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髪を切るだけで誰かの助けに! 実は簡単「話題のヘアドネーションのやり方」

女性たちが実際に行っている、身近なエコ活動をご紹介。12回目は、初めてヘアドネーションに挑戦したecocoのメンバー、星野昇子さん。今回はヘアドネーションについてご紹介します。

ヘアドネーションとは?

©宮本志保
©宮本志保

ヘアドネーションができる条件は?

【最近やってるecoなこと】vol. 12

脱毛症や乏毛症、小児ガンなどの薬の副作用や外傷等、何らかの事情で「頭髪に悩みを抱える18歳以下の子どもたち」のために、寄付した髪からメディカルウイッグをつくり無償提供する活動のこと。

少し引っ張ると切れてしまうほど痛んだ髪でなければ、カラー、パーマ、ブリーチへアをしている方でも大丈夫だそうです。注意する点は完全に乾いた髪であること。そうでないと雑菌が繁殖したり、カビが生える可能性があります。(※1)
基本的には、切った髪の長さが31センチ以上であることが条件ですが、団体によってはもっと短くても募集しているところがあります。

エコ ヘアドネーション

書籍は、ヘアドネーションを日本で最初に始めたNPO法人JHD&C(ジャーダック)初の監修本「31cm」

人工毛髪はプラスチックゴミとなる

人工毛髪は石油を原料としたナイロンやポリエステルなどの合成繊維で作られています。使用後はプラスチックゴミとなってしまい、抜け毛が川や海まで届いて海洋プラスチックの問題にもつながってしまうと考えられます。人毛であれば環境にも優しいし、カットした髪を寄付できるので、ゴミの削減にもなります!

誰でもできるヘアドネーション

昇子さん 10代の頃から社会貢献や環境問題への関心が芽生え学びを重ねており、エコやサスティナブルなアクションは欠かせないライフスタイルのひとつとして、常に心がけています。

5年ほど前に知ったヘアドネーションは、髪を伸ばして切るだけで社会貢献でき、環境配慮にもつながる。まわりの友人も何人かやっていて、いつか自分もやりたいと思っていました。

年単位で髪を伸ばさなければならないけど、長いヘアスタイルを楽しみながら誰かの笑顔のために役に立つことができる。長引くコロナ渦で美容院に行く頻度が減っている人も多いと思うので、今こそもっとこの活動を知ってほしい! と思いました。女性だけでなく男性や子どもでもできますよ!

エコ ヘアドネーション

20年以上前からヘアドネーションに取り組んでいるサロン「TWIGGY.」

エコ ヘアドネーション

昇子さん 環境省森里川海アンバサダーを務めるモデルの Nomaさんがゲスト出演していたことで、「TWIGGY.」(ツイギー)代表の松浦美穂さんのラジオ番組の存在を知りました。

HPで過去ゲストやテーマを知ることができますし、環境アクティビスト小野りりあんさんやニュージーランドで自給自足生活を営む四角大輔さんが登場するなどすてきな内容ばかりのラジオ番組です。

そのラジオ番組で「TWIGGY.」が20年以上前からヘアドネーションに取り組んでいることを知りました。

「TWIGGY.」が手がけるヘアケアブランドは、植物由来成分はもちろんのこと、サスティナブル原料も採用。サロン、商品、ラジオを通じて、「TWIGGY.」のあり方やメッセージに共感し、自分の大切なヘアドネーション体験をぜひお任せしたいと思いました。

エコ ヘアドネーション

左・星野昇子さん、右・『TWIGGY.』の長村玲奈さん。

環境に優しいヘアケアアイテムたち

エコ ヘアドネーション

『YUMEDREAMING』の「EPICUREAN」シリーズと、「TWI」シリーズ(左中、金のラベル)

オリジナルヘアケアアイテムには、廃棄されるはずの国産たけのこの皮エキスなどの廃材を活用しています。国産の無農薬植物など天然由来成分を配合するなど、地球の循環につながる仕組み作りも積極的に行っています。

屋上庭園を作り、緑化を進めて地球温暖化の対策を行っていたり、コンポストでナスなどを栽培する菜園も作っています。屋上庭園で育てたお野菜は併設しているカフェ「TWIGGY.cafe」で利用しているそうですよ!

エコ ヘアドネーション

自分の髪の毛を寄付するヘアドネーションは、老若男女国籍不問で誰でもできるボランティア活動。
サロンまたは自分で切って、自分で各団体に送ります。サロンだと、切った後のヘアカットもしてくれるので個人的にはおすすめです。興味のある方は一度サロンに相談するのも良いと思います。


星野昇子
オーガニックライフライター/ビューティーエディター、ほか。
千葉県出身 東京都在住。大手エンタメ企業に14年間勤務し、2021年フリーランスに転身。オーガニックは「特別なもの」ではなく「本能的に体がよろこぶもの」ととらえ、自然に寄り添い循環する暮らしを日々探求中。都心生活の中でも小さな四季の変化を探したり、大自然を満喫できるアウトドアや海外旅行が趣味。


(※1)Japan Hair Donation&Charity
https://www.jhdac.org/hair.html

TWIGGY. ツイギー
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前3−35−7−001
TEL:03−6413−1590
http://www.twiggy.co.jp