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月経中に地震が起きたらどうしよう… 用意しておくと便利な「月経アイテム」とは?

東日本大震災から11年が経ちました。東日本大震災をきっかけに、季節の変わり目である3月、6月、9月、12月の1日は、“防災品点検の日”とされています。非常食などの点検は行っていても、“生理用品の防災点検”は、意識していない人がいるかもしれません。しかし、月経中に災害が起きてしまったら、生理用品が無いと困ってしまいますよね。そこで今回は整理収納アドバイザーの筆者が、災害に備えて用意しておくべき生理用品&便利アイテムをご紹介します。

1.生理用品も1か月分多く用意しよう!

生理用品

災害が起こると、不安やストレスなども影響し、月経がきてしまうこともあります。突然、月経が来ても安心なように、日常使い分に加え少なくとも1か月分は生理用品をストックしておくといいでしょう。

ストックする場所は、普段、生理用品を収納しているスペースでOK。生理用品メーカーが定める消費期限は、未開封で3年程度であることが多いですが、非常用バッグに入れっぱなしにすると、テープの劣化や変色、ニオイの付着など、いつのまにか品質が悪化しているケースもあるため、普段から使う収納スペースの方がベター。

普段使いと非常用ストックを分けず、一緒に管理しておくことで、常に新しい生理用品が準備できます。わざわざ「防災用に揃えなくては」と思わなくても自然に備えられる点もいいでしょう。

筆者の場合は、中学生の娘がいるので、常に2人分の量をストックしています。1か月分の目安は、昼用22枚×1.5袋(33枚)+多い日用16枚+夜用11枚=60枚分。3種類をそれぞれ1袋ずつ、必ず置いています。

女性1人の場合は、半分の約30枚が最低限の数と考えて、普段使用しているサイズ別にそれぞれ揃えておくと安心です。

2.生理用品のニオイが気にならない捨て方は?

サニタリーチャック袋

災害発生後、避難所でしばらく過ごす場合、生理用品の捨て方も悩んでしまいますよね。

筆者宅では、使用済みナプキンが溜まったら袋ごと処分できる、使い捨てのサニタリーチャック袋を使用しています。真っ白で目立ちにくく、中身がまったく見えません。しっかりチャックが閉まるので、ニオイも気にならないですよ。避難所で使用済みナプキンが捨てにくい場合も、サニタリーチャック袋に入れれば、周りの目を気にせずに捨てやすくなるはず。

おむつ用防臭袋も、同じように活用できます。白だけでなく、黒や柄付きなどバリエーションも豊富。口元を数回ねじってしっかり結べばニオイが気にならず、とてもコンパクトに捨てられます。

また、防臭袋は、生ごみを捨てる際にも大活躍! 災害時、生ごみをしばらく家に置いておかなくてはならないときなど、防臭袋に入れておけば嫌なニオイとともに、コバエの発生も抑えてくれます。一箱持っていると、とても便利なのでおすすめです。

3.非常用に予備の下着も用意しておこう

パンティーライナー

災害時には、下着の交換が思うようにできないかもしれないので、予備の下着も必ず用意しておきましょう。筆者も、家族分の下着を上下1セットずつ、非常用バッグに入れています。

避難所で洗濯して干すことを考えると、レースが付いていないスポーツタイプのようなシンプルなデザインのショーツがおすすめです。生理で下着が汚れても目立たないよう、黒や紺色など濃い色を選ぶとよいでしょう。

水道が止まって、ショーツをこまめに洗濯できない場合に備え、おりもの専用シートであるパンティライナーも用意しておくと安心です。肌にやさしいコットンタイプを選べば、通気性がよく下着と同じように使用できるはず。下着の汚れを少なくしてくれる上にニオイも抑えてくれるなど、不快感を軽減できますよ。

4.月経が辛いときに活躍するグッズも

鎮痛剤

月経中のツラさを和らげられるよう、月経痛の薬やお腹周りを温めるグッズもあると安心ですよね。鎮痛剤やホッカイロ、腹巻を用意しておくといいかもしれません。

災害時に入浴できなくなる場合には、デリケートゾーン用ウェットシートを使って、デリケートな部分を清潔に保つのも手です。デリケートゾーン用と赤ちゃん用のウェットシートについて、メーカーによってはほとんど似たような成分を使っているので、赤ちゃん用でも代用できそうです。

デリケートゾーン用は、かわいらしいデザインやフローラル系の香り付きのものがあります。携帯しやすいサイズで、使用後はトイレに流せて普段使いしやすく便利。どちらもデリケートな肌にやさしいウェットシートなので、お好みに合わせて用意しておくといいですね。

防災用品の備えは、日ごろから使っているものと一緒に約1か月分のストックを意識しましょう。ローリングストックを心掛ければ、思ったよりも難しいことではありません。

災害時に急に月経がきても安心して対応できるよう、生理用品のストックだけでなく、ショーツや防臭袋、薬やホッカイロなども備えられると安心です。

いつも使い慣れているものを使用することで、災害で不安なときでも、ストレスを軽減し快適に過ごせるかもしれません。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani