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使い方、誤解していませんか? エステティシャンがこっそり教える「スキンケアのNG習慣」 

肌トラブルや肌悩みのない肌になりたい、きめ細かな肌になりたいなどの理由から、スキンケアに注力している人も多いと思います。でも、よかれと思ってしていたことが、実は肌にはよくない習慣になっていることもあるんです。 今回は、エステティシャンの筆者が「実は肌によくないNGスキンケア習慣」についてご紹介します。

NG1:肌状態に合ったスペシャルケアを選ばない

肌のザラつきやゴワつきを整えたい、毛穴の皮脂づまりや黒ずみを解消したい、ニキビ跡を修復したい…。そう感じたときに、ピーリングやスクラブ、炭酸系のパックなどのスペシャルケアを使用することがあるでしょう。

こういった角質ケアのアイテムを使用する際は、元々の肌タイプやパックを使用する際の肌状態を見極めることが大切です。

  • もともと敏感肌タイプで肌荒れしやすい肌質
  • 化粧水をつけるとヒリヒリ感があるとき
  • 赤みを帯びるような肌荒れ、炎症ニキビがあるとき

これらはバリア機能が不安定な状態です。スペシャルケアがかえって刺激になってしまい、赤みやヒリつきが増すこともあるので使用を控えておくのがベター。角質ケアのアイテムは、化粧水をつけてもヒリヒリしないとき、肌荒れが落ち着いているときなど、肌状態が安定しているときに使用しましょう。

NG2:スペシャルケアをして満足していない? アフターケアの手抜き

スペシャルケアをおこなうと、肌がつるんと整ったり、トーンアップを実感しやすいですよね。でも、スペシャルケアだけで満足してしまうのはNG。その後のアフターケアをきちんとしておかないと、乾燥を招く原因になってしまうことがあります。

スペシャルケア後の正しいスキンケア法

©寒川あゆみ
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1.化粧水はいつもよりもたっぷりと。つける回数を増やして肌にうるおいを補いましょう。

©寒川あゆみ
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2.化粧水をなじませた後、保湿成分が配合されたシートマスクでうるおいをプラス。

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3.化粧水やシートマスクのうるおいを逃さないように乳液、クリームでフタをします。

スペシャルケアをした後は、肌の乾燥を防いで効果を持続させるためにも、最低3日間は念入りにアフターケアをおこなうと良いでしょう。

NG3:夜用のスキンケアアイテムを朝~日中に使用

「くすみ、シミ、年齢肌が気になるから」「今話題だから」と、ビタミンC誘導体やピュアビタミン、トラネキサム酸、アルブチン、ハイドロキノン、レチノールなどが配合されたアイテムを使用している人も多いのではないでしょうか。

美白系のアイテムは紫外線を浴びやすい朝、日中の使用がNGのものも多いです。ところが、使用上の注意に「夜のみの使用」などと書かれているのに、注意書きを読まずに朝のスキンケアにも活用している人も…。「よく確認せずに朝も夜も使っていた」という場合は、アイテムのパッケージや説明書、公式サイトにて、朝や日中の使用がNGになっていないか確認しましょう。

NG4:メイク前にクリームを塗りすぎる

©寒川あゆみ
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冬は肌の乾燥を感じやすいため、日中の乾燥対策として、メイク前のスキンケアで乳液やクリームをたっぷり塗っている人も多いと思います。実は、これもNGスキンケアの一つ。乳液やクリームには油分が含まれているため、たくさん塗りすぎてしまうと、油分の多い下地やファンデーションが密着しづらく、ヨレ、浮き、崩れやすさを感じやすくなるのです。

メイク前の正しいスキンケア法

©寒川あゆみ
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1.洗顔後に化粧水でうるおいを補ったあと、時間に余裕があるなら、保湿成分が配合されたベタつきの少ないさっぱりしたシートマスクでうるおいを高めます。

©寒川あゆみ
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2.乳液、クリームは夜の半量くらいにし、優しく広げてから手のひらでなじませましょう。

※夜の場合は、一日の乾燥ケアやダメージの修復、寝ているあいだの乾燥予防になるので、乳液やクリームはたっぷり重ねるのがおすすめです。

©寒川あゆみ
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3.スキンケア後すぐにメイクをする場合は、ティッシュを肌表面にふわっと置き、表面の余分な油分だけをオフ。このひと手間で下地やファンデーションのヨレ、浮き、崩れを予防します。

まとめ

よかれと思ってしていたスキンケアが、かえって肌トラブルや別の悩みを招く原因となっている場合も。今回の記事を参考に、ぜひ一度スキンケアの方法を見直してみてくださいね。
©buritora/Adobe Stock

筆者情報

寒川あゆみ
大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty