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節約にもつながります! 整理収納アドバイザーが実践する「簡単片付けのヒント」

物価が徐々に上がり、少しでも無駄な出費を抑えたいと考える方も多いと思います。それならまずは、冷蔵庫や洗剤の整理整頓を心がけてみることがおすすめです! 日頃よく使うものの使い方や買い方を見直すことで、少しずつ確実に余計な家事やお買い物を減らせるはず。整理収納アドバイザーである筆者が心掛けている「片づけのヒント」をお伝えします。

冷蔵庫を片付けて無駄な買い物を減らす!

家計の節約のためには、まず冷蔵庫の片付けから始めてみましょう。冷蔵庫整理をするとすぐ実感できるメリットが2つあります。

(1)調味料の重複購入を防げる

調味料

同じような味のドレッシングが複数あったり、まだ中身があるのに同じ調味料を買ってきてしまったりすることはありませんか? 使い切れないほどの調味料を持っている場合は、本当に今後も使うのかチェックしてみましょう。

■賞味期限を忘れているもの
開封後の賞味期限は意外と短いものが多いです

■買ってみたけど味が好みではないもの
何かで使えるかも、と思っても結局活用できないことも…

■使用頻度がとても少なく、使い切れないもの
普段の調味料でも代用できるか、改めて考えてみる

重複した調味料を整理するだけでも冷蔵庫内が見やすくなり、調味料の出し入れもぐんとしやすくなりますよ。

(2)食材の使い忘れが減る

いつ開けたか分からないビン詰めや、使いかけの野菜など、使い忘れた食材が奥に眠っていませんか? そんな“うっかり食品ロス”が多くなると、食費も余計にかかってしまいます。

野菜室

【野菜室】
・野菜を上から重ねないよう、立ててしまう。
・半透明のビニール袋に入れて、見やすくする。
・使いかけで早めに使いたいものを手前にまとめておく。

冷蔵庫

【冷蔵室】
・棚板を思い切って減らすと、奥まで手が届きやすい。
・引き出しトレーを活用して、取り出しやすくする。
・ケースや仕切りを入れて、食材の定位置を決めておく。

このような工夫で冷蔵庫内がゴチャゴチャになるのを防ぎ、食材を使う優先順位が明確になります。食材を無駄なく最後まで使い切れると、買い物リストも考えるのもスムーズになるでしょう。

食材をたくさん買い過ぎないように、冷蔵庫内に2割ほどの余白をキープすることを意識してみてくださいね。

洗剤を持ちすぎなければ、掃除がラクになる!

キッチン・洗面所・お風呂用など、場所に合わせて何種類もの専用洗剤をそろえていると、詰め替え用を各種揃えるのも大変ですよね。ストックの購入や、整理整頓自体が面倒だと感じることも多いかもしれません。

(1)水回りの掃除は、キッチン泡ハイターを共有する

泡ハイター

筆者宅では、水回りの掃除はすべて「キッチン泡ハイター」を共有で使用しています。細かな使い分けをやめたことで、ストック購入の手間や管理を減らすことができました。

(2)汚れは軽いうちにアルコールで拭き取れば、するっと簡単に落ちる

アルコール

キッチン周りやテーブルの上、リモコン、洗面所の鏡、トイレの床など。筆者宅では、家中の汚れやすいところは、軽いうちにアルコールで拭き取ることを心がけています。

汚れが固まったりベタベタになったりすると、掃除の時間も労力もかかりがち。軽いうちに対処するよう意識しておくことがポイントです。軽いうちなら、ほとんどの汚れはアルコールだけでも簡単にきれいになりますよ。

アルコールでの掃除の注意点は、火気近くでは使用しないことや、ワックスが付いたフローリング、電子機器には直接吹きかけないこと。また、樹脂やゴム製品は変色や溶解の可能性もあるので注意してくださいね。

落ちにくい汚れの念入りな掃除のみ、専用洗剤に頼る。そう決めておくと、なんの洗剤を使うかにいちいち迷わず、すぐ掃除に取り掛かれますし、洗剤をあれこれ買い続けることも減って家事がぐんとラクになりますよ。

さいごに

片づけや掃除を後回しにせず習慣化することで、余計な家事や出費を少なくできると感じています。整理整頓によって消耗品の無駄な購入も減り、少しずつ節約に繋げていけるでしょう。買い物や家事の見直しの際に、ご参考にしていただけるとうれしいです。

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani