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見やすく片付けるのも簡単! プロが実践する「使いやすいクローゼット収納のコツ」4選

洋服以外にもさまざまなモノを収納するクローゼットですが、高さや深さがあるので、”どこにどんなモノを置いたらいいか”と悩んでいる人も多いはず。そこで今回は、整理収納アドバイザーである筆者が、洋服の出し入れがグッとラクになる“クローゼット収納”のコツをご紹介します。クローゼット収納は、高さ別にゾーンで分けると使いやすくなりますよ!

1.「上・中・下」のゾーン分けが使いやすさのポイント

「上・中・下」のゾーン分けが使いやすさのポイント

クローゼットは「上・中・下」3つのゾーンに分けて収納することを意識しましょう。踏み台にのらないと届きにくい上段、すぐに手が届き使いやすい中段、しゃがむ手間がかかる下段と、自分の行動やモノを使う頻度に合わせて置く場所を決めていくと、より使いやすい自分の暮らしにぴったりのクローゼットになります。

特に収納に困りがちな上段には、バッグや毛布、布団、ひな人形、クリスマス飾りなど季節モノや使用頻度が低く軽いモノを置きましょう。筆者は上段収納には、『IKEA(イケア)』の「SKUBB(スクッブ)」シリーズを使っていて、便利でおすすめです。

筆者宅では天井までぴったりのサイズの収納ボックスを5つ使用し、空間を最大限に活用! 四角いフォルムなので、かさ張るモノや細かいモノをいろいろ入れても、スッキリと収められます。

「上・中・下」のゾーン分けが使いやすさのポイント

夏に大活躍した扇風機はこのように収納!

筆者は2台分の扇風機の羽を分解して収納し、下の部分は扇風機収納ケースに入れてクローゼットの奥にしまっています。扇風機2台分をそのまま立ててクローゼットの奥にしまっておくよりも、コンパクトに収められますよ。

どのような形で収納すればスペースを取らないかを考えながら、モノの配置を考えられるといいですね。

2.ぎゅうぎゅう詰めにしない「8割収納」が理想

ぎゅうぎゅう詰めにしない「8割収納」が理想

次は、中段のハンガーポール収納について。一番よく使う洋服を置くスペースなので、見やすく取り出しやすくするためには、仕組みを整えておくことが大切です。

ポール収納を見やすくするには、ハンガーをすべて揃えることがポイント! 薄手のハンガーに統一することで、すっきりとした見た目になり、より洋服が選びやすくなります。筆者はスカートにクリップハンガーを使用。一つのハンガーに一着だけ洋服をかけ、何枚も重ねないようにしましょうね。

ぎゅうぎゅうに洋服を詰め込まないためには、8割収納が理想です。ハンガー同士の間隔にゆとりができ、クローゼット内の空気が循環しやすくなることで、湿気やホコリをためにくく、カビの予防も期待できますよ。

ぎゅうぎゅう詰めにしない「8割収納」が理想

薄手のワンピースやシャツの場合は……

パイプの長さ(cm)÷ハンガーに洋服をかけたときの平均的な厚み+ゆとり(3cm)×0.8
※コートやダウンの場合はゆとり5cmで割りましょう

で計算すると、ほどよく隙間ができて洋服同士が擦れ合わず、取り出しやすい理想のハンガーの本数が割り出せます。

筆者宅では、100cmのハンガーポールに26本が理想。数えてみると23本使用していたので、どんな洋服を持っているのか一目瞭然で選びやすい空間になっています。

3.一度着たニットを干しておける「一時保管スペース」が便利

一度着たニットを干しておける「一時保管スペース」が便利

普段よく使うバッグやストールは、引っかける収納にしておくと便利です。

筆者宅では、室内用物干しをクローゼット内の小物をかけるポール代わりに使用しています。一度使用したストールやニットは、このポールにかけて一日休ませておきます。もう一度着るモノは元に戻し、3回着用したらおしゃれ着用中性洗剤で週末にまとめて洗います。

着たままのニットをそのままタンスやクローゼットに戻すと、湿気を逃がすことができず、匂いがこもりがちに。一時保管スペースをつくり、一度着た洋服を休ませておくと、お気に入りの洋服も長持ちさせれられますよ。

4.自分の動線に合わせた収納方法を検討しよう

自分の動線に合わせた収納方法を検討しよう

下段は、季節外の洋服を保管するために衣装ケースを置いていますが、毎日使う下着や靴下、ハンカチ、洋服は、クローゼット隣のチェストに収納しています。ウォークインクローゼットは奥行きがあり、クローゼットを開ける+入る+かがむ+ケースを引き出すという4つのステップが生まれるため、毎日使うには少し手間がかかると感じてしまうからです。

取り出すステップはより少なく、片づけやすい動線を優先し、自分に合わせた収納方法を検討することが大切です! たとえば、下着やパジャマは洗面所に置く、上着や羽織りは玄関に置く……など、使いやすさはもちろん、自分も家族も戻しやすい収納場所を柔軟に決めていけるといいでしょう。

上段収納には天井ぴったりの収納ボックスでデッドスペースを有効活用する、中段はハンガーを揃えてすっきり見せる、下段は衣装ケースに季節外の洋服を収納する……など、「上・中・下」3つのゾーンに分けて収納すれば、出し入れがしやすく、選びやすいクローゼットに整えられます。

「高いところが届きにくい」「奥行きが深いため、自分の行動と合わない」と悩んでいる人は、衣替えの機会に収納場所も見直してみると、より暮らしにフィットした時短家事につながるでしょう。ぜひ一度見直してみて!

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani