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【1週間で2kg減量】痩せた人が実践した「ファスティング方法」を詳しく解説!

お盆や年末年始などの長期休暇のあとに、「体が重い」「体重計に乗りたくない」と感じた経験がある人もいるでしょう。暴飲暴食の日々が続いたあとは、体をリセットすることが大事です。今回は、現役ヨガインストラクターの筆者が定期的に実践している「ファスティング方法」を紹介します。ファスティングはハードルが高いと感じている方も、今回紹介する方法を参考に挑戦してみてくださいね。

「ファスティング」とは

ファスティングの英語訳は「断食」ですが、完全に絶食するわけではなく、近年は酵素やジュースなどで必要な栄養を摂りながら行う方法が広まっています。1日だけ行うプチ断食から3~5日間行うファスティングなど、期間は目的に応じて決めるのが良いでしょう。

「ファスティング」で期待できること

体の機能として、消化機能をお休みさせてから約36時間でデトックスが始まると言われています。消化に使われていた酵素が代謝酵素として働き、代謝を高めデトックスを促してくれるそうです。

他にもファスティングで期待できることとしては、
・デトックス(毒素の排出)
・むくみ解消
・疲労回復
・肌荒れ、くすみ改善
・免疫力の向上
・生活習慣病の予防
・アンチエイジング
・代謝の向上
・体質改善
などが挙げられます。

普段から脂質や塩分、添加物などを多く摂っていると、体への負担が大きく消化にも時間がかかってしまいます。そういった食生活の方は、ファスティングを定期的に行い、その期間、消化に良い栄養の高い食事に変えるだけでも体の持つ本来の機能を整えることが期待できますよ。

「ファスティング」の正しい実践方法

ファスティングは自己流で適当に行うのは体を壊す原因になりかねません。正しいステップを踏んで行うようにしましょう!

筆者は今回酵素ドリンクを摂りながら、ファスティングを行いました。準備食2日、ファスティング2日、回復食2日の合計6日間、約1週間のスケジュールです。

ファスティング前後に準備食や回復食を摂る必要があるので、スケジュールを立てて計画的に行うことをおすすめします。

ステップ1:準備食(2日間)

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ファスティングの効果を最大限に引き出すためには準備食が重要です。期間中の空腹感を抑えたり、体の負担を減らすために、ファスティングを行う2~3日前や、ファスティングを長期間する場合は1週間程度かけて行うようにしましょう。

準備食のポイントは、過度な糖質や脂質など腸内環境が乱れるような食事を控える、動物性たんぱく質、揚げ物、スイーツ、アルコール、カフェイン、グルテンをなるべく減らし、野菜をメインにした食事を心がけることです。

特に意識して摂りたい食事は「まごわやしいこ」とも言われるように、「まめ」「ごま」「わかめ」「野菜」「椎茸(きのこ類)」「イモ類」「米」になります。毎食よく噛んでゆっくり食べて、腹8分目を意識して食事しましょう。

筆者は、ファスティングする際、サラダメインの食事を準備食で取り入れることが多いです。スープには野菜をたくさん入れたり、季節の野菜を使うことを心がけています。

ステップ2:ファスティング期間(2日間)

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固形物を食べないファスティング期間は大体1~3日で行う方が多いですが、慣れている方だと5日間程度行う方もいるようです。

ファスティング中の飲み物は、「コールドプレスジュース」や「酵素ドリンク」などがおすすめです。そしてどちらを摂る場合も、お水やノンカフェインティなど、その他の水分もたくさん摂ることを心がけましょう。冷えが気になる方は、白湯など温かい飲み物を積極的に摂るようにしてください。

筆者が今回ファスティングのお供にしていたのは、「酵素ドリンク」にあたる『NOUN』の「NOUN PURE MINERAL DRINK」。基本的に1日180~300mlのドリンク原液を3~4倍の水で希釈して飲みます。

甘くてトロッとしているので少し飲みにくいと感じる人もいるかもしれませんが、お腹に溜まるので空腹感を感じにくく満足できました。

【商品詳細】
NOUN「NOUN PURE MINERAL DRINK」
※価格はファスティングコースによって異なります

ステップ3:回復食(2日間)

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回復食によって、ファスティング期間の効果が大きく変わるとも言われます。胃をせっかく休めていても、急に重たい食事や、胃に負担をかけるような食事をしてしまうのは絶対に避けたいところ。

この期間の食事は、おかゆやスープなどがおすすめです。一食目は「スッキリ大根」というファスティング後のデトックス食を取り入れる方も多いので、筆者のレシピをご紹介します。

デトックス食:スッキリ大根

材料
・水:1000ml
・36~37℃のお湯:300ml×2杯
・無添加の梅干し:3~4粒
・大根:1/3本
・出汁昆布:1枚
・きゅうり:1本
・リンゴ:半分
・お味噌:お好みで

作り方
1.大根を短冊切りにする
細めに切った方が味が染みて美味しいです。
2.鍋に水、大根、出汁昆布を入れ、20~30分ほど煮る
3.鍋で煮ている間に、キュウリやリンゴを好みの大きさに切る

食べ方
1.300mlのお湯を1杯飲む
2.もう1杯の300mlのお湯に梅干しを入れ、梅干しを潰しながらゆっくりと飲む
3.煮た大根、きゅうり、リンゴをよく噛んで食べる
4.大根の茹で汁に梅干しを入れて飲む
5.3と4を繰り返しながら、大根の茹で汁を最後まで飲み干す

食べ方の注意点
・ゆっくりよく噛んで食べる
・よく噛み、茹で汁は休まずに飲む

食べ始めると10~60分程度で便意をもよおす可能性が高いと言われています。60~90分経っても便意がない場合は、お腹をマッサージしたり、歩いてみてください。

筆者は以前、回復食を怠ってすぐに重めの食事をした経験もありましたが、やはり回復食をしっかりと摂ることで体のスッキリ感が全然違うように感じます。準備食や回復食は、添加物をなるべく避けて、消化に良い食事を意識してみると良いでしょう。

「ファスティング」の注意点

ファスティング期間は、一時的に頭痛、吐き気、眠気、倦怠感といった不調や風邪のような症状を感じる場合もあります。

これは好転反応と言って、これまでの食生活で溜め込んだ老廃物や毒素を取り除き、活発にデトックス、排泄するためのサインのようなものだそう。

症状には個人差があるので、辛い場合は無理にファスティングを続ける必要はないでしょう。普段からカフェインや糖分をたくさん摂る方は特に症状が出やすくなると言われているので、予防として、準備食を長めに設け、体調を整えてからファスティングを行うと良いかもしれません。

1週間「ファスティング」したら2kg減量!

筆者が合計6日間ファスティングした結果、2kg減量することができました。

今回のファスティング期間は、運動をせずにゆっくりとおうちで過ごす日が多かったのですが、余裕があればウォーキングなどの軽い運動を行うのも良いかもしれません。自分の体を労りながら、無理なく行ってみてくださいね。

©JANIFEST/Hispanolistic/gettyimages

NATTY/池田夏子
YES TOKYO STUDIO中目黒スタジオマネージャー兼インストラクター。 2014年ヨガインストラクターとして活動開始。翌年2015年インド・ケララ州にあるアシュラムにてヨガ哲学を深める。帰国後都内スタジオでグループレッスン、パーソナルレッスンを中心に、オフィスヨガや企業主導型のイベントなどでも活動中。2019年インドにてRYT500トレーニングを終了。ヨガインストラクターとしての実績はもちろん、雑誌や広告のヨガポーズ監修、ヨガモデルの活動も多く、数々のメディアに出演中。 近年はモデル単体の活動も増え、ご当地ビールのポスターやアウトドア雑誌の表紙などにも出演。