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正しい知識、アップデートできていますか? これからの゛自分らしい“妊娠&出産の見つけ方。

アンアンがフェムケアに様々な角度からアプローチする集中連載、今回のテーマは妊娠&出産。お母さんになるんだから、辛くて当たり前。妊娠や出産に対して、そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし、そんな呪縛にとらわれる必要はないんです。2児の母である、ベッキーさんのインタビューです。

【ananフェムケア連載】これからの妊娠&出産

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コロナ禍に2児の妊娠・出産を経験 ベッキーさんが感じた出産の“今”とこれからのかたち。

昨年1人、そして今年2人目の赤ちゃんを出産したベッキーさん。妊娠中から育児中の現在まで、どんな思いが去来したのか、伺いました。

幸せと同じくらいの大変さがやってきた!

小さい頃は、「誰もが結婚して、妊娠して、出産するもの」と思っていた、というベッキーさん。
「しかも幼い頃は、〝親戚のお姉さんに赤ちゃんが生まれた〞とか、ハッピーな報告として受け取るだけなので、正直その後ろにある大変さは知る由もありませんでした。でも自分が経験してみると、本当に奇跡的なことなんだとしみじみ思います」

2019年に結婚、翌年第一子を出産。実は、特に計画は立てていなかったそうですが、

「結婚したらいつ授かっても大丈夫なように、体のケアはもちろん、仕事関係の方々にも、『お引き受けしたいですが、妊娠したらそのときはよろしくお願いします』とはお伝えしていました。実際授かったときは、嬉しいのに加え、〝あ、このタイミングだったか!〞が最初の感想。でも、いくら『妊娠するかもしれません』と伝えていたとはいえ、実際妊娠すれば迷惑をかけることもきっと
ある。そうなったら…、と考えてしまったのも事実です」

第一子も第二子も、妊娠中はつわりがひどく、特に2人目は妊娠糖尿病の発病など、体調のトラブルが多発。しかもコロナ禍! かなり緊張感がある妊娠生活だったそう。

「20歳のときにインフルエンザにかかり、健康の大切さを実感したので、それ以降、体のケアには人一倍気を使ってきました。同時にいつか子供を持ちたいと思っていたので、今でいうフェムケア的なところも意識するようになりました。ずっと続けていたのは、体を冷やさないようにすること。腹巻きは一年中、夏も靴下を4枚履いたりしてました。でもいざ妊娠したら、あれこれトラブルが(笑)。無意味だったとは思いませんが、妊娠も出産も、本当に未知というか、読めないことばかり。これが
自分の体質なんだと受け入れることで、随分楽になりました」

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周りの人や便利なものに頼ることは、決して“ 恥ずかしいこと”じゃない

想像と違うことだらけという中でも、特に驚かされたのが〝産後の大変さ〞。妊娠中の苦労や出産時の痛さについての話はたくさん聞いたけれど、産後に何が待っているかは、誰も教えてくれなかったそう。

「これから妊娠・出産をする人には、とりあえず〝産んだ後1〜2か月は本当に大変だよ〞と伝えたい(笑)。私も自分の涙に溺れていたんじゃないかってくらい、毎日ずっと泣いていました。私はどちらかというと、予習をきちんとして本番は完璧にこなしたいタイプ。でもその方法論が、育児にはまったく通用しないんです。さらに『うちの子はこうだけど…』と友達に話しても、『うちは違うよ』
と何人にも言われてしまうこともあり、誰にもわかってもらえず孤独を感じることもありました」

初めての経験ゆえ、悩んだりイライラすることも多々。でもそれを解消する方法が、なかなか見つからなかったそうで…。

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「夫婦仲が悪くなるのが怖くて、旦那さんにイライラをぶつけられなくて…。でもあるとき大泣きしてしまい、そこで〝どうしたの?〞と気がついてくれた。向こうからしたら、〝一人で抱え込んでいちゃ、わからないよ〞って感じだったんだと思います。そこからはプライドを捨て、やってほしいこと、頼みたいことは口にするようにしています。信号を出すことで、人間関係がグッとスムーズになることを学びました。以来、仕事関係の人にも、以前より甘えられるようになりました」

もし周りに赤ちゃんのいる人がいたら、気軽に「手伝うよ」と言ってあげてほしい、とベッキーさん。

「子供を持って思うのは、赤ちゃんと一緒に行けるレストランもあるし、授乳できる施設も増えている。育てやすい環境は整ってはきていると思います。でもやっぱり、『手伝って』って言えない人も多いと思う。一瞬赤ちゃんと遊んでくれるだけでもいいし、投函しようと思っていた郵便物を代わりに出してくるだけでもいい。ちょっとでも助けてもらえることが本当にありがたいし、何より休むことができる。協力し合えば、妊娠も育児ももっと楽になると思う」

価値観が多様化する現在。様々な立場同士、お互いを尊重した接し方をしたい、と語ります。

「妊娠や出産は個人的で、体にとってはセンシティブな問題です。子供を持つ・持たない、妊娠している・していないなど、当事者が口にするまで周りは待ってほしい。他者へ想像力を働かせる。それも私がこの経験から学んだことの一つですね」

※『anan』2021年11月17日号より。

1984年生まれ、神奈川県出身。タレント、俳優としての活動に加え、スキンケアブランドNaturaLUNA...』のプロデュースや、若槻千夏さんプロデュースブランド『WCJ』とのコラボWCJ+B」コレクションも話題に。

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