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ニオイの原因は“洗濯機”…!? やってはいけない「洗濯機の掃除方法」3選

梅雨時期に特に気になるのは、洗濯物のニオイや洗濯槽のカビ。洗剤を入れて衣類を洗っているから、洗濯機はそれほど汚れていないのでは? と思っている方もいるかもしれません。しかし、洗濯槽の汚れを放置していることが、衣類に嫌なニオイを付着させる原因になっていることも。そこで筆者が行っている、洗濯機の簡単掃除法をご紹介します。やってはいけないNGポイントも解説するので、梅雨時期の洗濯に悩む方はぜひ参考にしてください。

洗濯槽洗浄の頻度はどれくらい?

洗濯機

洗濯槽の内側はよく見えないし、洗浄のやり方がよくわからないと洗濯機の掃除を放置してしまう方もいるのでは?

リンナイが全国20~60代の男女計1,000人に行った「洗濯」に関するアンケートでは、普段から洗濯機や乾燥機のフィルター掃除をしていると答えたのは、全体の4割程度。洗濯槽洗浄については、4割の方は「半年に一回」、2割の方は「ほとんど洗浄していない」と回答しました(リンナイ調べ)。

洗濯槽を定期的に洗浄しないと、せっかく洗った洋服に洗濯槽の汚れが付着したりニオイが付いたりする可能性もあります。特に、洗濯物が乾きにくい今の時期に洗濯機のお手入れ方法も見直しましょう。

やってはいけない「洗濯機掃除」3選

洗濯機

洗濯機の掃除は面倒くさいからといって、次のようなやり方をしていたら注意が必要です。

1.洗濯槽の掃除をいつやったか覚えていない
洗濯槽の中に残った洗剤や衣類のホコリ、水垢などの汚れを長期間放置すると、それらをエサにしてカビが増殖しやすくなってしまいます。

2.ゴミ取りネットは、いっぱいになったら取り除く
ゴミ取りネットに溜まった繊維くずやホコリを長く放置してしまうと、洗濯槽で雑菌も繁殖しやすくなり、衣類に嫌なニオイやカビを移してしまう可能性があります。

3.洗濯後にふたを閉めている
洗濯後にふたを閉めたままにしていると、洗濯槽に湿気が溜まりやすく、黒カビの原因にもなるでしょう。雑菌やカビの増殖を防ぐためには、ふたは開けて洗濯機内をしっかりと乾燥させておくことが大切です。

しかし、小さいお子さんがいる家庭では、ドラム式洗濯機のふたは閉めておいた方が安全な場合もあります。そのときは洗濯機の乾燥機能を活用したり、チャイルドロックをかけて勝手に開閉できないようにしたりなどの配慮を忘れずにしておきましょう。

洗濯機の簡単掃除法

洗濯機の掃除は、毎回行うゴミ取りネットのお手入れと月一の洗濯槽洗浄、洗剤投入ケースの水洗いだけ! たった3つの作業ですが、抜かりなく行えばカビや雑菌の繁殖を抑えられるはず。

1.ゴミ取りネットに溜まったゴミは毎回取る

ゴミ取りネット

ゴミ取りネットには、衣類から出た細かな繊維くずやホコリがたくさん溜まっています。ゴミ取りネットのゴミは毎回取り除き、歯ブラシなどでさっとこすり洗いをして、しっかりと乾燥させておきましょう。

2.月一回洗濯槽を洗浄する

洗濯槽クリーナー

市販の洗濯槽クリーナーは、主に酵素系と塩素系の2つがあります。酵素系のクリーナーは、過酸化ナトリウムが主原料で、発泡作用によりこびりついた黒カビを剥がして落とす役割があります。使用すると、わかめのような黒カビがたくさん出てくることも。

一方の塩素系クリーナーは除菌作用があり、カビを分解して落とします。黒カビが浮いてくることはないので、酵素系クリーナーよりも手間が少なく洗浄できます。

筆者宅では、塩素系クリーナーと粉末状の酵素系クリーナーを毎月月初に、交互に行うと決めています。前回はいつやったか忘れてしまわないよう毎月初めに掃除すると決めておくと、汚れがひどくなる前にすっきりと洗浄できて、カビの発生を抑えることにもつながるでしょう。

3.洗剤投入ケースの洗浄も忘れずに!

洗剤投入ケース

洗濯機に取り付けられている、柔軟剤・洗剤投入ケース。筆者宅では柔軟剤を使用していませんが、外してみると奥の方にカビがびっしりと潜んでいて、とても驚いた経験があります。普段は投入ケースを使用していなくても、洗濯槽の中はカビが発生しやすい環境なんだと感じました。

洗濯機に付いている取り外し可能なパーツは、洗濯槽洗浄のタイミングと一緒に、ぬるま湯につけて歯ブラシでこすり洗いをすることがおすすめです。ドラム式の場合は、乾燥フィルターや排水フィルターなどに付着している繊維くずやほこりを取り除いておくことも忘れずに! 

投入ケースなど洗濯機の備品を汚れたまま放置して、いつの間にか、ほこりやヌメリ、カビを増やしてしまわないように注意しましょう。

洗濯槽は、専用クリーナーを使用すれば簡単に洗浄できます。目に見えない洗濯槽の裏側にある水垢や洗剤の残りカス、ホコリなどは、定期的に洗浄してカビの発生を抑えられると安心です。

梅雨時期は特にカビが繁殖しやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。

【参考】
「洗濯」に関する意識調査 梅雨時に最も負担を感じる家事は「洗濯」 生乾き臭を防ぐには、洗濯後5時間以内がカギ!? | ニュースリリース | リンナイ株式会社

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani