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洗濯物が乾きにくいのは“干し方”が原因かも? 秋こそ取り入れたい「洗濯テクニック」5つ

秋はカラッと乾燥しやすくなる一方、少しずつ日照時間が短くなり、雨の日が多い時期でもあります。梅雨と同様に秋の長雨が続くと、衣替えや寝具の入れ替えなど、大量の衣類や大物を洗うタイミングが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は「秋の上手な洗濯のコツ」5つをご紹介します。

秋に乾きにくい洗濯物の悩み

9月と10月は雨の多い季節。気象庁のデータによると、1991年~2020年の東京では梅雨の時期よりも秋のほうが降水量が多かったそうです(※1)。たとえ雨が降らなくても、なんだか洗濯物が乾きにくいな…と感じることも多いのではないでしょうか。朝は晴れていて洗濯物を外に干したのに、夕方に取り込んでみると厚手の洋服や脇の部分が完全に乾いていなかった、という経験がある人もいるのでは?

洗濯物が乾きにくくなる3つの条件

■ 気温が低い
夏場の暑い時期は、日中の短時間で洗濯物はほとんど乾きます。しかし、気温が低い時期は洗濯物の水分が蒸発しにくくなるため、洗濯物の乾く時間が2倍ほどかかってしまうことも。

■ 湿度が高い
雨の日に部屋干していても、室内の湿度も高いとなかなか乾かないように、空気中の水分量が多いと乾きが遅くなります。

■ 風が通りにくい
洗濯物の間に十分なスペースがないと、洋服同士がくっついて重なってしまい、湿った状態が長くなってしまいます。

日中に十分な日差しと風があり、気温が20度前後であれば、ほとんどの洗濯物は5時間程度でカラッと乾くでしょう。しかし、秋雨が続いたり雲が多い日が続くと乾きが悪くなってしまいます。

気温が低くなる秋から冬の上手な洗濯物のコツ5つ

(1)秋のベストな外干し時間は9~15時

秋のベストな外干し時間は9~15時

洗濯物を外干しするベストな時間は、9~15時の日差しがよく当たる時間帯がおすすめです。15時を過ぎると、せっかく乾いた洗濯物が湿気ってしまいやすくなるので、できれば15時までには取り込んでおきたいですね。

(2)洗濯物の間隔をこぶし一つ分ずつ空ける

洗濯物の間隔をこぶし一つ分ずつ空ける

洗濯物を密集して干してしまうと、風の通りが悪くなり、乾くまでの時間が余計にかかってしまいます。衣類の間にはこぶし一つ分ほどのスペースを空けて、風の循環をよくしておくことが大切です。厚手のニットは平干しネットを使用し、デニムはハンガーを2本使って筒状に広げながら裏側にして干すと、ポケット部分も表に出て乾きやすくなりますよ。

(3)皮脂汚れはしっかり落として黄ばみ防止

皮脂汚れはしっかり落として黄ばみ防止

夏物をしまう前にしっかり洗ったつもりでも、白いTシャツの首元や脇が黄色く変色してしまっていたことはありませんか? 夏にたくさん汗をかいて、生地に皮脂汚れが残ったままだったり、日焼け止めが洋服に付いていたりすると、直射日光が当たって酸化し、黄ばみの原因になってしまいます。

衣替えの前に、襟や袖口をクレンジングオイルをつけてもみ洗いする、酵素系漂白剤でつけ置きしてから洗うなど、しっかり汚れを落としておくことがポイントです。

(4)色が濃いものは色褪せ・色落ち予防の工夫をする

色が濃いものは色褪せ・色落ち予防の工夫をする

黒や紺、茶色などの色が濃い洋服は、直射日光にあてて干すと色褪せしやすくなってしまうことがあります。特に濃い赤色やデニムの青色は色が抜けやすいと言われています。できればデニムは裏返したり、直射日光を避けて干すと安心ですよ。

(5)洗濯指数を参考してみる

ニュースで見逃してしまった天気予報は、ネットやアプリで確認すると便利。日本気象協会が提供する専門メディア「tenki.jp」が公開している「洗濯指数」(※2)が分かりやすくておすすめです!

「tenki.jp」の洗濯指数では、毎日の予想天気や気温を元に、洗濯物の乾きやすさを「部屋干し推奨」から「大変よく乾く」まで5段階で教えてくれます。「大変よく乾く」と「よく乾く」なら厚手のものもOK。洗濯指数はあくまで目安ですが、カーテンやシーツ、ラグなどの大物を洗濯する際には役立つでしょう。

衣替えの季節でもある10月は、洗濯物が多くなる時期でもあります。カラッと晴れた日を有効に使うために、洗濯物が乾きやすい時間を狙って、十分なスペースを取って干すのがコツ。効率よく洗濯物を乾かせるよう、参考にしてみてくださいね。

【参考】
※1 気象庁|過去の気象データ検索
※2 日本気象協会 tenki.jp|洗濯指数

©Kae B Yuki/shutterstock

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani