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ハイターの使い方間違ってない? 片付けのプロが教える「注意すべき洗剤の活用法」3つ

年末が近づき大掃除を進めている中で、溜まった汚れを洗剤の力で一気に落としたいと考えている方も多いでしょう。複数の洗剤を使う場合は、それぞれの特性に合わせた使用上の注意点があります。掃除をする前に、ぜひ知っておいてほしい「注意すべき洗剤の活用法」をお伝えします。

使い方間違っているかも? 注意が必要な洗剤3つ

(1)アルコール

リモコン掃除

これからの季節、感染症予防にも活躍するアルコール。除菌効果が高く、キッチンや洗面所などの水回りのお掃除にもとても便利!

しかしアルコールは揮発性が高く引火しやすいため、ガスを扱うコンロ周りの掃除では、火が付かないように注意が必要でしょう。

またアルコール濃度が高いものだと、拭いたものを変色させたり、素材自体を傷めてしまったりする可能性が。例えばリモコンの表示が消える、家具や床のコーティングが溶ける…といったことも。

お掃除にアルコールを使用する際には、こちらの4点に注意してくださいね。
・火気厳禁!
・換気をしっかり行なう
・電化製品に直接かけない
・まずは布巾などに吹きかけてから、モノが変色などしないか確認しながら拭く

(2)塩素系漂白剤

塩素系漂白剤の注意事項

ハイター、ブリーチなどの名称で使われている塩素系漂白剤は、強い漂白作用と除菌・消臭効果があるため、キッチンやお風呂掃除のカビ対策にもよく使われますよね。しかし使用にあたって大切な注意事項が2点あります。

1点目の注意点は
・つけ置き時間をしっかり守ること

液体の「キッチンハイター」の場合は、薄めた液に布巾やまな板、食器をつけ置きして使用します。しかし、金属製のざるや包丁などのステンレス製品については、長時間のつけ置きはNG! サビの発生や劣化の原因になる恐れがあります。

特に注意したいのは、水筒のつけ置き。水筒をハイターに長時間つけ置きすると、ステンレスの変色や傷みにつながったり、パッキンに塩素臭がついてなかなか取れなかったりすることもあります。

同じ塩素系漂白剤でも、「キッチン泡ハイター」であれば、スプレー後に数分で洗い流せるので簡単。つけ置きやスプレーした後の時間はしっかり守りましょう!

水筒の掃除

ちなみに筆者が愛用している水筒は、公式サイトで「塩素系不可」と明記されていました。

2点目の注意点は
・他の洗剤等と併用しない

特に、酸性タイプの洗剤との併用は絶対NG! ボトル本体にも記載してある取り扱い上の注意事項を必ず読んで使用しましょう。

(3)酸素系漂白剤

酸素系漂白剤

オキシクリーンなどで人気の酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤よりもツンとした臭いがなく、色柄物にも使用できるため、衣類の漂白や消臭に活用できます。上記でもお話しした水筒内の洗浄などは、30~50℃程度のお湯で使用すると良いでしょう。

酸素系漂白剤の使用で注意したいのは、
・密閉した容器で保存しない

酸素系漂白剤は液体と粉状がありますが、粉末の状態でもわずかながら酸素が常に発生しているそう。よく見ると、市販の袋には小さなガス抜き用の穴があいているんです。密封された空間に酸素が溜まると、容器が破裂してしまう可能性もあるため、もし移し替える場合は密封して保存するのはやめましょう。

おわりに

大掃除で活躍する洗剤類はとても便利ですが、使い方や保存方法を間違えると、素材を傷めたり、人体に影響が及んでしまったりする可能性もあります。使い慣れていない洗剤がある場合は、成分表示や注意事項をしっかり読んで、安全に正しく使ってくださいね。

【参考】
『花王』公式サイト

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani