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プロがリアルに実践! 狭いトイレでもマネできる「生理用品の収納のコツ&捨て方」

毎月やってくる月経。複数の種類の生理用品がかさばったり、ストックをどれくらい持っておくべきか悩んだり、なかなか満足する収納にたどり着けない人も多いでしょう。そこで今回は整理収納アドバイザーの筆者が、月経用品を収納するコツと、座ったままでも捨てやすくするテクニックをご紹介します。

あえて隠さない! 月経用品の収納術

生理用品収納

整理収納アドバイザーである筆者宅には中学生の娘がいるので、月経用品は2人分必要。1か月に、昼用22枚入り(1.5袋分)+多い日用16枚入り+夜用11枚入りを使用すると、およそ60枚分もの収納と捨て方を考えなくてはいけません。経血量によって違いますが、一人暮らしであれば、1か月約30枚分などで考えるのがよいでしょう。

2人の生理時期が重なると、すぐに生理用品を消費してしまい、気づいたらあと2枚しかない…! なんてことも。

だからこそ、在庫数をいつでもパッと一目で把握できるように、生理ナプキンはトイレ上の戸棚の中に「あえて隠さない収納」にしています。

生理用品収納

あえて隠さない収納を実現するために、筆者宅ではケースと仕切りを使用。上下に段を作って、ケース内は昼用、上の段の左側は多い日用、右側は夜用と3つのスペースに分けて、各種類を見やすいように意識しています。上段の左右の仕切りは、『セリア』の「バスケット用仕切りMサイズ」を使っています。

どの種類がいくつ残っているのか把握しにくく、補充するのが手間だと感じている人は、「あえて隠さない」収納を取り入れてみて! 生理ナプキンをスッと取り出しやすく、不足した分も補充しやすいため、思った以上にとてもラクになりますよ。

コスト面で使い分けたい! 生理用品の捨て方

チャック袋

捨て方も、なるべくならラクなほうがよいですよね。

筆者は最近、使い捨てのサニタリーチャック袋を取り入れてみました。大きさは、縦16.5×横20×マチ9cmです。内側が銀色のアルミ製なので中身はまったく見えず、チャックでしっかり密封でき、防臭・防水機能があります。マチがあるので、中身が空でも自立が可能!

ナプキン大は3個、小は10個くらい入り、1回の生理期間中にこのチャック袋を3枚ほど使用します。袋がいっぱいになったら、チャックしてそのまま捨てられるので、とてもラクです。

またチャック袋は、彼氏や友人宅に行ったり、キャンプに行ったりなど、外出先で使用済みナプキンを捨てにくい場合にも役立つでしょう。

チャック袋内側

しかし、デメリットはコストがかかること。筆者が購入している「におわないチャック袋」は、30枚入りで¥1,690なので、1枚当たり約¥56.3です。1人分で仮定すると、1か月3枚使用で月¥169、1年で¥2,028ほどかかります。

普通のサニタリーボックスに『ダイソー』の「中身が見えないポリ袋70枚入り」を付け替えて使用する場合は、70枚入りで¥110、1枚当たり約¥1.6ほど。1か月3枚使用で約¥4.8、1年で¥57ほどです。ポリ袋を付け替えて使用したほうが、圧倒的にコストは安くなります。

筆者は自立して密着できる部分を重視して、「におわないチャック袋」を愛用中。コスト面で納得できて、より使い勝手がよい収納と捨て方を日々研究しているなかで、このアイテムをチョイスしました。

各ご家庭の使い方、回数やコスト面を考えて、使い捨てにするか、ポリ袋付け替え制にするかを検討してみてくださいね。様々な家庭環境の中で、「サニタリーボックスを使い捨てる」という選択肢が、憂鬱な生理の日をラクな気持ちにすることができればうれしいです。

邪魔にならない! サニタリーボックスを浮かせる方法

ブックエンド

サニタリーボックスは床に直置きすると、掃除の際に動かす手間がかかり、邪魔になってしまいます。

筆者宅では『ダイソー』の白いスチール製の「ブックエンド」を、『3M』の「コマンドタブ」(キレイにはがせる 両面テープ)で壁にくっつけて、簡単な棚を作っています。その上にチャック袋やサニタリーボックスを置けば浮かせられるので、掃除機やモップ掛けの際にとてもラクになりますよ。

好きな位置に設置できるので、座ったままでも捨てやすい場所などにぜひ試してみてください。

快適で安心な「生理用品収納」を

生理用品ストック

月経用品は上記のケースに収納している他に、必ず各種一袋ずつは上の戸棚にストックを置いておくようにしています。今すぐ使うものとストック分の在庫を分けて確保しておくことで、災害時にも安心です。

狭いトイレだからこそ、すぐ使うものは手に届きやすく見やすい位置に置くといいでしょう。家族構成や使用する量に合わせて上手に収納できるよう、ぜひご参考にしてください!

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani