片付けのプロが実践! 一人暮らしでも快適な「下着の整理収納法」3つ
衣類を片づけるとき、洋服と同様に下着の整理や収納にも困っていませんか? 下着のデザインは年代別に好みはあるものの、洋服のように流行がはっきりとはわかりづらいため、似合わなくなったからというより、なんとなく傷んできたからと、買い替えるタイミングがあいまいになりがちですよね。収納するときも、丸めてポイっとカゴに入れているだけの人もいるかもしれません。そこで今回は、シンプル志向である整理収納アドバイザーの筆者が、狭い収納スペースでも真似できる下着の整理収納3ステップをご紹介します。
下着をきれいに収納するポイント

お片づけをしようと思ったとき、まずは“わかりやすい収納方法”を考えるかもしれませんが、お片づけは“収納よりも先に、整理をする”ことが大切です。整理と収納については次のように考えてみましょう。
整理:使うものと使わないものを区別すること
収納:区別されたものを使いやすく収めること
あふれるものを収めるために収納を増やすのではなく、使うものと使わないものに分けることを先に終わらせましょう。それから、使うものを使いやすい場所に収めるという順番がベストです。
引き出しやカゴの手前にポイポイと入れたブラジャーや小さく丸めたショーツを使ってばかりで、収納の奥には何枚あるかわからない…。そんな状態で、今持っている数と使っている数がわからないと、上手に収納することは難しいかもしれません。
使う下着だけに絞るメリットとは?
収納する数を使う下着だけに絞ると、体にフィットし、清潔で肌触りのよいものをいつも身につけられるというメリットがあります。
数が少ないと洗濯頻度も高く、消耗も早くなります。2~4枚だけ持っているとすると、消耗具合から半年~1年以内には買い替えるタイミングが来るのではないでしょうか。生地がよれてきて、肌触りが悪くなってきたと思ったら、気持ちよく新しいものに買い替えられます。
一方、下着の枚数が多い場合はどうでしょうか? それぞれバランスよく着回すことができれば消耗スピードは抑えられそうですが、普段は結局3~4枚しか着ないことも。そもそも、どれをいつ買ったのか覚えていないなんてことがあると、まだ使えそうと思って買い替えるタイミングもわからなくなってしまうかもしれません。
繰り返し洗濯してよれてきている下着を何枚も長く持つより、ぴったりフィットして清潔な下着をいつも身につけた方が、とても気持ちがいいですよ。これを機に、いま使っている枚数だけに整理してみてくださいね。
狭いスペースでもOK! 下着の整理・収納3ステップ
1.いま使っている下着の枚数を把握しよう
では、いま持っている下着の数を実際に調べてみましょう。ちなみに、anan Beauty+ clubメンバー調べによると、
・ブラジャーは、80%以上の人が6~15枚持っている
・ショーツは、約50%の人が11~20枚持っている
という結果に。
ブラジャー6枚、ショーツ11枚を持っているとして、その他にも、インナー、キャミソール、ストッキングなど、さまざまな種類の下着も一緒に収納するには、広めの収納スペースと上手な入れ方が必要となります。意外とハードルが高いと感じませんか?
しかし、たくさん持っていても、よく使っているものは3~4枚ほどの人なら、使っていないものは、一旦分けておいて、使っているものだけをシンプルに使いやすく収めれば、複数の種類のアイテムを収納するとしても省スペースですみますよ。
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2.下着をいま使う枚数だけに分けよう
ではさっそく、いま使っているもの・使っていないものに、下着を分けてみましょう。使わないものは即捨てましょうとは言いません。まずは使用頻度で区別することを意識してみてください。
区別のヒントになるのは洗濯回数です。一人暮らしの場合、1週間に2~3回洗濯するなら、普段使い用は最低4枚ほどあれば足りるのではないでしょうか。
筆者の場合は、毎日洗濯するのに加えて雨の日は乾燥機をかけるので、最低2枚あれば足ります。今ある下着の枚数は、ショーツ4枚、ブラトップ3枚、レギンス2枚、インナーは春秋用2枚、冬用2枚です。
3.使うものだけを優先して、使いやすく収めよう

一度整理をして、いま使っている下着だけが残せたら、収納方法は簡単!
脱衣所やクローゼット、タンスなど、暮らしの動線に合った場所に収納ケースを入れて、ジャンル分けして収めるだけです。すでに数が絞られているので、今までのように深く広い収納スペースではなく、浅く狭いスペースでもきちんと収まるはず。以前よりも、出し入れしやすいと感じられるでしょう。
筆者宅ではタンスの引き出しに、100均の収納ケースで仕分けをして収納しています。

下着の枚数に合わせて向きを変えて収納するのもポイントです。
下着の種類が多めの人…縦向きがおすすめ。種類別に、奥からしまって手前から使う
数も種類も少なめの人…横向きがおすすめ。毎日使うものを手前に入れて、手前から使う
女性は下着の種類が多いので、見やすさを優先して縦向きがいいでしょう。また、単純な仕組みの方がわかりやすい子どもには、毎日使うものを手前にまとめて、迷わず手間なく取り出せる横向き収納がおすすめです。
このようにケースの向きを変えると、人に合わせて使いやすく戻しやすい収納になります。家族みんなの動きを観察して実験しながら、一番ラクな方法になるよう工夫してみましょう。
下着の枚数を見直して生活をより快適に
いま使っているものと、使っていないものを区別するだけで、広くて深い収納は不要になり、お片づけがぐんとラクになります。使っているものは大まかな種類に分けておさめ、使っていないものは処分するか、別の場所に一旦分けてストックしておきましょう。
肌に触れる下着だからこそ、体にフィットした心地よいものを身につけたいですよね。まずは持っている枚数から見なおして、生活スタイルに合わせた適量を見つけてみてくださいね。
©Kostikova Natalia/shutterstock
のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani