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あえて使いません! シンプル志向のプロが「キッチン用品で買わないモノ」4選

狭いキッチンスペースでは、調理や掃除道具などモノが溢れがち。整理整頓がうまくいかずに困った経験がある人も多いはず。1日に何度も使うキッチンだからこそ、使いやすさと収納しやすさが両立できるアイテムを選びたいですよね。今回は、シンプルなモノ選びを目指す整理収納アドバイザーの筆者が、キッチン用品であえて買わないモノをご紹介します。

1.プラスチック容器は用途別に買わない

プラスチック容器

残り物や作り置きを保存しておくプラスチック容器の種類は、大・中・小、ご飯用、ミニサイズ…など、入れるモノに合わせてさまざまな種類がありますよね。ただ、用途別に複数のサイズの容器を揃えると、かさばって収納に困ることも。

なので、筆者は中サイズ(400ml)と大サイズ(950ml)の2つのサイズしか持っていません! それだけでも十分に足りますよ。

入れるモノが少ないか多いかだけで使い分けるので、「どの容器に入れようかな?」といちいち迷うこともありません。保管場所も容器と蓋をそれぞれ重ねておけば、省スペースで済みます。

2.ラップは大小で買わない

小ラップ

ラップも、大きいサイズと小さいサイズの2種類を揃える必要はありません。そもそもそれほど大きなお皿を使わない場合が多いですし、大きな食材を包むときは小さいラップを重ねてかければ大丈夫!

使用頻度の少ない大サイズのラップは、思い切ってなくしてしまってもよいでしょう。筆者宅では、小サイズのラップのみ使用し、マグネット式のラップカバーに入れて、冷蔵庫につけて収納しています。

3.液体調味料の詰め替え容器は買わない

調味料

醤油や酒、みりんなど基本の液体調味料は、詰め替えをしていません。統一感を重視して同じ容器に詰め替えをすると、一目でなんの調味料かわかりにくくなってしまい、調理スピードが落ちてしまうからです。

さらに、液体調味料の容器は、適量出るように工夫されているので、そのまま活用するのがベスト! また、家族が使う場合にも中身がわかりやすいため、「どこにある?」と聞かれる頻度も減ります。詰め替え容器を使わないことで様々なストレスがなくなりました。

調味料粉

一方、小麦粉などの粉もの、砂糖や鶏ガラスープなどのだし系調味料は、ワンタッチで開けられる保存容器にあえて詰め替えをしています。特に、鶏ガラスープの容器など、蓋をまわして開ける調味料は調理時にさっと使いにくいので、蓋がワンタッチで開けられるモノに入れ替えておくと、作業効率がグッとアップしますよ。

「シンプルなキッチンは、容器や収納グッズが美しく統一されている」と見た目重視で詰め替え容器を選ぶよりは、詰め替えることで家族の誰でも一目でわかるか、ワンアクションで使いやすくなるかをじっくり考えてみましょう。

すると、それぞれの家庭の「詰め替えの要・不要」の基準が明確になります。オシャレな詰め替え容器を買う前に、ぜひ検討してみてください。

4.1つの用途でしか使えないモノはなるべく買わない

ビニール袋

増えがちなキッチン用品を厳選するには、1つで多用できるアイテムを選ぶのも重要なポイントです。

・ビニール袋 
生ゴミをまとめる以外に、下味をつけた肉を冷凍保存する「下味冷凍」にも使っています。また、耐熱温度が高く、そのまま湯せん調理が可能な袋を選んでいるので、災害時にも活躍します。

・オーブンシート
お菓子作りや肉を切るとき、まな板の上に乗せてまな板シートの代わりに使用しています。使い終わったらそのまま捨てられるので便利です。

・ステンレスバット
下ごしらえした食材を入れる以外に、下味冷凍の型として使っています。バットを敷いて下味冷凍すると、冷凍時間が短縮でき、さらに平らに冷凍されるので冷凍庫の食材整理がしやすくなります。

耐熱ボウル

・耐熱ボウル
透明で耐熱温度の高いポリカーボネート製のボウルを使用しています。食材を混ぜる以外に、電子レンジ調理可能なので、野菜のレンジ加熱にも役立ちます。

シンプルなキッチンは、キッチン用品が美しく統一されているだけではありません。手間を少なくして、調理や片付けがしやすいように、1つ1つにしっかりとこだわってモノ選びをしているからこそ、モノの種類が増えすぎずにスッキリしたキッチンが叶うのです。

オシャレなキッチン用品や収納グッズを購入する前に、あらためてキッチン周りを見てみると、「今持っているモノをすべて使っているか?」「種類を減らしても問題ないか?」「多用できる・代用できるモノはあるか?」など、いろいろと気づくことがあるかもしれません。

年末の大掃除と一緒に、ぜひモノを厳選する力も磨いてみてくださいね。

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani