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結局レジ袋は有料化してよかった? 女性約100人に聞いた「レジ袋と暮らしの変化」

2020年7月にレジ袋有料化がスタートして、はや1年以上が過ぎました。エコバッグの使用が当たり前になった一方で、レジ袋がなくて困ったことはありませんか? レジ袋は本当に有料化してよかったの? そこで、anan Beauty+ clubのメンバー約100人にレジ袋有料化での暮らしの変化について聞いてみました。

Q. レジ袋が有料になって困ったことはありますか?

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「ゴミ袋がわりにしていたので買わなければいけなくなってしまった」(35歳・自営業)

「ゴミ袋として使用していたので無いと不便」(24歳・会社員)

「家でゴミ袋として使用していたが、袋がなくなったので購入するようになった」(33歳・会社員)

「各部屋用の小さいゴミ箱用に別途ゴミ袋を買う必要ができた」(26歳・会社員)

「小さいゴミ箱用の袋にしてたけれど、それがなくなってしまいました。ロケの仕事でコンビニのご飯を買ってもゴミをまとめる袋がない」(30歳・その他)

※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。

圧倒的に多かったのはゴミ袋問題。エコバッグを使うようになって、これまでゴミ袋として活用していたレジ袋がもらえず困ったという声が多く上がりました。家のゴミ袋だけでなく、外で出たゴミをまとめるときに困ったという声も。

「レジ袋をもらわなきゃいけない時に『5円もったいないな』と思う」(32歳・会社員)

「コンビニとかは特に、少量買ったときに3円払って袋に入れてもらうかどうしようか悩む」(35歳・経営者)

「自分の持っているエコバックよりも、多めに買いたい時に、袋を買うのがもったいなくて我慢することも」(31歳・主婦)

「結局買っているので出費は増えていると思います」(29歳・会社員)

昨年まではタダでもらえていたレジ袋に、ほんの数円でもお金を払わなくてはいけないことに、もったいないと感じる気持ちはわかりますよね。

「お弁当とか、それ専用の袋がないと持ちにくいモノに関しては、有料だとしても買わなければならないので、つけてくれればいいのになーと思うこともある」(37歳・専門職)

「お弁当やお惣菜を買う時、エコバッグしか持っていないと中が汚れるから困る」(37歳・その他)

「小さめの袋を用意しているお店が減って、少しだけ買った時にぶかぶかの袋をもらうことが増えた」(29歳・会社員)

「必要な枚数を取るシステムだが、目測を誤って袋を買いすぎたりぱつぱつになったりするのが難しい」(29歳・専門職)

お弁当など、レジ袋を買わざるをえないシーンもありますね。レジ袋を買うにしても、量によって袋のサイズを考えなくてはいけないのも悩ましい。

さらに

「どこへ行くにもエコバッグを持ち歩かなければならないこと」(33歳・会社員)

「金額自体は数円の話なので全然いいけれど、いちいち聞かれるのがめんどくさい」(33歳・会社員)

という回答も。

レジ袋有料化での困ったポイントは、ゴミ袋にできない、お金がかかる、ということも含めて地味に手間が増えたなという印象が多いのでは。

それでは、逆にレジ袋が有料化してよかったポイントはあるのでしょうか? さっそく見てみましょう。

Q. レジ袋が有料化になってよかったなと思うことは?

「ゴミが減ることを考えると環境にはいいことだと改めて思えた」(35歳・自営業)

「なるべくレジ袋をもらわないようになり無駄な資源を減らした気がするから。もらうことに責任感を感じられるようになったから(23歳・会社員)

「プラスチックゴミやレジ袋に対する意識が変わった。有料になることによってエコバッグの持ち歩きが確実に増えました」(36歳・契約社員)

「プラスチック削減に少しでも貢献できているんだと思うから」(33歳・会社員)

「マイバッグを持ち歩く意識に変わった」(29歳・会社員)

「環境に優しいなと感じる」(24歳・会社員)

「環境に良いと思うから必要以上に買わなくなった」(33歳・専門職)

「少し意識するようになった」(40歳・会社員)

「有料化になってなるべくゴミを出さないように意識が変わった」(33歳・会社員)

「ゴミを出さないように意識するようになった」(32歳・会社員)

レジ袋を買わないことでプラスチックゴミの削減につながっているという感覚だけでなく、レジ袋以外についてもゴミを出さないようにという意識の変化があった人が多い様子。

「ゴミ袋にしていましたが、多すぎて保管に困ってたところもあるので、その悩みは解消されました」(36歳・契約社員)

「買い物の頻度によって、ビニールが大量になり消費できないことがあったので今は適量を置いてある感じになりました」(38歳・専門職)

「レジ袋が溜まらなくて快適! 環境にもいいことをしているから気分もいい」(29歳・会社員)

「レジ袋は家に溜まっていく一方なので私は有料化されてよかったと思う。コスト的には変わらないかもしれないけれど絶対環境にはいいと思う」(37歳・専門職)

「今までは溜まってきたら捨てていたが、今は使った分だけもらうようにして調整できていてゴミが減った」(33歳・会社員)

「家に袋が溜まらなくなった」(31歳・会社員)

有料化する前は、ゴミ袋として使うために保管していたレジ袋が家に溢れていたということが明らかに。家にレジ袋が溜まらないことがこんなに快適とは! さらに「エコバッグを使うようになり、無駄な物を買うことが減った」(37歳・無職)という回答もあり、いろいろな無駄が解消されているようです。

レジ袋の有料化で、行動だけではなく意識に変化が!

レジ袋有料化で「ゴミ袋として使っていたレジ袋がタダでもらえなくなった」という困ったポイント。しかし「もらったレジ袋が溜まって溢れていた」という実態が明らかになりました。レジ袋有料化で溢れるゴミ袋から解放されたということは、困ったポイントさえも、有料化してよかったことの裏返しだったということですね。

レジ袋が有料化されたことで、地味な手間は増えたかもしれませんが、ゴミ袋を適量に使うようになっただけでなく、ゴミ全体の量も減らそうとしたり、みんなの暮らしとともに意識に変化が起きた1年だったようです。

日常の中で、環境に配慮した意識や行動をこれからも大切にしていきたいですね!

(C)Anna Blazhuk/Getty Images