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月経中にお酒を飲むのはNG?【管理栄養士監修】月経中の飲酒で「注意すべきこと」3つ

近年ではおうち時間が増えて、居酒屋やバーでお酒を飲む機会が減ってきたという人も多いかもしれません。かえって、おうちで飲む機会が増えたという人もいるでしょう。ただ月経中は、お酒を飲んでもいいのか気になったことはありませんか? そこで今回は「月経中にお酒を飲むときの注意点」について、管理栄養士の筆者が解説します。

女性は男性よりアルコールをためこみやすい?

アルコールは飲んだあとにほとんどは肝臓で代謝されますが、肝臓の大きさは人それぞれ。さらに女性は平均して男性の4分の3程度しかアルコールの代謝能力がないと言われています(※1)。

またアルコールは、体内のなかで水分のある所に拡散し、分布する性質があります。女性は男性よりも一般的に体脂肪率が高く、体の総水分量が少ないので、男性と同じ量のアルコールを飲んだ場合でも、血中アルコール濃度が高くなりやすいようです(※2)。

これらの理由から、女性は男性よりもアルコールを体にためこみやすく、肝臓に負担をかけやすい傾向があると考えられています。

月経中の飲酒で注意すること

月経中や月経前は女性ホルモンの影響により、普段よりも酔いやすい状態になる可能性もあるようです。では、月経中にお酒を飲む場合、どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。3つのポイントを紹介します。

1.適量を守る

厚生労働省が推奨しているお酒の適量は「1日平均純アルコールで20g程度」、さらに女性は20gよりも少ない量が望ましいとされています(※3)。

純アルコール量で20gのお酒とは、ビールなら中ビン1本、日本酒なら1合、ウィスキーならダブル1杯が目安です。

たとえ糖質オフのお酒であっても、アルコールが入っている点では変わりません。糖質が少ないからと安心して飲みすぎないように気をつけましょう。

2.空腹時に強いお酒を飲まない

空腹状態でお酒を飲んだり、アルコール度数が強いお酒を飲んだりすると、酔いがまわりやすいと言われています(※1)。なるべく食事と一緒に薄めのお酒を飲むように心がけましょう。

3.飲酒癖をつけない

月経前症候群(PMS)により、イライラや体調不良を起こしたことがある人も多いでしょう。このときストレス発散のためにアルコールを飲むことが習慣化してしまうと、依存症のリスクが高まる恐れも。

月経前や月経中のストレスや症状が重い人は、お酒を飲む前に医療機関へ相談してみるのがおすすめです。

月経中のお酒は適量を楽しもう

一日の終わりのひとときや、楽しい会食の席などでお酒が進むことはよくありますよね。しかし、月経中の場合は少し飲み方に注意したほうがいいかもしれません。長くお酒を楽しむためにも、適量を飲むようにしましょう。