台所の掃除だけじゃない!? 意外なところで使える「キッチンハイター」活用術3選
キッチン周りのヌメリ、嫌な臭いなど、頑固な汚れの掃除は「キッチンハイター」がとても便利! さらに使い方をひと工夫すれば、他の場所でも黒カビや黒ずみなどを撃退できる強い味方になります。そこで今回はキッチンハイターの活用方法や注意事項など、大掃除にも参考にしてほしいポイントを解説いたします。
キッチンハイターの特徴
『花王』の「キッチンハイター」は、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする台所用の塩素系漂白剤です。用途に合わせて、液体や泡・ジェルタイプなどがあります。次亜塩素酸ナトリウムのほか界面活性剤、水酸化ナトリウムが含まれていて、液体タイプは薄めて、泡タイプはそのままスプレーして使用。
我が家では、泡タイプの「キッチン泡ハイター」と、大手スーパーのプライベートブランドから販売されている「キッチンブリーチ」を常備し、水回りの掃除に役立てています。
「キッチンハイター」液体タイプと泡タイプの使い分け
【キッチンハイター】
濃度を調整しながら薄めて使うため、コスパが良いのがメリットです。しかし、つけ置きできないものに対しては使いにくい場合もあり、目的によってつけ置き時間も異なるため注意が必要でしょう。
【キッチン泡ハイター】
そのままスプレーするだけで、汚れに触れず短時間でキレイにできるのがメリット。しかし液体タイプよりはコスパが悪く、広範囲にスプレーするとすぐなくなってしまうこともあります。
キッチンハイターの便利な使い方
「キッチンハイター」はシンクまわりの除菌・消臭にも使えますが、その他の場所でも活用できます! 水垢やカビに悩みやすい洗面所やお風呂場の掃除、感染症対策の消毒にも役立ちます。
洗面所のニオイ・汚れ取り
洗面所の排水口は、いつのまにかヌルヌルした汚れがついてしまい、あまり触りたくないと感じる方も多いかもしれません。
泡ハイターなら、シュシュッと泡をかけて5分ほど置いて洗い流せば、ヌメリや嫌な臭いもすっきり! 手間いらずな掃除なので、毎週末のお掃除に取り入れやすいのもポイントです。漂白効果で黒ずみを防止し、毎日ピカピカの洗面所をキープできるでしょう。
お風呂場のカビ対策
扉のパッキンや隙間の頑固な黒カビに悩んでいる方も多いはず。しかしカビ対策で泡ハイターをかけると、時間が経つにつれて下に垂れてしまうことはありませんか?
そんなときは、“ハイターパック”がおすすめ! キッチンペーパーに泡ハイターを染み込ませて、壁にピタッと密着させます。その上からラップをかけて30分~1時間ほど放置(汚れ具合によっては、放置時間を長くしてみてください)。
パッキンの黒カビはこすっただけでは落ちません。キッチンペーパーとラップでハイター液を浸透させ、奥に残った菌糸までしっかり撃退しましょう。
ドアノブのウイルス除去
感染症対策にも役立つ「キッチンハイター」。水1リットルに対して液体タイプを10ml(キャップ約0.4杯)入れて薄めた液を布に染み込ませ、ドアノブや取っ手を拭き取ると消毒にも利用できますよ。
ハイターを使って拭き掃除した後は、清潔な布で充分に水拭きしましょう。しっかり水拭きができていないと、素材によっては変色したりサビの原因になったりする可能性があります。
絶対に守ってほしい! キッチンハイターの注意事項3つ
(1)酸性の洗剤と混ぜない!
塩素系漂白剤は、とても強いアルカリ性。酸性の洗剤と混ぜると危険な塩素ガスが発生してしまうため、大変危険です。シンク回りの掃除では、生ごみやアルコールと混ざってしまうことのないように注意してくださいね。
(2)しっかり換気をして、手袋をつけよう!
非常に強いアルカリ性の洗剤なので、塩素のニオイを吸い込むと気分が悪くなったり、皮膚を傷めたりする可能性があります。キッチンやお風呂で使う際はしっかり換気をしながら、マスクやゴム手袋をして、直接肌につかないように保護してください。
小さなお子さんやペットがいる場合も要注意! キッチンハイターを使用する時には、絶対に近づかせないように気を付けましょう。
容器の移し替えはNG!
他の詰め替え容器に移し替えようとするのもNG! 移す際にこぼしたり、他の洗剤と化学反応が起こってしまったりする可能性もあるので危険です。泡ハイターには専用のつけかえボトルがあるので、買い替える際はこちらを使いましょう。
また液はね・液だれにも気をつけて。洋服に液が付着すると、色褪せや変色の恐れもあるので、ご注意くださいね。
大掃除もキッチンハイターが便利!
水まわりに潜むヌメリやカビを簡単に掃除できる「キッチンハイター」は、キッチンだけでなく洗面所・お風呂場でも活躍します。一方で上記のような注意事項もあるので、決まりを守って安全に使用しましょう。年末の大掃除にもぜひ活用してみてください!
【参考】
『花王』公式サイト
©d3sign/gettyimages
のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani