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不眠にいいって本当? 医師が教える「コーヒー×豆乳」のスゴい威力

コロナ禍の在宅でお家時間も増え、今、売上が伸びているコーヒー。実はカラダにもいいのをご存知でしょうか? さらにダブルの健康効果が期待できるのがコーヒーに豆乳をプラスすること。ソイラテなど今はカフェでも見かけますが、お家でもぜひ試したい組み合わせです。そんな「コーヒー+豆乳」が持つ魅力を専門家の意見と共にご紹介します。

コーヒーが健康ドリンクとしてもっとも評価されている時代

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飲まないと目が覚めない、仕事にならないと、何気なく毎日飲んでいるコーヒー。『コーヒーを飲む人はなぜ健康なのか?』の著者、「北品川藤クリニック」院長・石原藤樹先生によると「今はコーヒーが健康ドリンクとしてもっとも評価されている時代」だそう。コーヒーには下記のような効果があると研究により判明していると言います。

  • 総死亡リスクを10~20%程度低下させる
  • 糖尿病、肝臓病予防効果がある
  • クロロゲン酸(コーヒーに含まれている)にはコレステロール低下作用がある

このように健康によいアプローチをもたらすため、適量を飲むのはおすすめです。ただ、コーヒーには牛乳を入れるのが定番ですが、牛乳は動物性脂肪が多いことにより、コーヒーの血糖低下作用やアンチエイジング作用、ダイエット効果も相殺されてしまう可能性があると石原先生は話します。

牛乳は育ちざかりの子どもの成長促進や、たんぱく質の補充のため高齢者などに有効性が期待されますが、それ以外の年齢層には成長促進が老化につながる可能性もあり、時には逆効果の場合もあるのだとか。ほどほどにはいいですが、摂り過ぎには注意が必要かもしれません。

豆乳をプラスするとダブルの健康効果が期待できる

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石原先生によるとコーヒーに入れるのは豆乳がおすすめ。「豆乳+コーヒー」のドリンク、ソイラテには以下のようなダブルの健康効果が期待できるそうです。

コレステロール低下のダブル効果
コーヒー含有のクロロゲン酸にはコレステロールの低下作用があり、豆乳含有の大豆イソフラボンにも血中総コレステロールと悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を低下させる働きがあります。

カフェインの「カルシウム流出」「覚醒効果」を相殺
コーヒーに含まれるカフェインはカルシウムを流出させると言われていますが、大豆イソフラボンには骨粗しょう症予防効果があるため、相殺することが期待できます。さらに大豆イソフラボンには睡眠の質を向上・改善する効果があるため、カフェインの覚醒効果を相殺することが期待でき、コーヒーを飲むと眠れなくなると不安を抱える方にもぴったりです。

さらに牛乳やミルクに比べてカロリーが抑えられるので、女性にとってはダイエットの時にも選びたいドリンク。イソフラボンの女性ホルモン作用で、骨を強く、血管を若く保ち、睡眠の質の改善にも期待がもてます。

はちみつやシナモンをプラスして味も健康効果もパワーアップ

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コーヒーに豆乳を入れたシンプルなものでも、ブラックコーヒーよりもまろやかになりお腹にもたまります。今回はコンビニやスーパーでよく見るキッコーマンの「おいしい無調整豆乳」と「調製豆乳」を使いました。バランスが整っていて飲みやすく、甘さがほしい時は調製豆乳、すっきり飲みたい時は無調整豆乳などと使い分けができます。

石原先生によると、甘みがほしい場合は天然の甘味料で喉にも優しく多くの生理活性物質を含むはちみつを入れることがおすすめとのこと。

筆者は冷え性のため、血行促進にアプローチするなどさまざまな健康メリットを持つシナモンも加えてみました。シナモンパウダーは溶けにくいので最初にはちみつとしっかり混ぜてからコーヒーと豆乳を注ぐことがコツです。シナモンスティックを使用するのもオシャレでお家カフェが華やかになります。

飲む時間で豆乳とコーヒーの割合を変えてみる

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飲むタイミングとしては、食後の血糖の低下を考慮すると、食前がおすすめ。そして朝はコーヒーの比率を増やして覚醒を促し、夕食後には豆乳たっぷりのソイラテでリラックスするなど、コーヒーと豆乳の割合を1日の中で調整していくのもいいと石原先生。また、一緒に食べるおやつには抗酸化作用を強化できるナッツが、さらなる健康をサポートしてくれるそうです。

日頃飲んでいるコーヒーに豆乳をプラスするだけの「豆乳+コーヒー」は健康や美容に多くの利点をもたらしてくれそうです。お手軽で続けやすいのでぜひ試してみてくださいね。