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阿部詩選手、卵巣予備能検査に挑む…!「今の自分のカラダを知ることが重要」

柔道家で金メダリストの阿部詩選手が、女性活躍をデザインするプロジェクト「W society」の記者発表会に登場。アスリートとしてだけでなく一人の女性として自分自身のカラダを知るため、卵巣予備能検査にも挑戦した阿部選手。検査の感想やカラダとの向き合い方、将来の夢についても語ってくれました。

阿部選手がアンバサダー!

今回開かれたのは、「W society」のプロジェクト記者発表会。

女性の心身的課題(W=woman)と社会的課題(society)の両面から女性活躍をデザインする「W society」は、10月28日から11月4日までの期間中、自分自身のカラダを知るきっかけづくりを啓発し、女性と社会に“気づき”を与えるキャンペーン「egg week」を実施しています。

本プロジェクトのアンバサダーに、柔道家の阿部詩選手が就任。登壇した阿部選手は、「柔道という競技生活を通じて、自分自身のカラダと向き合うことの重要性を感じていた」と語り、「アスリートとしてだけでなく、一人の女性として、これからのライフプランを考えていきたい」と、にこやかな表情でアンバサダー就任の感想を述べました。

幸せな家庭を築きたい…!

トークセッションでは、阿部選手が自分のカラダのことや将来の夢について語りました。

まず、アスリートとしてどのように自身のカラダと向き合ってきたかと問われると、「自分の弱い部分や強い部分を知ること、現状の自分を知ることが重要と思っています」とコメント。

さらに、今のカラダの調子について尋ねられると、「自分は繊細に感じることも多いのですが、今日は絶好調です(笑)」とすてきな笑顔を見せてくれました。

また、今後のライフプランについては、次のように語りました。
「私のひとつの大きな夢として、幸せな家庭を築きたいというのがあります。私は、家族に恵まれたおかげでオリンピック優勝という目標を達成できたと思っています。なかでも、いつも支えてくれる母の存在がとても大きくて、私も将来は母みたいな女性になり、温かい家庭を築きたいと思っています」

卵巣予備能検査に挑戦!

今回の「egg week」キャンペーンが掲げるアクションのひとつに「検診」があります。特に、女性がライフプランを考えるうえで役に立つ「AMH検査」についてフォーカスされました。

AMH検査とは、卵巣の予備能(卵巣の中に残っている卵胞の数の目安)を反映する血液検査です。「杉山産婦人科」理事長の杉山力一さんによると、卵子は0歳のときに一番多く、あとは年齢とともに減っていくとのこと。AMH検査をすると、その数が概算で数値化されます。

例えば、卵子の数は、0歳のときが約200万個。20歳になると30万から40万個になっていて、40歳ではなんと1万から2万個に減ってしまうそうです。

「若いうちにAMH検査をして、少しでも現状を把握する。それにより、将来の妊娠を含めたライフプランを考える良いきっかけになる」と杉山さん。

とはいえ、若い女性が病気でもないのに婦人科に足を運ぶのも勇気がいりそうです。そこで、具体的に病院ではどんなことをするのか、阿部選手が実際に受けたAMH検査の様子が映像で紹介されました。

検査の感想を聞かれると、阿部選手は「検査というので最初は緊張しましたが、本当にあっという間に終わったので驚きました」と当日の様子を振り返りました。実際、AMH検査にかかった時間は、カウンセリングと採血だけで30分程度だったそうです。

「自分自身のカラダの現状を知ること、自分の未来につながることを知るのは本当に大切だと思います」と阿部選手。

まずは、このような検査があることを女性の方々に認識してもらうのが大事で、「若ければ若いほど、一度検査をやっておくといい」と杉山先生も話していました。

自分のカラダを知る!

最後に、阿部選手のメッセージをご紹介します。
「女性として年齢を重ねていくうえで、知ること、学ぶことは続けていきたいと思っております。そしてひとりでも多くの女性が、自分自身のカラダの現状を知るということをしていただければいいなと思います」

簡単な血液検査だけで自分の卵子の数を知ることができるAMH検査。婦人科など多くの病院で実施されています。現時点で結婚や妊娠の予定はなくても、できるだけ早めに受けておくとよさそうですね。

以上、「W society」プロジェクト記者発表会のレポートでした!