収納ケース”。しかし実際に使ってみると、缶を一つずつケースに収めるのが手間に感じ、家族からも「使いにくい」と不満があがり……。結局、缶はそのまま置くだけで問題ないと思うように。残念ながら我が家には馴染みませんでした。他の使い道がないかも考えましたが、特殊な形の収納ケースだったので使いまわせず処分することに。

専用収納ケースの場合は、使う人や頻度がぴったり合えば良いですが、使いまわしが難しいと感じました。購入する場合はしっかり吟味が必要かもしれません。

2.ピンポイントで使えるけど少し物足りない

100均ミニブラシ

キッチンやお風呂場など、水回りの小さな隙間にある水垢。今までは綿棒や爪楊枝で取り除いていましたが、細い隙間の汚れをかき出すのはちょっと難しいですよね。そこで、小さめで小回りがききそうなミニブラシを購入しました。

これも使いやすいは使いやすいのですが、狭い隙間の奥にはもう一歩届きにくかったのです。

水回りの掃除

そこで新たに100均で見つけた“L型”のブラシ。ほんの少しの角度の違いですが、L型の方が排水溝周りや換気扇など、もっと広い用途でも使えそうなので、リピートするならこちらを選びたいと思っています。

使い勝手は、実際に試してみないと分かりにくい場合もありますよね。試してみたからこそ、我が家の求めている機能がしっかりわかったお買い物でした。

3.“コスパ重視”で買ってみたけど使いにくい

ウェットティッシュと専用ケース

感染症対策のために、アルコールウェットティッシュを頻繁に使うようになりました。100均で購入したケースを使用していましたが、ティッシュの乾きが気になったり、片手でうまく取り出せなかったり。筆者の中ではイマイチ使いにくく感じました。

結局、大手メーカーが出している商品のほうが、専用ケースが片手でも使いやすく、ウェットティッシュ自体の厚みや拭き取りやすさも良かったのです。

消耗品だからとコスパを重視して選ぶよりも、“消耗品だからこそ”、ストレスなく毎日使えることや、価格と品質のバランスを考えて選ぶべきだとあらためて思いました。

100均アイテムで失敗したら…プロ視点で考えるお買い物のコツ

失敗しても気にならないと感じて、ついつい手に取りやすい100均アイテム。買ってみたけど、結局使わない商品だと「安かったからしょうがない」「100均商品はこんなもの」など、商品のマイナス点が原因だったと感じることもあるかもしれません。

しかしお片付けのプロの場合は、以下の4つの点に注意します。

・どの場面で使いにくいと感じたのか
・誰の行動や使い方に合わなかったのか
・何が改善されたらもっと使いやすくなるのか
・次に選ぶとしたら、注意したいところはどこか

「この商品が我が家に合わなかった点はどこなんだろう?」と、商品と使う人との相性を徹底的に考えるのです。ものを使う人・場面・回数・強度など、日用品や雑貨の使い方は少しずつ各家庭で違うはず。口コミを見て良さそうだと思っても、「実際使ったら違った」と感じたら、その理由を洗い出してみましょう。

お買い物で失敗することは、決して悪いことではありません。失敗して感じたことを整理して、お買い物センスを磨くステップになるように意識することが、とても大切だと思っています。

手軽に買える100均だからこそ、“我が家に合う基準”を見つけやすいメリットがあります。より上手なもの選びやお買い物ができるよう、お片付けのプロの視点も参考にしてみてくださいね。

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani