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どんなナプキン使っている? 女性約100人に聞いた「生理の失敗をなくす方法」

多くの女性は月に1度のペースで月経がやってきます。ナプキンや吸水ショーツ、タンポンなど様々な生理用品を試して、自分に合った月経中の過ごし方を模索している人が多いでしょう。また、「生理中の経血漏れ」に悩まされる人も多いですが、月経の症状が違うため、周りに相談しにくいと感じることも…。そこで今回は、anan Beauty+ clubのメンバーに「生理の失敗をなくす方法」についてリサーチした結果をご紹介します。

みんなどうしてるの? 「生理中の過ごし方」を約100人に聞いてみた

どんなナプキン使っている? 女性約100人に聞いた「生理の失敗をなくす方法」

生理中はナプキンによる蒸れやかゆみ、経血漏れ、生理用品への出費など、いろんなお悩みを抱えがち。そこで今回は、anan Beauty+ clubメンバーに「生理中のストレスを少しでも軽減する方法」を聞いてみました。

生理期間を、もっと快適に過ごすためのヒントにしてくださいね。


※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。

生理の経血漏れ、どんな対策をしていますか?

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まずは、anan Beauty+ clubのメンバーに「生理中の経血漏れ対策」について聞いてみました。

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なんと9割以上の人が経血で下着を汚してしまった経験があるとのこと。具体的なエピソードを聞いてみました。

「生理中はいつも眠気がひどく、リビングの絨毯の上に座ったまま寝てしまいました。目が覚めたら体が斜めに傾いていて、絨毯カバーが血だらけに。新しく変えたばかりだったので、家族に申し訳なかった」(33歳・会社員)

「生理中、仕事に集中していて、長時間お手洗いに行くことを忘れてしまいました。すると、経血がスカートと椅子にかなり漏れてしまい…。更に両隣が男性社員で、トイレに立つことが困難な状態でした。どうしたらいいかわからず、斜め向かいの女性同僚2人にチャットを送信。1人は私の後ろを隠してくれて、もう1人は椅子の汚れをなんとか隠してくれました」(33歳・会社員)

「仕事中、なかなかナプキンを替えに行く時間がなく、それでもなんとかなるだろうと思っていました。しかし、気づかない間に漏れていて椅子を汚してしまいました。幸いプラスチック製だったのできれいに拭き取れてよかったです」(31歳・専門職)

「仰向けではなく横向きに寝てしまったため、ナプキンがズレ、布団にまで経血がついてしまっていたことがあります」(29歳・会社員)

「いつの間にか服にまで経血が漏れてしまい、街で知らない人に指摘されてしまった」(28歳・専門職)

うんうんわかるよ~、大変だったね~、ほんと生理って大変だよね~、と共感できるものが多いのではないでしょうか。

では、このような失敗を教訓に、どのような対策をしているのでしょうか。

「生理1~3日目は昼でも夜用ナプキンをつける」(33歳・専門職)

「こまめにナプキンを変える! シンプルですが私にとってこれが1番漏れにくいです。多い日には1時間おきに替えたり、少し出た時点で取り替えにいきます」(29歳・会社員)

「昼間はナプキン、タンポン、吸水ショーツ。夜は夜用ナプキン、タンポン、しっかりホールドしてくれるガードルを履く」(33歳・会社員)

「ナプキンをこまめに変える。また、ナプキンの種類をたくさん用意して、経血量に合ったものをチョイスする」(29歳・専門職)

「生理中は、なるべくお気に入りの下着をはかないようにする。夜はショーツを2枚はき、ナプキンの羽部分が大きいものを使う」(37歳・専門職)

「ピルを飲んで出血量自体を減らす」(28歳・専門職)

一番多かった対策は、断トツで「ナプキンをこまめに替える」ということ。

なかにはピルを服用したり、吸水パンツを利用したりと、ナプキンとタンポン以外の経血対策もいくつかありました。


※ 文・小田原みみ
※ 2021年10月1日配信

ナプキンは使い分けしていますか?

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続いては、ナプキンの使い分けを調査。anan Beauty+ clubのメンバーは、なんと全員がナプキンを使い分けている結果となりました! 2種類か3種類を使い分けている人が多く、なかには4種類を使い分けている人も。

「量が少ない時に夜用のナプキンを使用するのはもったいない気がして、ある程度落ち着いたら昼用にチェンジするようにしています」(29歳・会社員)

「量が少ない日に、大きいのを使うのはもったいないし蒸れそうだから」(36歳・会社員)

「量に合わせたもの使ったほうがコスパが良いから」(26歳・会社員)

ナプキンは大きくなるほどひとつあたりの値段は高くなるので、経血の量に対してオーバーサイズを使うのはもったいない!

「ただでさえ気分も良くないので、快適に過ごせるように。また限定パッケージなど可愛い柄のものも選ぶようにしてます!」(28歳・契約社員)

「その時の量で決めるほうが付け心地がいいからです」(35歳・自営業)

「量に合わせて付け心地を軽くしたい」(33歳・会社員)

「ごわつくのが苦手なのと、生理のタイミングに合わせてナプキンを切り替える行為が、自分の体と向き合っている感覚になりとても楽しいから」(44歳・自営業)

ナプキンは小さいほうが付け心地が軽く、肌ストレスも軽減できるため、使い分けは月経を少しでも快適に過ごす工夫のようです。さらにパッケージを選ぶ喜びや、体と向き合うことで小さな幸せを感じようとする姿勢が素敵です。

では、実際どのようなタイプを使い分けているのか詳しく聞いてみましょう。

「2種類使い分け」の場合…

「1日目〜3日目が量が多いので常に夜用、量が少なくなってきたら昼用」(29歳・会社員)

「生理はじまりの1~2日は量が多い日用、それ以外は普通用」(33歳・専門職)

「多い昼用と軽い日用」(36歳・会社員)

「昼用と夜用」(32歳・会社員)

「昼/夜」または「多い日/少ない日」の2種の使い分けがあるようです。

「3種類使い分け」の場合…

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「昼用(軽め)、昼用(多め)、夜用」(29歳・会社員)

「昼用、昼多い日用、夜用」(33歳・会社員)

「昼用、夜用、軽い日用」(26歳・会社員)

「昼用、夜用、少なくなってきたときの軽い日用」(33歳・会社員)

「羽付き、羽なし、夜用の3種類。2日目は羽付き」(37歳・専門職)

「多い日用羽つき、少ない日用羽なし、夜用」(39歳・会社員)

「多い日は多い日の昼用、普通の量になったら普通の日用、終わりかけにはおりものシートで対応している」(37歳・その他)

「昼用、夜用、よく動くときはズレにくいもの」(28歳・契約社員)

「昼用、夜用、重い日の夜用のショーツ型ナプキン」(25歳・会社員)

「昼用と、夜用に分ける。運動するときは動きやすい薄いものをつける」(24歳・会社員)

「軽い日の昼用/多い日の昼用/夜用」の3タイプの使い分けがベーシックのようですね。それ以外にも「羽あり/羽なし」を使い分けていたり、ショーツ型や運動用などを活用している人も。

「4種類以上使い分け」の場合…

「1~3日目までは、多い日の昼用・多い日の夜用。4日以降は、普通の日の昼用・多い日の昼用(夜に使う)。かなり量が少なくなれば、おりものライナー」(33歳・自営業)

「昼用、軽めの夜用、重めの夜用、軽めの昼用」(32歳・会社員)

月経の前半の昼と夜、後半の昼と夜などと、経血の量に合わせて細かく使い分けていることがわかりました。


※ 文・mayu
※ 2021年11月5日配信

生理ナプキン購入時にこだわりはありますか?

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最後は、「ナプキンのこだわりポイント」についてリサーチ。

初潮を迎えると、それ以降は、ほぼ月に1回月経と向き合わなければなりません。まずは、月経時にどのようなアイテムを使っているのでしょうか。

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ここ2~3年で、吸水ショーツや月経カップなどのフェムテックアイテムが急速に増え、多くの女性が興味を持っている一方、ほとんどの女性が生理中にナプキンを使用しているようです。

ドラッグストアへ行くと、さまざまな種類が並べられているナプキン。それらの中から、性能にこだわりを持って選んでいるのでしょうか?

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70%以上の人が、ナプキンにこだわりを持っているようです。具体的に聞いてみると…

「エリス 新・素肌感 羽なしは薄めなのにたくさん吸収してくれて、パンツファッションでもゴワゴワならない」(33歳・専門職)

「オーガニックコットンのものが好き」(33歳・会社員)

「かぶれやすいのでお肌に優しいタイプかつ羽つきがマスト条件。ロリエ しあわせ素肌 羽つきがお気に入り。持ち運び用は、ちょっとナプキン感が薄れてかわいいかんじがするユニ・チャーム センターインコンパクト1/2 スリム」(38歳・専門職)

「ユニ・チャーム センターインコンパクト1/2の香り付きが好き。生理の嫌なニオイが気になりません」(31歳・主婦)

「ユニ・チャーム ソフィ ボディフィットスーパーナイトガード夜用29cm羽なしがお気に入り。多い日の昼用としても使っていて、よれないし安心感がある」(33歳・会社員)

「オーガニックコットンのタオル生地の布ナプキンを使ってます。肌あたりが気持ちよく、経血が落ちやすいです」(44歳)

ナプキンにこだわる背景には、経血が漏れないため、ということだけでなく、服を着ていても目立たないか、お肌に優しいか、生理のイヤなニオイが軽減できるかということもあるようです。


※ 文・小田原みみ
※ 2021年10月13日配信

自分に合った対策で「月経」と向き合って

最近ではナプキン以外にも、月経カップや吸水ショーツ、タンポンなど生理用品のバリエーションが豊富に。長時間席を外せないときやリモートワークのとき、スポーツ中など、それぞれのシチュエーションごとに使い分けられると、月経期間のストレスも緩和できるはず。

自分に合った対策やアイテムを見つけて、体調面だけでなく、経血の悩みもできるだけ少なくしていきたいですね。

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