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帰宅後すぐにエアコンをつけるのはNG…!? 節電・節約にも繋がる「エアコン活用法」3選

連日の猛暑で、家の中が暑すぎると感じている方も多いと思います。そんなときに大活躍するのがエアコン! しかし、早く室内を涼しくするためにやっていたことが、実は無駄な電力消費や非効率な室温調整の原因になっていることも…。そこで今回は、「節電や節約になるエアコンの使い方」をご紹介します。たった3つのポイントを心掛けるだけで、省エネを意識しながら快適に過ごせるようになるはずです。

1.帰宅後すぐにエアコンをつける

換気

家に帰ったら、熱気や湿気で室内が蒸し暑いなんてこともありますよね。早く涼しくしたくて、窓を閉め切ったまま、すぐにエアコンをつけてはいませんか?

実は、エアコンは室内温度を維持するときよりも、室内温度と設定温度に差があるときの方が消費電力が大きい傾向にあると言われています。蒸し暑い空気がこもった部屋を一気に冷やそうとすると、エアコンの運転に負荷がかかって電気代が余計にかかってしまう恐れも。

そのため、まずは窓を開けるとともに、扇風機を利用して部屋を換気しましょう。室内の蒸し暑い空気を素早く排出するポイントは、3つあります。

・対角方向にある窓を2か所以上開ける
・窓が1か所だけの場合は、扇風機を外に向けてまわす
・室内上部に溜まった熱気は、扇風機を上に向けて循環させる

帰宅して部屋が暑かった場合、最初に部屋にこもった熱気を外に出したあとにエアコンをつけるほうが、設定温度まで素早く冷やせるとともに、省エネにもつながるでしょう。

2.節電のためにエアコンを弱運転にする

帰宅後すぐにエアコンをつけるのはNG…!? 節電・節約にも繋がる「エアコン活用法」3選

エアコンの電気代節約のために、弱運転で少しずつ冷やそうとするのも効率がよくないと筆者は考えます。

先ほど触れた、室内温度と設定温度に差があるときの方が消費電力が大きいと言われているのがその理由。弱運転では設定温度になるまで時間がかかりやすく、なかなか涼しくならない上に節電効果も低くなってしまうでしょう。

また、室内が涼しくなったらエアコンを切って、暑くなったらまたつけるというように、こまめにオンオフを繰り返すのもNG。何度も室温を下げる分消費電力も増え、電気代が余計にかかってしまう可能性があります。

効率よくエアコンを使用するなら、最初から自動運転にするのがおすすめ。自動運転では、設定温度まで一気に下げたあと弱運転で室内の気温を維持するので、効率よく快適に保ってくれます。

さらに、筆者宅で実践しているのが扇風機も併用して部屋全体に空気を循環させること。それによって室内の温度ムラを減らしているので、エアコンの設定温度が28度でも十分涼しく感じられています。効率よく快適な室温で過ごせるよう、エアコンと扇風機を上手に利用してみましょう。

3.冷えすぎ防止のため、就寝中のエアコンを控える

寝室エアコン

猛暑日が続くと夜になってもなかなか気温が下がらず、室内も高温になったままで寝苦しく感じてしまいますよね。しかし、一晩中エアコンをつけっぱなしにしていると翌朝に体のだるさを感じてしまうので、就寝中のエアコンの利用をためらってしまう方も多いかもしれません。

パナソニックが全国の20~60代男女約1,000人に行った「夏のエアコン利用に関する調査」では、夏時期の就寝時のエアコンをどのくらい利用するかを質問。その結果、「ガマンできるときは消す」「ほぼ使わない」「全く使わない」と回答した人が合計で48%いたとのこと(※1)。

冷えすぎたり体に悪かったりしそうだからとエアコンの使用を極端に控えると、暑さで何度も起きてしまい睡眠の質の低下につながる恐れもあります。

そこで、就寝時にエアコンを使用する際は、以下の3つを心掛けてみましょう。

・寝る30分前からエアコンをつけて、寝室を冷やしておく
・エアコンの風が直接体に当たらないよう、風向きを調整する
・長時間エアコンをつけたくない場合は、寝始めてから3時間だけつける

熱帯夜が連日続く場合は、夜間熱中症のリスクを下げるためにも、室温28度および湿度60%になるようにエアコンをつけっぱなしにしてもよいでしょう。また、おやすみモードを利用すると、弱運転と自動運転が交互に切り替わり冷えすぎを防いでくれます。

筆者宅では、家族が心地よいと感じる温度を聞いたところ、28度だと冷えてしまう一方で29度だと暑いという意見があったので、28.5度に設定しています。

どうしても寒いと感じる場合は、タイマーを利用したり通気性のよい長袖のパジャマを着たり、冷えやすい足首にレッグウォーマーを付けたりするなどして調整してみてください。

節電や冷え対策から、なにかとエアコンの利用を控えてしまうこともあるでしょう。

しかし、エアコンと扇風機を併用することで、設定温度を低くしすぎなくても涼しく快適に過ごせます。就寝中も暑さを我慢しないよう、今回ご紹介したエアコンの活用テクニックをぜひ参考にしてみてください。

【参考】
※1 夏のエアコン、ガマン派・使わない派が4割!「電気代がかかる」、「冷えすぎる」、「体に悪いと思う」…60代以上顕著に~専門家が教える親世代への熱中症対策!意外と知らない親世代におすすめのエアコン機能~ - PR TIMES

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani