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半数以上が買い足しました!【女性約100人の防災対策】南海トラフ・巨大地震への備え

地震などの災害。いつ起きるか分からないからこそ、事前に徹底した対策をすることが大切ですよね。今回は、健康やエコに関心が高いanan Beauty+ clubのメンバー約100人に「防災」をテーマにアンケートを実施。女性たちがどのような防災対策をしているのか、今年新たに買い足したものなど、最新の防災事情について調査しました。

8割近い女性が、何かしらの対策や準備をしている

©市岡彩香
©市岡彩香

※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。

まずは、anan Beauty+ clubの女性たちに「防災バッグや非常食など、万が一に備えて何かしらの対策や準備をしていますか?」と質問。「YES」と回答した人が78.6%、「NO」と回答した人が21.4%と、すでに何かしらの対策を行なっている女性が多数派の結果に。今年の夏は、地震や台風などの災害の頻度が増えていましたから、新たに防災対策を始めたという人も多いのかもしれませんね。

「YES」と回答した女性たちに、具体的にどのような対策をしているのかについても聞いてみました。

「防災リュックの中に懐中電灯、ラジオ、非常食、歯ブラシ、生理用品、タオル、ティッシュ、除菌シート、レインコート、軍手、カイロ、着替えを入れている。他にも家の備蓄にカレーやお菓子や水をストックしているし、キャンプの寝袋もあります」(36歳・会社員)

「防災バッグの中にラジオ、充電器、電池、非常食、歯ブラシやナプキンなどの衛生用品、タオルを入れている。お米、水、インスタント食品をローリングストックしている」(36歳・会社員)

「一般的な防災グッズと防刃手袋、折りたたみ式の防災ヘルメット。折りたためると収納に幅を取らないのでいいです」(26歳・会社員)

「マンションなので避難より停電を想定してポータブル電源とソーラーパネルはいつでも使えるように準備しています。レトルト食品、水、フリーズドライ食品、缶詰はローリングストックです」(44歳・主婦)

「会社から配られた非常食と簡易トイレ」(37歳・会社員)

「手動の発電機、最低限の非常食など」(40歳・専門職)

など、専用の防災バッグを準備している人が多数。また最近注目を集めているローリングストックを取り入れている人が多いこともわかりました。ローリングストックとは、普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限の古いものから徐々に消費し、消費した分を買い足しながらストックしていく方法。自宅避難になった際に、このストック方法が役に立つそうなんです。そのため筆者もここ最近、賞味期限の長い食品を買う頻度を増やすなどローリングストックを取り入れるようになりました。無理なくできて手軽なのでおすすめです。

また「NO」と回答した女性たちに理由を聞いてみると、

「なんとかなるだろうという慢心があるのと、基本的には使わないものを家に置いておくのに抵抗感がある。2〜3日分置いておいてなにか変わるのかな? と思ってしまう」(36歳・会社員)

「いつも後回しになって何もできていません」(33歳・フリーランス)

「役所が近所にあって備蓄がたくさんあると聞いたので。あと屋上にソーラーがある」(34歳・主婦)

など、用意をする必要性を感じていない人だけでなく、用意した方がいいとは思いつつも後回しになってしまっている人がいることがわかりました。いつ起きるか分からないからこそ事前に対策はしておきたいものですが、毎日が忙しいとなかなか準備する時間がない人もいるようです。

南海トラフ地震情報がでてから、買い足しする人が増加

©市岡彩香
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続いて女性たちに「先日『南海トラフ地震臨時情報』がでましたが、この情報がでたあと、新たに買い足したものがありますか?」と質問したところ、半数以上の女性が「YES」と回答。「YES」と回答した女性たちに、具体的に何を買い足したのかについても聞いてみると、

「非常食の見直しをして買い足した」(41歳・主婦)

「ティッシュ、賞味期限の長いインスタント食品など」(40歳・専門職)

「サトウのごはん、カロリーメイト、缶詰」(29歳・会社員)

「飲料水、簡易トイレ」(36歳・会社員)

「携帯を充電できるバッテリーを追加しました」(30歳・会社員)

食品を補充した人が最も多く、その次に簡易トイレ、スマホ用のバッテリーと続きました。スマホが使えなくなってしまうと連絡がとれなくなってしまうだけでなく、情報も収集しづらくなってしまいます。また、停電したり水道が止まってしまうとトイレの水が流れなくなってしまう可能性も高いですから簡易トイレも買っておいた方が安心です。筆者も臨時情報がでたときはこわくていろいろ買い足しました。数日分の家族分の簡易トイレ、賞味期限が長いカレーのパウチをいくつか購入しました。

また最近では、テレビやSNSなどでも災害対策についての情報が増えましたよね。女性たちに「テレビやSNSなどで防災情報を見て、買い足さなければいけないなと思っているものはありますか?」と質問してみると、

「バッテリー。太陽発電の小さいのが欲しいと思うけれど高くてなかなか手が出てない」(40歳・専門職)

「防災バッテリー」(37歳・会社員)

「安全靴、米、長期賞味期限の食べ物」(29歳・会社員)

「生理用品や衛生用品」(44歳・主婦)

「子ども用のオムツや粉ミルク」(34歳・主婦)

など、バッテリー以外には、生理用品や子ども用のオムツも必要性を感じている人も。足りなくなってしまったら困るというものは多めに買っておいて損はありませんよね。筆者は、生理用品やトイレットペーパーはコストコでたっぷりサイズのものを買って大量に備蓄しているので安心感があります。

災害について家族と話し合っていない女性多数

©市岡彩香
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続いて「家族で万が一の災害の時どうするかなど、話し合っていますか?」と聞いてみたところ「YES」と回答した人が28.6%、「NO」と回答した人が71.4%と、家族と話し合いをしていない人の方が多いことがわかりました。

「決められている近くの避難場所に集合する」(29歳・会社員)

「避難場所を決めている」(34歳・自営業)

「近所の小学校に集合する」(36歳・会社員)

など「YES」と回答した人は、災害が起きた際の避難場所、集合場所についてを共有しているようです。災害が起きてしまうと、スマホが繋がらない、電車が止まってしまう可能性も大いにあります。家族と、自宅なのか、小学校などの避難場所なのか、どこに集合するのかは最低限、話しあっておいた方がいいでしょう。筆者は夫と集合場所はもちろん、夫のスマホ番号だけは暗記しています。スマホが繋がらなくても公衆電話からかけられるかもしれないので念のためですが、きっと役立つことを信じて!

自治体からのハンドブック。届いているかわからない人も

©市岡彩香
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続いて「自治体などから配布された防災ハンドブックを読んでいますか?」と質問したところ「YES」と回答した人が64.3%と半数以上は読んでいるものの、読んでいない人、届いていない、届いているかわからないと回答した人も一定数いることがわかりました。

住んでいる自治体からのハンドブックも目を通していないと、後々後悔してしまうこともあるかもしれません。筆者の地域では、災害用の商品が1人3,000円までもらえる制度があります。そこで筆者は簡易トイレや充電バッテリーをゲットすることができました。知らないと損をしてしまう情報もあるかもしれませんので、持っているけどちゃんと見ていなかったという人は、自治体などからの情報は欠かさずチェックしておいてほしいです。

ハザードマップを確認している人は5割

©市岡彩香
©市岡彩香

最後に「自宅や職場のハザードマップを確認していますか?」と質問。「YES」と回答した人が57.1%と半数以上の女性は確認しているものの、42.9%は未確認という結果に。

ハザードマップを確認することで、自分の家や職場付近でどんな災害が起こりうるのかを調べることができます。時間があるときに一度チェックしておくと安心材料になりそうです。

いかがでしたか。災害被害は事前の対策で最小限に。「これから起きるかもしれない災害が不安…」という人こそ、今回の女性たちのコメントをぜひ参考にしてください。

筆者情報

市岡 彩香(いちおか あやか)
anan web、anan Beauty+を中心に活動するフリーライター。これまでに取材した人数はタレントや経営者を含め500名以上。週7で自炊をするグルメ女子。